asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

遂に、ぽっちり!

2019-04-23 15:41:29 | 日記
『土』を読破した。

遂に、ようやく読み終えた。

先週の日曜から10日掛かった。

読書に慣れている人なら、もっと早く読破出来たでしょうけど。

読み応えは十分だった。

会話の方言がわかりづらく、数回読み返しては、大体こんな意味かな?ぐらいの解釈をしながら進めた。

また、優れた表現、技法、文章だと思う箇所は、チェックを入れた。

黙読よりも音読に適していると感じた。

長い文章も、音読なら意味が分かりやすく、味わえた。

気に入った描写が、何箇所かあった。

六の田んぼや蛙の自然描写は良かった。

十の稲穂の景色の美しさ、『実るほど頭を垂れる稲穂かな』が想起される。

十三の秋祭りの様子は、人々の躍る状況が実感できる。

殊に後半の二十四火事の場面は、圧巻としか言いようがない。

小説で火事現場を描くことは決して珍しくはない。(『風と共に去りぬ』『ジェーン・エア』『雪国』がすぐ浮かぶ)

ただ、書く必要のない箇所があるように感じる箇所もあった。

周りくどい書き方や、擬音語の多用が気になったけれども、

擬人法が絶妙な文章がいくつもあった。

全体を眺めればやはり素晴らしい作品だと感じる。

文学史上名を残す作品に納得がいく。

高校生の読書感想文などで、この作品が正確に読めて、

きちんとした感想が書けて、『土』の特徴を理解できたら、

きっと高い評価を得られるだろうと思った。

この作品には、読むための忍耐力・精神力・持久力、正しく読みこなす読書力・読解力が不可欠だ。

『ジェーン・エア』や『水滸伝』あるいは『カラマゾフの兄弟』などの長編より分量は少ないから、決して読破できない作品ではないと思う。

どれだけ前向きに取り組めるかが勝負だ。
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