アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

自然を体験するためのコアなリーダーを養成

2008-01-15 | ~2012年まじめ系の日記
1泊2日の「コアリーダー養成会」、終わっちゃった。。。

慌ただしかったこの5日間・・・。
終わってみれば、なんだかとっても切ない感じがする。

「自然体験」といういわゆる遊びのプロが集まって、ワンヤワンヤとプログラムづくりを議論した今回の研修会。国の役人に県/市の行政マン、更には企業のサラリーマンやNPOの個性派おじさん達が一緒になって、まさにトンコツ風ちゃんこ鍋みたいに濃厚な2日間を過ごした。それはもう想像以上の濃さで、お湯があるなら足して薄めたかったくらい。。。

解散後、そのあまりの腹のふくれ具合に脳みそがフリーズ状態に陥り、途中のスタバに立ち寄ってクールダウン。2時間経ってようやく落ち着いたほどの重症だった。


つまり、研修会は面白かったのだ。

それはなんと文科省も大爆笑するほどの面白さ!・・・いやそれは夜の宴会なのだが

違う違う、宴会でなくとも、2日間通して行われたグループディスカッションでは、どこも活発で刺激的で愉快な話し合いが展開されていましたですよ。

そして最終的に4つの体験プログラムが誕生!
小学生対象に、「これやったら絶対おもろいでぇ!」と大人がうなってしまうような素晴らしい出来上がりだったのです!!


ちなみにHPのリポートに書く前にちょっと小出しに報告しちゃいますと、4つのグループのうち2つのグループに偶然共通したテーマは「食」だった。
そのうち私のグループで考えたのはこんな感じ。
1クラスの子どもたち約30人が、田舎で完全自炊の1週間を過ごすプログラム。野菜調達のために農家で手伝いをし、魚は川に釣りに行き、肉や米が欲しければこれまたどこかでお手伝いをしてもらってくる。分からないことはスタッフに相談するけれど、自ら聞きに行くまで大人達は決して教えてくれない。班ごとに、具沢山の晩飯が食べられる班や米だけしか食べられない班など格差が出てくる。どうしよう、腹減ったけど食べるものない!と焦り出す。。。。。。。。。


こんな過激なプログラムをつくったのは、勝手に名付けて「わんぱく親父」よろしく人生たくましく生きていらっしゃるおじ樣方なのだが、しかし一見乱暴なこのプログラムには、実は子ども達への溢れる希望と期待と愛情が詰め込まれているのだった。
・・・とまぁ、詳しくは後日HPに執筆予定ということで。


ちなみに文科省のお役人さんも国交省のお役人さんも、(多分、超個人的立場で)このプログラムを作り上げたメンバーです。(一応、名前は伏せておきますが。)
意外とこれ、実効性あるんじゃない!?と思うんですがねぇ・・・。



国では来年度から5年間かけて、全国の小学校2万2千校に1週間の宿泊体験を義務づける予定だという。そのためには、充分な受け入れ先と豊富なプログラム、そして学校の先生じゃないその道のプロが必要になる。
・・・いずれもこれから数を増やしていく段階。

「自然体験」という遊びの必要性さえ充分に周知されてるとはいえない現状で、「わんぱく親父」たち(注:若い人たちもたくさんいます。)が今後どうパワーを炸裂してくれることか。。。。。乞うご期待!といたしましょう。

「つまり林間学校1週間」の動き。

2008-01-10 | ~2012年まじめ系の日記
今の仕事。

「自然体験」と呼ばれる野外活動を促進するため、県内にあるいくつかの団体をネットワーク化して、行政ともっと仲良くお付き合いしましょう・・・という内容。

今週末13-14日に初めての大研修会が開かれる。
その事務作業に追われる毎日です。。。


その研修会がなかなか面白そうなので、少し説明を。

実は今回のお金の出所は文科省で、学校への自然体験義務化を視野に、こういう福井みたいな地方で実験的試みをやっているわけ。つまり、文科省と農水省と環境省と国交省(河川関係)が一緒に子どもの自然体験を推進しましょうよ、と呼びかけている。受け皿になるのは民間のNGOやボランティア団体なんだが、国がバックアップしているせいで、県や市の各行政担当課も動かざるを得なくなる。よって結果的に、じゃあ何をどうやってどうしたら今までバラバラだった各業界(国や地方行政は縦割りのため、各々の部は”業界”っぽい)が一緒にできるわけ?っていうことを集まって話さなくてはいけなくなる。⇒皆、よく分からないまま寄り集まり、エンヤワヤワヤ騒ぐこととなる。


今回の研修会の見所は、雑多な人が雑多な立場から雑多な意見を飛び交わせることにある。
勿論、キーワードは「自然体験」。
進行上、ある程度の統制が必要なので、「とりあえず1週間の体験ツアープログラムをつくってみよう!」ということになっている。
・・・果たしてどんなツアーが提案されることやら。。。

ちなみにこれまで、行政の各課(農林業関係/環境保全関係/教育委員会)の担当者が一同に会して何かを成し得ることなど考えられなかったし、地元のNGO団体も、同業者とはいえ(だからこそ)一同に会して何かひとつのプランをつくり上げることなど前代未聞だった。


今回私は、そっと影から見守る裏番長役。。。
どんな展開になるのか、今から楽しみで仕方がない。

・・おっとそのためには、事前に準備しなくちゃいけないことが山ほどあるんだった!
なんせ「前代未聞」の「雑多」な集まりですからね。

詳しくは後日リポートで。
失敬。

暴動広がるケニア、国連機関など人道危機を警告

2008-01-08 | ~2012年まじめ系の日記
ケニア人の友達、Willson からメールが返ってきた。

どうやら選挙時には故郷に帰っていたため無事だったらしい。。。
昨日ナイロビに戻り、仕事を再開しているという。


はぁ・・・

ケニアで暴動だなんて。。。



中央アフリカの中心でもあるケニアに行ったのは、大学に入って1年目と2年目の初春。想像以上に広大な大地と、「部族」に刻まれた誇り、その奥深さに衝撃を受けた。
Willsonは当時私たちのツアーガイドをしてくれた男性。たった4人の無防備な老若男女を、エコツアーの名の下、マサイ族が住むマサイマラ(その他クリクリ村)からサファリスポットまで安全に導いてくれたのだった。

ナイロビは、国連事務所や日本のJICA・各研究機関などが拠点を置く重要都市。
先進国の大都市や上海香港などには及ばないが、高層ビルや高級ホテルも整然と立ち並ぶ。歩いている人は皆肌が黒く、当たり前ながら異国情緒たっぷりではあるけれど、そんな景色も3日見続けていれば違和感がなくなる。・・・そういえばガススタのMobil がKobilになっていて、「なぜ?」という素朴な質問にWillsonは「今(当時)のMoi大統領のスペルとかぶるからだ」と真剣な表情で説明していた。
そんなチャーミングなお国柄。


今回の大統領選挙に伴う暴動は、西部地域で緊急支援を要するほどに拡大しているという。
・・・西部といえば、私が訪れたマサイ族の村があるところ。ニュースに出てくる「キクユ族」という名前も、旅の途中で耳にした記憶がある。


 思い出が甦る。
    彼らは皆、大丈夫だろうか・・・・・。


Willson からのメールにはこう記してあった。
“僕たちはただ平和を祈っている。君も知っているこの美しい国は、権力争いをする政治家のせいで崩壊なんかしたりはしない。市民は皆、彼らの勝手な関心事に苦しめられたくはないんだ。”(自己翻訳/解釈による)


どうかケニアの混乱が一日も早く治まりますように。。。
これ以上の犠牲者と未来への暗雲が広がる前に。。。どうか。。。。。

世界里山紀行、見た?

2008-01-06 | ~2012年まじめ系の日記
NHKスペシャルで去年からやってる世界里山紀行
遅ればせながら、今日の再放送で初めて知りました。


NHKさん、がんばってますね~。
こういう番組が必要なんです!今の日本には。


今回の里山はフィンランド
(確か)国土の約70%が森林で、しかしながら、驚くことに原生林はほとんど残されていないんだそう。何百年も昔から、人が管理することで森を守ってきたんだそうです。
感銘を受けたのはその関わり方。
樹は天と地をつなぐ存在だと考えられ、例えば家族が亡くなると、マツの樹皮の一部を剥いで亡き人の名前や生存期間などを刻むんだとか。そしてその生命の証が樹の成長と共に再び樹内へ取り込まれていく・・・。自然を崇め、愛し、その一部として生きる人々の姿に、うらやましい。。の一言でした。



少し前にお会いした出版関係の方が言っておられました。
NHKの視聴率が、最近また上がってきているのだと。

それもそうでしょうね。。。。。面白いもの。


ちょっと昔までは、しょーもない民放のバラエティ番組をついつい見続けてしまい、その結果「時間を無駄にしたぁ~」という激しい後悔の念に襲われたものです。

・・・だって本当に時間の無駄なんですから。


それに比べ、最近のNHKはプラスの後味を与えてくれます。
番組を見ることも、ひとつの出会いなんだと実感させてくれる。


受信料の問題とかいろいろあったNHKですが、この調子でがんばってほしいものです。NHKくさいダサ編集も変わってきてますしね。
まぁ、元々テレビ見ない子なのでいつ頃からどう変わってきたのかは詳しくありませんけど。



マスコミは腐っちゃダメです。
やはりマスコミには、大きな使命と莫大な影響力がある。
民放はそのことを一刻も早く学ぶべきです。

NHKバンザイ!
・・・その代わり、些細な報道取材にお抱え運転手+AD付きで来るのはやめて下さい。お金の無駄ですから。

牛乳転じて災いとなる。

2008-01-02 | ~2012年まじめ系の日記
新年早々、意に反して激しい言い争いとなった「プチ切れ」事件が発生。

お相手は、サルサ仲間にはお馴染みのキューバ出身・M氏。


何で言い争ったのかといえば、『日本人のカルシウム不足について』である。


なぜこんな中途半端に真面目くさった話になったのかはさておき、彼は突如としてこんな主張をした。

日本人は牛乳をあまり飲まない!


確かにその通りである。
私は言った。
「多分ね、小学校と中学校のときに飲まされる給食の牛乳が悪いのよ。あれで大半の人は牛乳嫌いになるんだと思う。」


適当に答えた私のアンサーに、彼は納得がいかないようだった。

「日本人は本当に牛乳を飲まない!だからカルシウムが少ないでしょ!」
「そうだね。でも昔の人はカルシウムちゃんと摂ってたんだけどね。今は足りないね。」
「本当に日本人はカルシウムが少ない!牛乳を飲まないから!



彼はなぜか牛乳にこだわった。
「でも牛乳は関係ないよ。昔の人は牛乳飲まなくても骨が丈夫なんだから。死んだ後に死体を焼くと、年寄りの骨は全部残るけど、若い人のはほとんど燃えちゃうらしいよ。」
「それは違う!昔の人は関係ない。牛乳が一番カルシウムがある!」
「そんなことないよ!日本人はを食べるから大丈夫なの!骨ごと食べるから!



2人の議論は何だかよく分からない方向に向かっていた。
つまり、ちっとも噛み合っていない。
彼は(恐らく)現代日本論を説き、特に日本人の歯がボロボロなのはカルシウム不足が原因だ=牛乳を飲まないからだ、という持論を展開した。対する私は、カルシウム不足は単に現代の西欧食が問題で、本来の日本食には問題はない、と言い張った。



牛乳はいらないの!日本人はを食べるからいいの!」
「違う!魚にはあまりカルシウムがない!牛乳を飲まないとダメだ!」




そうやって何分ほど言い争いを続けただろう・・・。
ついに彼は別の持論を持ち出した。


「日本人は牛乳を飲まないから背が小さい!



・・・なにぃ?????さすがにそれは聞き捨てならない!!


「なんで!?そんなの関係ないじゃん!昔の人だって日本人はずっと小さいんだから!しかもそれは日本だけじゃなくて中国もタイもフィリピンも一緒でしょ?」
「一緒じゃない!日本人は小さい!」
「何言ってんの?それとカルシウムは絶対に関係ないっ!!!


なぜか私は無性に腹が立っていた。
別に今まで日本や日本人を愛して止まなかったわけではないが、・・・いや逆に「チャンスさえあれば国外脱出してやる。。」なんて非情な夢を見ていた類いだが、その私が “日本を侮辱された!”とばかりに躍起になっているのである。


「とにかく!日本食は健康なのよ!カルシウムだってミネラルだっていっぱいあるの!!」
「分かった。分かった。もう終わりにしましょう。」


M氏は初めて見る私の激しい苛立ちに驚いた様子で、ドウドウ・・となだめるように話を反らした。

「なによ・・・」


全く合点がいかない私は機嫌を悪くしたまま、しかし内心では、自分にこんなにも日本人の意識があるものかと動揺を隠せないでいた。



ところで、カルシウム不足を補うためにはやっぱり牛乳を飲まないといけないのだろうか?

「昔の人は」論で逃げ通していた私は、帰宅後ちゃっかりネットで調べてみることに。


するとやはり・・・
『牛乳、乳製品はカルシウムの含有量が多いだけでなく、カルシウムの吸収率がもっとも高い食品です。(吸収率 約40%) 』
『乳製品の摂取量が少ないことが、日本人のカルシウム摂取が不足する一因とされています。』http://www.hosp.go.jp/~wsaitama/bone/bone2.htm


・・・・・・・・。

更に記事は続いていた。
『乳製品なしでは、日本人の一般的食事で摂取できるカルシウムは1日200~400mgほどです。これに牛乳1本を加えるとさらに200mg補給することができますが、これでもまだ骨粗鬆症の予防・治療に必要な分は確保できません。 ヨーグルト、チーズなど他の乳製品も積極的にとるようにしてください。』


・・・ですって。
ちなみに牛乳/乳製品のカルシウム吸収率がもっとも良く、次いで大豆製品、魚は「普通」となっていた。



し・しまったぁぁぁぁ。
     私が無知だったか・・・・・。


ちなみに彼は医学部ドクター志望の留学生。
根本的に構造の違う脳みその持ち主に楯突いたこと自体、馬鹿以外の何ものでもない。



そういえば別れ際、M氏が私に言った。
「もう、イライラしすぎだよ。」

・・・ハイ、これこそカルシウム不足の症状なのです。


明日から素直に牛乳のもうっと。。。
皆さんも毎日牛乳飲むことをお勧めします。私ら日本人ですからね。