遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

詩人あの人この人~林芙美子その18「国立公園早廻り競争あれこれ」

2023年09月26日 | 読書


 1936(昭和11)年は まだ終わっていない
9月 芙美子33歳は<国立公園早廻り競争>に参加する

この資料が少し見つかった 何と泉鏡花の研究論文!(吉田昌志氏論述)!
以下に競争に関する部分を 超要約記述させてもらう

主催は鉄道省・国立公園協会・日本旅行協会・東京日日新聞・ 大阪毎日新聞
文壇が東西(男女)各4名のリレー選手を出し、全国立公園を早く廻る競争
東軍の選手4名は 久保田万太郎・菊池寛・久米正雄・吉川英治 
対する西軍は 林芙美子・ささきふさ・吉屋信子・宇野千代の4名 
 
15日午前9時 久保田と林が両新聞本社(東京と大阪)を出発
久保田は 北海道に渡り札幌→摩周湖→屈斜路湖→阿寒湖→大雪山系黒岳→
旭川→札幌→青森十和田湖まで来て菊池寛に交代した
そして15日目の26日夕、アンカー吉川が出発点にゴール、約20分遅れて宇野が到着・・・東軍が勝利した、と論文にある

女性軍の経路などの記述は論文に無い 
林芙美子の年譜には、この早廻り競争に参加、山陰、瀬戸内海を廻る途中、実父と会う・・・と書いてある

この頃の国立公園の数は? どこなの?
調べたら環境省のサイトに「国立公園の歴史」という1頁のPDFがあった
昭和9年制定 瀬戸内海・雲仙・霧島・大雪山・阿寒・日光・中部山岳・阿蘇の8公園
昭和11年制定 十和田・富士箱根・吉野熊野・大山の4公園
なるほど 4か所増えた記念に企画したというわけか・・・    

林芙美子の情報が少ないので検索する
東京の林芙美子記念館の企画展のチラシ(PDFの一部を画像化)→拡大可能



こんなサイトも引っかかって来た 「みんなの桜島」 これは「霧島」の一部
余談:林芙美子の碑巡りカレンダーを作ろうか 日めくりでもいいが・・・
とりあえず公的サイトを有効活用して 女性軍経路順にWeb国立公園巡り
(順番は違っているかもしれない)


ところで 12公園のうち雲仙・霧島・阿蘇が九州にある
ここを回ったのはたぶん2番手の「ささきふさ」だろう・・・
でも彼女ってどんな作家?

調べたら 彼女のキャッチ・コピー?は 断髪のモダンガール
経歴や写真を観ると、林芙美子そっくり・・・

 1936(昭和11)年はまだ終わらない・・・続きは次回へ
それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]