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DAZN観戦 2023年J3リーグ第23節 FC大阪vs奈良クラブ

2023-08-25 18:14:35 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン>

  • FC大阪ホームだが、前半は↓とは逆のコートでキックオフ。
  • DAZNの予想スタメンでは、FC大阪が久保と田中、奈良が桑島と浅川の位置が逆。

昇格組同士の一戦、両者の本拠地もすぐ側という事でダービーマッチとして盛り上がるのは当然過ぎるほど当然であり。
その名称は、大阪~奈良間の地形に因んだ「生駒山ダービー」。
この2クラブはJFLに昇格した際も同じタイミング(2015年)で、それ以降毎年絶える事無くぶつかりあっていました。

前半戦、奈良のホーム(ロートフィールド奈良・10節)で行われた試合では0-1でFC大阪の勝利。
その際は順位的に奈良の方が上だったものの、リーグが進むにつれて逆転し、FC大阪が上位という状況で2戦目を迎える事となりました。

スペイン出身のフリアン監督の下、ボールポゼッション重視のスタイルでチームを作り上げている奈良。(前回の記事
しかし因縁持ちの相手かつ、そのホーム(東大阪市花園ラグビー場・第1グラウンド)は以前触れた通り、ピッチコンディションはパスサッカーを繰り広げるには分が悪いもので。
そのため、ピッチの環境に慣れる作業を強いられる立ち上がりとなりました。
それを余所に、前半1分から(久保が)ロングスローを放り込むなど、早期にリードを奪わんと仕掛けるFC大阪。

何とかボールを落ち着け、保持により相手のペースを断ちたい状況となった奈良。
しかしFC大阪のプレッシングの前にそれも容易では無く。
9分に右サイドで田中のボール奪取から攻め、スルーパスが右奥で島田に渡り、戻しを経て美馬がダイレクトでクロス。
ファーサイドで古川がヘディングシュートを放ちましたが、ゴール左へと外れ。

その後もセットプレーを中心にゴールを脅かされる奈良。
浮足立つ事が危惧される展開ななか、そのセットプレー(FC大阪の中盤左サイドからのフリーキック)の防御の流れからか、16分頃に両ウイング(浅川・桑島)がサイドを入れ替え。
ようやくボール保持による攻撃の下地が整い、19分には右サイドでのパス交換から都並が中央へ縦パスを打ち込んで逆サイドへ展開。
左から加藤のクロスが上がり、山本のヘディングシュートが放たれるもGK永井がキャッチ。

その奈良のビルドアップは、前回よりもインサイドハーフの役割分担がより色濃く表れ。
中島がボランチ・山本がFWへと移動し、殆ど4-4-2と言える程の布陣を採ってパスを繋ぎます。
堀内がアンカーの位置を維持しつつ、時には最終ラインに降りてビルドアップに加わる中島。

一方立ち上がりの流れで仕留め損ねたFC大阪。
その勢いが削がれた事で、自身も最終ラインで繋ぐ時間を増やしてゲームを落ち着けに掛かり。
24分にはその最終ラインから左サイドに渡してパスワークで前進、日高縦パス→久保カットインでハーフレーンからパス→古川入れ替わりでポケットへ進入。
そしてシュートが放たれるもGK岡田がキャッチ。

遅めの飲水タイム(26分)が挟まれ、試合は第2クォーターへ。
そして奈良は再度ウイングを入れ替え、スタートの位置へと戻った浅川・桑島の両名。
変節の繰り返しが奏功したか30分に怒涛の攻撃を仕掛け、鈴木のミドルパスをヘッドで合わせた酒井、そのままボールを確保して左ポケットを突き。
そしてカットインを経て中央からシュートするも、舘野のブロックに阻まれます。
FC大阪が回収するも左サイドで浅川が奪って尚も継続、加藤からのマイナスのクロスがエリア外中央へ流れた所、堀内を経由し中島がミドルシュート(枠外)と波状攻撃。

自身のペースに持ち込むと、34分にはビルドアップの最中に最終ラインが変形しつつ(右サイドバック・都並が中に絞った3枚→都並が上がり堀内が下がっての3枚)の繋ぎを披露しつつ攻め上がり。
都並の右からクロスがクリアされ、尚も左へ展開して奥を取ってコーナーキックをゲット。
するとキッカー中島のクロスを、ニアサイド近めで山本がフリックの形で合わせると、ボールは綺麗にゴールに吸い込まれます。
フリーの状況でジャンプせずに合わせる、実にあっさりながらも狙い通りといったゴールを決めた山本。

リードを許したFC大阪、立ち上がりはアバウトな攻めで押し込んでいたものの、これにより主体的な繋ぎを中心にしなければならなくなり。
前回観た際と同様に、左SBの舘野を上がり目にする体勢からパスを繋ぐ攻撃に活路を見出します。
37分、板倉の右→左へのサイドチェンジが決まり、受けた久保がドリブルで仕掛けたのちエリア内へパス。
受けた舘野が奥からクロスを入れ、ファーサイドで古川が合わせにいくという形を作り。
これは撃ちきれず終わるも右CKに持ち込み、キッカー日高ファーにクロス→古川ヘディングシュートと、奈良同様にCKで仕留めんとしましたがGK岡田がキャッチ。

反撃体制は作ったFC大阪ですが、奈良のポゼッションを阻む事は出来なくなり。
最終ラインで、バックパスでプレッシャーを引き込んだ末にその背後を突くという巧みな姿勢に四苦八苦する流れとなります。

立ち上がりは苦戦するも、すっかりゲームコントロールする立場を手にした奈良。
アディショナルタイムの最終盤も、ロングボールからの攻撃で跳ね返りを堀内が遠目からミドルシュート(枠外)と、フィニッシュで終わらせ。
そして前半終了の笛が鳴り、リードを保ってハーフタイムに突入しました。

巻き返したいFC大阪、そのHTで交代カードに手を付け。
古川→木匠へと交代し、前線の圧力を高めて後半に臨みました。

スローインからの攻めを交えながら、圧を掛けていくFC大阪。
それを受ける形となった奈良は、ボールと無関係な所での交錯による反則が頻発。
その際に鈴木が警告を受ける(2分、裏に走り込もうとした木匠と交錯)など、苦境に塗れる絵図を表してしまいます。
それに伴い再びFC大阪のプレッシングに難儀する流れとなり、後半7分には齊藤が前に出てボール奪取。
そのまま禹→島田と経由して左ポケットを突き、シュートが放たれるも鈴木がスライディングでブロックして何とか防ぎ。

それでも10分、巧くプレッシングを掻い潜ったところ、山本のドリブルを反則で止めた舘野が警告を受け。
このタイミングでFC大阪ベンチが動き、田中・日高→利根・小松へと2枚替え。
奈良は距離のあったFKでしたが放り込みを選択と、交代直後の隙を突かんとします。(中央で鈴木がフリックするもゴール左へ逸れる)
続く13分にもロングボールを合わせにいった山本が(板倉に)反則を受け、再び遠目からのFK。(左サイド)
中島のクロスがエリア内中央へと落ちる所、都並がヘッドで合わせましたがGK永井のファインセーブに阻まれ、追加点はならず。

交代以降、久保が右サイドハーフへと回ったFC大阪。
奇しくもお互い、DAZNのスタメン予想が外れた位置で入れ替えが交錯する試合展開となりました。

17分最終ラインでパスワークを繰り広げるFC大阪、その久保へ板倉のミドルパスが渡ると、禹を経由して今度は美馬がロングパスを裏へ。
そして受けた木匠が右ポケット奥を取ってシュート(鈴木ブロック)と、長いパスを軸としたゲームメイクで好機を作り。

奈良は時折カウンターで好機を作るも、FC大阪の圧力を受ける形となって前半のようなゲームコントロールはままならず。
22分に最初にベンチが動き、桑島・酒井→金子・嫁阪へ2枚替え(浅川がセンターフォワードに回る)と、前線の選手を入れ替えます。

一方のFC大阪も、直後の23分に再び交代し島田→松浦。
以降松浦がセカンドトップとなり、4-2-3-1ないしは4-4-1-1という布陣に。
26分に再び久保の下へロングパスを通し、今度は奥で受けた久保、そのままカットインでポケットを突いて低いクロス。
中央に走り込む木匠の前でGK岡田が遮断と、ロングボールによる鋭い攻めも何とか凌ぐ奈良。

後半も遅めの飲水タイムとなり(26分)、ダービーマッチもいよいよ大詰めに。
奈良は29分、都並が裏へとロングパスを送るも走り込む嫁阪には繋がらず。
ダービー故の熱狂か、ないしはそれに伴いピッチコンディションの問題がぶり返して来たか、ボールを繋ぐ事を放棄するような立ち回りを強いられます。
その症状はFC大阪サイドも同様で、スローインによる漸進戦法を経て、ロングスローの体勢に繋げるという強引な攻め。

そして最後の交代を敢行するFC大阪、採った手段は前回と同様、本来DFである坂本のFW起用。(禹と交代、松浦がボランチに回る)
34分に投入し、彼狙いのロングボール攻勢で流れを変えんとします。
36分右スローイン、受けにいった坂本の前でバウンドして流れるも、奈良ディフェンスもクリア出来ず後ろで木匠が拾いにいき。
一旦奪われるも、クリアを坂本がブロックして拾い直し、右奥へ切り込んでクロスを上げ。
そしてファーサイドで舘野がヘディングシュートを放ちましたが枠を捉えられず。

そのアバウトながらも迫力ある攻めに対し、奈良ディフェンスも対応の間違いは許されない状況を強いられ。
そして対策を取るべく38分に2枚替えを敢行するベンチ。
中島・山本→小谷・片岡へと交代し、以降は小谷が最終ラインに入る5バック(3-4-2-1、堀内・片岡のドイスボランチ)で凌ぎを選択。
ダービーマッチへの意気込みを試合前に熱く語っていたという(放送席の談)フリアン監督、その必勝への思いを形に示します。

その後再びボールから離れた位置での反則(舘野が都並にアフターチャージを受ける)で、サイドからのFKによるFC大阪の好機。(40分)
キッカー小松のクロスはクリアされるも、跳ね返りを松浦がボレーシュート、これがゴール左へ外れる惜しいフィニッシュを描きます。
すると奈良GK岡田が足を攣らせてしまうという具合に、守りきる側も苦難に溢れ。
1分程倒れ込むも起き上がり、最後までプレーを続けた岡田。

投入された小谷は坂本へのマンマーク要員で、いかにもクローザーといった役割を徹底し。
その働きにFC大阪も勢いが削がれていき、0-1のままとうとうATを迎えた後半。

それでもロングボール攻勢を続けるFC大阪。
それを合わせにいく坂本に対し、マークする小谷が反則を取られてFKとなるなど、対策が裏目に出るシーンも少なくなく。
その後右からのスローインでロングスローを放り込む久保、これが誰にも合わず中央でバウンドするボールとなり、ファーに流れた所に齊藤がヘッドで合わせにいくも空振りしてしまい。
攻めも守りも綺麗にいかずという、泥臭い攻防は続きます。

そんな中で奈良ベンチは残っていた交代カードを使用。(浅川→可児)
クリアボールを拾った嫁阪によりカウンターを仕掛けんとするも、美馬に反則で止められて果たせず。(美馬に警告)
結局守勢が続く事となりましたが、必死の守備で目安の時間(5分)は過ぎ。

そしてFC大阪の最後の左CK(ここでGKが前線に加わらなかったのはやや疑問)も、こぼれ球を拾った久保の逆サイドからのクロスも跳ね返し。
試合終了を告げる笛が鳴り、フリアン氏の咆哮とともに勝利を実感する事となった奈良サイド。
J初年度のダービーは、こうして全くの五分で幕が閉じられるに至りました。

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