再読のための覚え書き
桜の園
アントン・チェーホフ(1860-1904)
湯浅芳子訳
時代の波に乗れない没落貴族の破局と離散を描いた4幕の戯曲。
農奴を雇い、地主として生活してきた没落貴族のラネーフスカヤ夫人。
彼女の領地「桜の園」の売却を勧める商人ロパーヒンは、資本主義の象徴だろうか。
しかし、そのロパーヒンに対して、若者トロフィーモフは、「金持ちも乞食もみんながあんなに高くまた高価に値ぶみしているもの一切が、僕にはいささかの権威も持っていないんだ」と語る。
古い価値観、資本主義、さらに新しい価値観が「桜の園」で交差する。
2021.6.17読了
岩波文庫
昭和25年12月20日初版発行
昭和46年2月20日27刷
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