アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

インド事情その壱

2008-10-20 | その他の国の旅


写真、載せれた。

ここはBangalore近くのMysoreという街。
インドの真ん中ちょっと下くらい。

フツウ女一人でノコノコ付いて行ったりしないんだろう、この2人のドライバーに付いて行ってしまった私。
連れて行かれたのは“お香”をつくっているというお店で、奥には個室があり、そこにドクターという名のでっぷりしたおじさんがいて、そのおじさんは私に薬草のオイルをいくつも薦めたのだった。

それがコレ。



確かに香りは良く、香水代わりにも使えるらしい。
特にこの街で有名な「サンダルウッド」という薬草(樹皮からつくった粉)のオイルは、肌につければニキビが治り、お湯に加えて飲めば体内が浄化されるのだとか。


それで、4つも買っちゃったの。薬草オイル。

ひと瓶5~10mlくらいで、種類により1300~1800円くらい。


それで翌日、市内にある大きなマーケットへ・・・。
そしたらビックリ。同じ種類のオイルがなんと200円という安さ!!

がぁぁぁぁぁぁん・・・。

しかも香りは同じく、シャワー後も肌にほんのり残っているほど。
あぁぁぁ・・・、やってしまった。。。


しかしドクターは私に言った。
「マーケットで売っているやつはケミカル薬品を使っていてピュアじゃないから信じちゃダメだ。」

そしてマーケットの紳士そうな兄ちゃんは言った。
「何?5mlで1300円?あり得ないよ。ドライバーに付いて行ったんだろう?あれはグルでやってる商売だから信じちゃダメだよ。」


さて、どっちが正しいんだろう?

と思って、政府公認の店でサンダルウッドのオイルを探した。

・・・5ml、3500円!?!?!?


こうなったらインド自体を丸ごと疑うしかないのか。

ホテルの人が言った。
「政府の店で売ってるやつは税込みだから高いんですよ。私が良い店を紹介しましょう。」




結局、信用できるのは自分の勘だけだ。そもそも買い物なんてものは気分でするもの。
そうだそうだ。
騙されてナンボと思って、楽しむことに集中した方がいい。

なんせここはインドなんだから。

クレイジーインドにようやく上陸。

2008-10-17 | その他の国の旅
ようやくたどり着いた、インド。
あぁ~、こここそが、当初私が目指した場所・・・。

しかし、IT大国に期待したワイヤレスネットはどこにも見当たらず、私が泊まった安宿はどこもパソコンさえ置いていない有様。。。

なのでずっとブログの更新もせず、ただひたすら街中を歩き回っていたのです。


ということで、今は「とりあえず1週間」のインド旅を終え、フィリピンに戻ってきました。以前ちょこっと頼まれた仕事をこなすため。

インドには来年早々にも戻りますが、なんてったってクレイジーだからねぇ~。

なんてったって、人が多すぎる。これこそ「オーバーポピュレーション」なのです。



ところでこれ、JUGEMって知らんうちにリニューアルしてて超使いにくいんですけど。
写真貼れんのかな。んな馬鹿な。

まぁいいや。
インドサリーを買いまくって、移動が大変なことになっている現在。

20キロ以下だった私のカバンは、今全部で40キロ超えてます。。。
日本人オンナの担ぐ重さじゃないよ、こりゃ。


ということで、近況報告でした。
謝謝。

10年ぶりのムンバイ

2008-10-08 | その他の国の旅
10年ぶりのインド・ムンバイは、ピカピカ光っている。
街のあちこちでコンサートのようなイベントをやっていて、大勢の人が群がっている。

確かに時計の針はもう夜の9時を指しているのに、渋滞する道路脇を、またピカピカ光る七色のライトの下を、次から次へと老若男女が歩いている。

あぁ、そうか。
インドの人口は11億。

この数字の意味するものは、つまりこういうことなのか。



10年前、私は確かにこの地でショックを受けた。
道ばたに寝そべる牛、溝に埋もれて動かない人、工事現場は何もかもが木造でかつ手作業・・・。

だけど今回そういったものは見当たらなくて、夜中に到着したせいか、ただ生温かい風と一緒に流れてくる適当な感じのこの国の雰囲気を、私はとても心地よく感じていた。

訪れた国や地域を好きになれるかどうかは、こうして一番最初のインプレッションで分かってしまうものなんだな、と窓越しに風景を眺めながら思った。
つまりムンバイに、私はおおよその確立で馴染むことができる、と。






タクシーはどんどん走って駅の近くを通りかかった。

暗闇の中に、横一列にずらーっと並んで座っている人たちがいて、よく見ると、その倍以上の人がその前後に寝そべっていた。プラットフォームと道路を区切る壁に沿って、その人たちは生活していた。


やっぱり・・・、と思った。

確かにムンバイは10年前に比べて発展した。道路も見違える程きれいになって、かすかに記憶に残るその街とはまるで別の街みたいに見える。けれど、こうして地に這いつくばって生活している人も、やっぱり大勢いるんだ・・・。


タクシーは更に路地を進み、窓から誰かの家の中がちらりと見えた。

1畳か2畳ほどしかないそのスペースに、これでもかと言わんばかりの荷物が無造作に置かれていた。
またある家の中は、ただ簡素なベッドが置いてあるだけで、それも2畳か3畳ほどの小人(こびと)が住む部屋みたいだった。


そうか・・・、一般市民はこういうところに住んでるんだな。


そう思って少ししんみりしていた時、ちょうど路上生活をしているらしき人の隣で、別の住民が輪になって盆踊りをしている光景に遭遇した。


・・・・・・はい?



聞けば今日はヒンドゥー教の大きな祭りの最終日。
ピカピカした光や大勢の老若男女が街に溢れてるわけだ。こうして路上生活者の横にまで。




ここはインド。
インド、インド、インド、インド、インド、インド・・・・・・・・。


そうだ、私はインドに来たんだ。


そうか、ここが、インドなんだ。