再読のための覚え書き
海神丸
野上弥生子(1885-1985)
海神丸は、正月前にひと稼ぎしようと、12月25日に東九州の港を出帆。乗員は4人。途中で嵐に会い、帆を失って遭難、太平洋を漂流する。
極限状態の中、僅かな食糧を巡って諍いが起き、激しい飢えのため、ひとりを殺めて人肉を食おうと決意するのだった……。
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実話をもとに書かれた小説。嵐や殺害の描写もさることながら、船員の崩壊してゆく思考をなぞるのが怖かった。
2021.7.17読了
岩波文庫
1929年1月10日初版発行
1976年2月20日22刷
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