ゴールデンウィークに差し掛かるという所で組まれた5連戦。
それを利用し、今年も関東圏の試合を観戦させて頂きました。
選択したのは千葉での試合(尚「ジェフユナイテッド市原・千葉」という表記が正しいですが、略称にまで「市原・千葉」を使うのが面倒なので、「千葉」ならびに「ジェフユナイテッド千葉」に統一します)、という事で東京経由で蘇我の地まで。
余談でありますが、自分が初めて北海道外で観戦した地であり、そして遠征という趣味に目覚めさせてくれた場所でもあり。
原点回帰という判で押したような形ですが、2度目のフクダ電子アリーナ(以下フクアリ)へ。
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電車から降りると、千葉カラー一色といった様相で出迎えてくれるのが蘇我駅。
初めて訪れたのが2018年の春で、その記憶からマイナーチェンジはしていたものの、大まかな構図は変わり無く。
ホームタウンの在り方を形で示している模範例として、自分の記憶の中に定着するのには十分過ぎた光景であり、今回もそのイメージは変える事無く君臨。
駅からスタジアムまで直進(約8分との事)という、迷う要素が無いのも素晴らしい。
そして到着。
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前回来た時はとにかく自分の経験が浅く、また雨が降り注ぐ天気もあって、余裕が奪われての観戦だったという感じ。(どうでもいい)
しかし今度は違うという自惚れ気を込め入場。
その割には購入したチケットは安心シートであったりと、結局気弱な所を隠せずとなりましたが。(尚、自分以外に安心シートに座った者は恐らく居ない)
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早速、名物であるソーセージ盛を楽しむ事に。道中階段に躓いて1本落としてしまった事は内緒
評判通りの美味でボリュームも満点でありました。
一緒に映っているのは牛丼で、牛丼の割には野菜多めという風変わりなものでしたが、こちらも美味かった。
座ったのはバックスタンドの上段で、専用スタジアムならではの俯瞰からの視点を一しきり楽しみ。
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時間が進み、照明が入れられた様も綺麗でした。
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バックスタンド側に掲げられているフラッグも変わった角度から鑑賞しつつ、風向き・強さを確かめ。(見ての通り奥から手前向きの風、断続的でしたが強さはあまり無い)
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そんな中の場内イベントはというと、入場制限が無くなったとはいえ依然としてウィルス禍の中という事を示すように、大部分が中止になるなど縮小気味。
必然的にスタジアムDJのアナウンスが幅を利かせていました。
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唯一?であるアキュアマーメイドのトークも、(当然ながら)メインスタンド向きで行われたため一体感を得れず。
何か忘れていないか……という思いが膨らみつつ、時間が進んでいき。
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そして「そうだマスコットのパフォーマンスだ」と答えに辿り着くのと、ジェフィ&ユニティがピッチ上に現れたのはほぼ同時となりました。
メインスタンドから登場し場内一周、全方位に愛想を振りまく2人。
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弟のユニティ(背番号9)が、陸上のウサイン・ボルト氏のポージングを披露するなどさまざまに動いてアピール。
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自分の側に来ました。
やはりこうした動物系マスコットの、共通のチャームポイントはしっぽなのか。
そして引き上げていった2人。
ちなみにハーフタイムでは目にする事は無く、やや物足りなさを感じ。
練習時間が到来。
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アウェイ席に挨拶ののち即練習に入る山口GKに対し、ホームチームらしく全方位に挨拶・手を振るという振る舞いをした千葉GK。
その山口の応援席(入場して間も無く撮った時)、スペース制限された断幕には、元千葉である佐藤健太郎・大槻を選択するというのが粋。
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毎回DAZNで山口の試合を観る際は、この「けんたろう」という表記の断幕がとりわけ目を惹くものですが、今回もその例に漏れず。
GK練習の光景の中、続いてフィールダーの登場・練習が開始。
それと同時に、千葉の選手入場チャントである「アメイジング・グレイス」の原曲が流れ。
前年はその通りに選手入場の際に使っておりましたが、今年はここに働き場を移したようで。
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先んじて登場した千葉が、じっくりとサーキット練習(ショルダータックルの練習が印象的)をしていたのに対し、山口は最初からボールを使い。
身体をほぐす事はアウェイのチームが大事にするといった(自分の中だけの)イメージでしたが、今回は逆の光景が描かれました。
間も無く千葉サイドもボールを使い始め、練習風景が進んでいく中、スタメン発表の時間が。
山口の山瀬センターフォワード(表記上はMF)起用に半信半疑な思いを抱きつつ、ホームである千葉の映像が流れ始めました。
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前回観た際は、音響はあまり使わず、1選手同士紹介の間を置き。
その間で、選手チャントを鳴らすというスタイルを採っていたスタジアム並びにサポーター。
しかしチャント禁止の現状でそうはいかず、音楽・アニメーションを使ったスタンダード(?)なものとなっていました。
アニメーションはチームロゴを走らせるのに力を割いていた感があり。
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チームの心臓という役割を一身に背負う田口、過密日程の中でもしっかりとスタメン入り。
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この日のFWに選択されたのはサウダーニャ。
今季はロングボールのターゲット役にウェイトが割かれているきらいがあるのは、ライバルの櫻川ソロモンの影響か。
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勝負の3年目に挑んでいる尹晶煥(ユンジョンファン)監督。
3年前(2019年)に4節で解任されたフアン・エスナイデル氏の二の足は避けたものの、目標である昇格を争う事は出来るかどうか。
そしてそのエスナイデル氏を抜いて、イビチャ・オシム氏以降の監督キャリア最長を更新中となり。
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そのオシム氏への感謝が込められた(?)ゴール裏の断幕。
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この日のスタメン。
千葉は前述の通りサウダーニャを櫻川に代えた以外は、不動のもので挑み。
一方の山口は古巣対戦となるはずの大槻が離脱中で、ベテランの岸田に連戦はキツイとなると、CFが誰も居なくなるという状態が当然の如くやってきてしまい。
それがこの日であり、やむを得ずという感じでの山瀬CFでしょうか。
その他、橋本→眞鍋(石川が左サイドバックに移る)・ヘナン→菊地・佐藤謙介→神垣・田中→佐藤健・吉岡→高木大輔・兒玉→沼田と入れ替え激しく計7人。
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そして選手入場。
写真撮影→ウォーミングアップを経て、円陣が組まれます。
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そんな中でも、自分の頭の中は本当に山瀬がCFを務めるのかという考えがウェイトを占めており。
そしてキックオフの時を迎え、最前線に位置する山瀬を見てようやく確信に変わりました。
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サークルの右端にMFの池上、左に山瀬。
試合開始の賽は投げられ、入りこそ千葉が押し込んだものの、以降は山口が持ち味の5レーンを意識したパスワークでの攻撃が冴え渡る絵図が。
スタメンを大幅に変えても、組織力に彩られた攻撃スタイルは健在であり、千葉はプレッシングもあまり掛けられず押し込まれていきます。
しかしクロスを上げる段階まで辿り着いても、やはりターゲット不在が響きシュートを放てない山口。
前半5分にフリーキックから、クロスを佐藤健がヘディングシュートした(GK新井章太セーブ)ぐらいが成果だったでしょうか。
最初の時間帯を凌いだ千葉、15分に右サイドで熊谷アンドリューのスルーパスを受けたサウダーニャがエリア内に進入してカットイン、そして中央からシュートを放ったもののGK関がキャッチ。
これを期に流れが変わる……事は無く、以降も山口の攻撃は続きます。
千葉の5-4-1ブロックを崩さんと、敵陣でサイドチェンジも多用して揺さぶりを掛け。
しかしここでも、23分に石川の左からのマイナスのクロスをエリア手前で受けた佐藤健が、シュートを放った(ブロック)ぐらいに終わります。
ゴールを奪うための火力が不足といった状態の山口。
それを尻目に千葉の反撃が始まり、28分には末吉のボール奪取からショートカウンター、見木のドリブルからのラストパスをエリア内右で受けた高木俊幸がシュート。
GK関を抜いたものの、菊地のブロックに阻まれて先制ならず。
際どいシーンが生まれたのを境に、29分に千葉・高木俊が、32分に山口・眞鍋が反則で警告を貰うなど激しさを増し。
それでも中々シュート数が伸びずに試合は進み。
このままスコアレスで前半終了か、という雰囲気が流れ始めた40分、右サイドで高木俊のスルーパスを受けた福満がエリア内右を突き。
「これはマイナスのクロスを入れれば決まる」という考えを(自分が)浮かべた刹那、その通りにマイナスのクロスが入れられた所を見木が合わせ。
放たれたシュートはGK関にセーブされるも、跳ね返りを自ら押し込んでゴールネットを揺らし。
ホームを沸かせる先制点が生まれました。
前半終盤でリードを奪った千葉でしたが、この日はそれだけでは終わらず。
45分山口のクロスをクリアしてからのカウンターで、見木のダイレクトでのスルーパスが完全に山口ディフェンスの裏を取り、受けた高木俊がGKと一対一に持ち込む絶好機。
そしてエリア内から、冷静にシュートをゴール右へ突き刺した高木俊。
決して得点力に秀でたチームといえない中、貴重な追加点を齎しました。
そして2-0のまま前半が終わり。
やはり良い組み立てをしていても、ゴールを奪うための道筋が出来ていなければ無意味となる。
そんな事を考えさせられましたが、現実的に突きつけられたのは山口の方。
ハーフタイムに早くも動き、池上→田中へと交代します。
早めに1点返したい状況の山口。
後半4分に左→右のサイドチェンジを受けた高木がカットインからシュート(枠外)、9分に佐藤健のボールカットからのパスを受けた沼田がシュート(GK新井章キャッチ)と攻め立て。
それでも依然として、供給されるクロスからの答えを出せない体制は変わらず。
個人的にも、何時温存していた岸田を投入するのかという思いを抱いていましたが、ベンチが動いたのが14分。
その思惑通りに山瀬→岸田に代え、同時に石川も橋本へと交代します。
今季のストロングポイントの一つとなった橋本ですが、この日はビハインドを背負った状況で、スペースを消す意識が強まった千葉のディフェンスの前にあまり生きる事は無く。
そのため折角の岸田投入も、クロスの数が減少傾向となってしまった山口。
逆に山口のベクトルの逆を突く千葉、19分には再び見木のスルーパスを高木俊が受けるという絶好のシーンが生まれるも、巧く収まらずディフェンスに阻まれ。
サウダーニャ→チアゴ・デ・レオンソへの交代(21分)を挟むと、直後にそのレオンソがエリア内に持ち込み、GK関に阻まれるも左コーナーキックに。
そのCKから、クロスのこぼれ球を拾った末吉がシュート、ブロックされたボールをチャンミンギュがヘディングシュート(枠外)と波状攻撃。
追加点こそ奪えませんでしたが、決して劣勢という雰囲気を抱かせる事無く2点リードを保つ千葉。
苦しい状況が続く山口、29分に佐藤健→島屋へと交代。
31分にその島屋が、敵陣中央でドリブルシュートを放ちますが枠外に。
33分には左サイドから沼田がクロス、ファーサイドで高木大がヘディングシュートを放ちましたがこれも枠外に終わり。
尚、この間の32分に千葉は2枚替え、高木俊・見木→小林・風間へと交代。
これで3ボランチ体制を採る3-5-2へとシフトしたものの、守備時は5-3-2なうえ、レオンソのプレッシングが今一つなため守備緩めに映ってしまい。
その隙を突きたい山口でしたが、以降ボールは握るものの有効打は放てず。
ブロックを固める千葉ですが、カウンターに備えているのかレオンソが前に残っている5-3-1-1の形。
2列目の風間が守備に奔走するので、結局は5-4-1へと近い状態となりました。
投入されたレオンソ(これが3試合目)が守備参加しないその姿に、一昔前の「ペナルティエリア内でしか働かない助っ人ストライカー」を彷彿とさせたものの、破綻無く試合を進める千葉。(44分に末吉・福満に代え、ダニエル・アウベスと米倉を投入)
そして突入したアディショナルタイムで、ようやく山口は中央でのパスワークから右へ展開し、放たれた高木大のクロスを岸田が合わせるシーンが生まれ。
しかしシュートは枠外に終わりモノに出来ず、結局2-0のまま千葉が勝利に辿り着きました。
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星を五分に戻す4勝目(4分4敗)を挙げ、歓喜というよりは安堵の雰囲気に包まれたフクアリ。
それが影響したという訳では無いでしょうが、試合終了→インタビューまでは一切の音響は流れる事が無かったのが可笑しくありました。
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一方開幕から良いサッカーを繰り広げている山口ですが、メンバー的なやり繰りの苦しさが表れてしまった格好。
成績的にも連敗となってしまい厳しくあり、この連戦の中で建て直す事は出来るかどうか。
蘇我駅~フクアリまでの風景はこちら