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DAZN観戦 2021年J3リーグ第28節 ヴァンラーレ八戸vsFC岐阜

2021-11-25 16:06:47 | サッカー視聴記(2021年その他)

<八戸スタメン> 3-4-2-1
GK 蔦
RCB 相田 CCB 赤松 LCB 近石
RWB 小牧 DH 前田 DH 佐藤 LWB 丹羽
IH 前澤 IH 島田
FW 岡
<岐阜スタメン> 3-4-2-1
GK 松本拓也
RCB 藤谷 CCB 甲斐 LCB 三ツ田
RWB 村田 DH 吉濱 DH 本田 LWB 橋本
IH 川西 IH 中島
FW 深堀

昇格するには残り3試合全勝しか道が無いという状況の岐阜。
有名選手を搔き集めて昇格を……というプランがまさに頓挫しようとしている所に、その思惑のアンチテーゼとなるかの如くお相手をするのは八戸。
前回観た際は、YS横浜との「組織vs組織」の勝負に屈してしまった感がありましたが、この日は「組織vs個人の力」というような図式だったでしょうか。
守備はハイプレス・攻撃は最終ラインが十分に幅を取って繋ぐスタイルという八戸。
Jリーグ参入してまだ3年目ながら、今季は非常にクオリティ高いサッカーを展開しているとの事で、後の無い岐阜相手にどんな内容となるのか。

入りは岐阜ペースとなり、八戸は自陣で繋ぎをミスして奪われたり、プレスが嵌らずに前進を許したりで好機を作られる展開に。
その岐阜の攻撃、中央の本田・吉濱・中島・川西の関係性から、ダイレクトパスを絡めて裏へボールを送る攻撃で八戸陣内を脅かしにかかったもののフィニッシュには結び付かず。
どちらも堅さが見られるような立ち上がりを経て、迎えた前半9分。
今度は岐阜最終ラインがミスを犯し、右サイドで小牧が拾って八戸の攻撃、そのままカットインしてエリア内右からシュート。(GK松本拓キャッチ)
ファーストシュートを放つと、以降はその堅さが取れ、自身のサッカーを見せ始めます。

大きく幅を取ってビルドアップを敢行する3バックと、その後ろで足下でボールを裁くGK蔦。
どっしりと構えて岐阜のプレッシングを誘い、それを巧にいなして好機に結び付けていく八戸。
シャドーとウイングバックのレーンチェンジも頻繁に行い、的を絞らせずに前へボールを運んでいきます。
12分には左サイドへ展開ののち一旦戻し、GKを経由して右へ渡って赤松がロングパス、受けた岡がエリア内右を突く攻撃。(シュートまではいけず)
14分にはボランチの佐藤からミドルパス中心に右サイドで運んだのち、敵陣で中央→左へとサイドを移し、丹羽中央へパス→前田ポストプレイ→佐藤ミドルシュート(枠外)とフィニッシュに繋ぎ。

流れが八戸へと傾きつつあるのは明白な状況で、反則を受けた事で中盤からのフリーキックを得た八戸。
キッカー佐藤のロビングが跳ね返され、右サイドで拾った前澤からの二次攻撃、前澤はパスを遮断されるもそのこぼれ球をヘッドでエリア内へ。
岡のダイレクトパスを受けた前澤からグラウンダーのクロスが入ると、ファーサイドで島田が合わせシュート。
速いパスの繋ぎで岐阜ディフェンスを破り、先制に成功します。

一方、リードを奪われた岐阜。
八戸の連動したプレッシングに苦労するシーンが目立ち、GK松本拓のロングフィードに、左センターバックの長身・三ツ田を前に上げてターゲットとする策も採られ。
正直苦し紛れのように映った手法ですが、何とか反撃体制を作ります。

19分にはカウンターで岐阜が好機、ここも吉濱縦パス→川西ポストプレイ→中島スルーパスとダイレクトで繋ぎ、左サイドで受けた橋本が中央へミドルパス。
エリア手前で深堀が受けにいく所に、GK蔦が判断良く跳び出し足でクリアして防ぎます。
橋本に直接シュートを打たれていたら……という恐れもあった中で、地味なファインプレーだったでしょう。
尚も岐阜の好機は続き、22分には右サイドからのFK、キッカー中島が中央へクロス。
こぼれた所を三ツ田が拾ってエリア内左へ進入、スルーパスのようなクロスを入れると、抜け出した川西が合わせシュート。
ゴールネットを揺らしたものの、オフサイドを取られてしまいノーゴール。(映像ではオンサイドに見えた)
組織力で後れを取った挙句、判定も味方せずと踏んだり蹴ったりの岐阜。

飲水タイムが挟まれた(24分)のち、八戸の攻勢に移り変わり。
26分には敵陣でパスカットした丹羽がそのまま前進、エリア手前やや左からシュートを放つもゴール左へと外れ。
いきなりビルドアップをカットされる、岐阜サイドは先程の落胆を隠せないという負の要素が顕れる中、尚もその隙を突くように攻撃する八戸。
迎えた31分敵陣で前田が反則を受けると、素早く起き上がりリスタートして右サイドへ叩き、受けた前澤からグラウンダーでクロス。
中央で岡が収め、ポストプレイでエリア外へ出した所を前田がシュート。
グラウンダーで華麗にゴール右へと突き刺し、追加点を得た八戸。

一気に窮地に立たされた岐阜、その後は反則を受けるシーンが頻発すると、例え中盤からでも放り込みを選択します。
その流れから、37分にはキッカー吉濱のロビングに三ツ田が合わせにいき、GK蔦の跳び出しでこぼれる乱戦に。
そして三ツ田がシュートするも、GK蔦が触ったボールを前田がゴール前でクリアして得点ならず。
得点チャンスは生まれたものの、八戸の前にボールを運べず困り果てているという思考も滲み出ているようでした。

その後39分に再度隙を突かれ、八戸の右サイド自陣からのスローインで、相田が投げた長距離のボールが裏で前澤に渡り。
スローインはオフサイドにならないという事を失念していたかのようなシーンでチャンスを作られると、ボールを回された末に最後は丹羽の左からのクロスがクリアされた所を前澤がシュート。(ブロック→GK松本拓キャッチ)
以降も、八戸に3本シュートを打たれる等防戦を強いられた岐阜。
挙げなければいけない勝利への機運が一向に高まらず、前半終了となります。

ハーフタイムに岐阜ベンチが動き、橋本・本田→窪田・山内寛史へと2枚替え。
巻き返し策を採ったものの、ベテラン選手のスタミナ面を考慮した交代とも取れるものであり。

山内寛が最前線ないしはシャドーに入り、中島が空いたボランチにシフト。
窪田は右WBに入り、村田が左に回るという配置転換も絡め、何とか反撃したい岐阜。
その思惑通りに立ち上がりは八戸を押し込むものの、基本的には変わらずに推移します。
多少クロスを上げる場面が増えたもののフィニッシュは生まれず、またセットプレーも中盤から放り込むというスタイルも相変わらず。

八戸はその立ち上がりの岐阜の時間帯を凌ぐと、再度流れを引き戻し。
後半8分には丹羽の左→右のサイドチェンジを経て、右サイドを小牧が抜け出し奥に切り込む形を作ると、岐阜はたまらず村田が後方から倒してしまい反則・警告を受け。
そのFK、クロスのクリアボールに対し前田がミドルシュートを放つも、枠を捉えられず。
前半に得点を挙げた前田、既に契約満了での退団が発表されている立場であり、リーグ最終盤で雄姿を見せられた事で尚も溌溂としていた感がありました。

そんな八戸に対して岐阜は13分、今度は自陣エリア内で八戸・小牧にボールを奪われるという失態を演じてしまい。(シュートには結び付かず)
一向にムードを上げられず時間が経過していきます。

15分に八戸のパスを遮断しカウンターに繋げる岐阜、左サイドで川西のスルーパスを受けた深堀がエリア内を突き、ディフェンスにこぼされるも尚も攻撃継続。
そして村田がカットインを経てエリア内左からグラウンダーでクロスを入れると、深堀が合わせてシュート。(八戸・近石がブロック)
防がれたものの、これでようやく狼煙を上げる事に成功します。

17分にはコーナーキックから、クロスの跳ね返りを村田がボレーシュート。(枠外)
19分には右サイドで受けた窪田がドリブルで前進、そのままエリア内右を急襲してシュート。(GK蔦セーブ)
直後のCKでも、クロスの跳ね返りを中島がミドルシュート(八戸・前澤がブロック)とフィニッシュ攻勢に突入。
この時間帯に1点返す事が出来れば……という流れでしたが、それは果たせず。
逆に23分に、再度自陣でのパスミスから八戸に好機を作られ(シュートには繋がらず)、またもミスが台無しにしかねないシーンを作った所で飲水タイムが挟まれます。

岐阜の圧力、ないしは選手の質の高さに八戸もプレッシャーを感じていたのか、リスタートの際は全体的に時間を使う立ち回りを展開。
26分には敵陣でハンドの反則を犯した島田が、ボールサイドから離れずに遅延行為を採られ警告を受ける場面も見られ。
そんな八戸の弱気が見られたタイミングで、岐阜は再度選手交代、村田・三ツ田→富樫・パウロンへと2枚替え。
そしてフォーメーションも変更となります。
<後半27分からの岐阜> 4-3-1-2
GK 松本拓
RSB 窪田 CB パウロン CB 甲斐 LSB 藤谷
DH 吉濱 DH 中島 DH 富樫
IH 川西
FW 山内寛 FW 深堀

中盤の構成が今一つ不透明でしたが、恐らくは↑だったかと。
時間も押し迫り後が無い岐阜、両SBは殆ど上がりっぱなしで、CBもサイドに開いてボールを裁くのを厭わずという超前掛かりな状態に。(31分には深堀→粟飯原に交代)

そんな苦境を跳ね返すには、やはり得点ランキングトップに付けている川西(現在13得点)のゴールが欲しい。
34分には下位のロングパスを粟飯原が胸で落としたのち中央で細かく繋ぎ、エリア内で川西がシュートチャンスを迎え。
しかし放たれたシュートはGK蔦のセーブで防がれてしまいます。

八戸は35分、またも岐阜の意表を突くように、右サイド奥から小牧がクロス気味のシュートを放って(ゴール上へ外れる)脅かし。
岐阜の猛攻を受けつつも、やる事は不変といった立ち回り。
終盤を迎え、38分に島田・前田→野瀬・新井山へと2枚替え、43分には小牧→上形へと交代としっかりとカードを切っていきます。(後者の交代で前澤が右WBへシフト)

そしてスコアが動かないまま、岐阜サイドの阿鼻叫喚が聴こえて来そうな(?)アディショナルタイムへ。
最終盤を迎え、岐阜の右サイドからのFK。(蹴る前に八戸は岡→高見へ交代)
キッカー粟飯原のクロスは跳ね返されるも、拾った富樫が縦パスを通し、受けた川西がエリア内右からシュート。
GK蔦が足でセーブして右CKとなり、もう殆ど時間も無い状況故に急いで川西がショートコーナー。
そして吉濱のクロスが上がると、中央で放たれた富樫のヘディングシュートがゴールネットを揺らします。
1点を返したものの、直後に試合終了の笛が鳴り、結局は悲しきゴールと化してしまいました。

敗れた岐阜、昇格の可能性が完全消滅となってしまいました。(後に熊本が勝利したのでどちらにせよ消滅していましたが)
これでJ3生活も3年目を迎える来季、後日には地元でこんな記事も書かれる事となり。
今季のような拡張路線が厳しくなる事は想像に難くなく、沼から抜け出せる日は来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第27節 ロアッソ熊本vsカターレ富山

2021-11-19 08:47:52 | サッカー視聴記(2021年その他)

<熊本スタメン> 3-3-3-1(3-1-5-1)
GK 佐藤
RCB 黒木晃平 CCB 菅田 LCB 酒井
RWB 上村 DH 河原 LWB 岩下
RIH 杉山 CH 岡本 LIH 竹本
FW 高橋利樹
<富山スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 西部
RCB 鹿山 CCB 林堂 LCB 戸根
RWB 音泉 DH 末木 LWB 安藤
IH 椎名 IH 姫野
FW 吉平 FW 高橋駿太

J2ライセンスの無い宮崎が、首位争いの主役になりつつあるという昇格戦線異状ありの状況であるJ3。
そんな中、宮崎と勝ち点タイで現在首位のクラブと、前半戦の好調ぶりがすっかり消え失せてしまった元首位のクラブとの対決が行われました。

持ち前の3-3-4への可変システムから、この日は3-1-5-1という、俯瞰から観るとまるで飛行機の形のようなシステムを採って挑んだ首位・熊本。
それでも以前の如く、ウイングバックが中央に絞る⇔インサイドハーフがサイドに張り出す、という可変で相手ディフェンスに的を絞らせない動きは健在でした。

ボールの蹴り合いという主導権の奪い合いの入りを経て、先にペースを掴んだのはその熊本。
そしてファーストシュートで、早速スコアを動かします。(前半5分)
右サイドからの攻撃で上村がミドルパス、受けた高橋利がエリア内右を抉ったのちに岡本へ戻し、ディフェンスに遭いエリア外へこぼれた所に走り込んだのは上村。
細かい助走から、一瞬クロスと間違うようなミドルシュートを放つと、ボールは一直線に左サイドネットに突き刺さり。
ゴールを狙う果敢な姿勢で先制点を齎した上村、これが熊本にとって実に4試合ぶりの得点となりました。

先制された富山、反撃に出ようとするもボールを前に運ぶ事はままならず。
熊本の中盤の人数の厚さと、そこから繰り出されるプレッシングでビルドアップが機能せずと、前々節(YS横浜戦・0-1)に苛まれた柳下(レギュラーの右センターバック)負傷離脱の影響は甚大のようでした。
そんな惨状の富山を尻目に、最終ラインでしっかりとボールを保持して攻勢を掛け続ける熊本。
しきりに可変を繰り返す前線とは裏腹に、トップ下の岡本は逆に下がり目の位置取りが目立ち。
それは前線でボールを動かしている時に顕著であり、ベテランらしく司令塔のような動きでバランスを採っていたのでしょうか。

富山を自陣に押し込んだのちに、セットプレーを得て矢玉を浴びせるという攻撃。
13分には直接フリーキック、中央遠目の位置からキッカー杉山が直接シュートを放ち、外から巻いてゴール左を襲ったもののGK西部がセーブ。
19分には右コーナーキックから、ショートコーナーを経て右ハーフレーンから竹本がシュートしますが、惜しくも左ゴールポストを掠めて枠の外へ。
同点どころか耐え忍ぶ事を強いられる富山、FWの高橋駿が降りて来てビルドアップの出口にならんとするも焼け石に水で、そんな状態のまま飲水タイムが挟まれます。(24分)

再開後、27分に熊本・高橋利の頭部へ足を入れてしまった富山・林堂に警告。
30分には熊本・岩下と富山・吉平がスライディング同士で激突、吉平が痛んで反則となると、異議を唱えた岩下が警告を受け。(本当に異議かどうかは不明)
やや反則塗れの様相となり、FKからクロスを入れるという攻撃が盛んになる両チーム。

熊本は相変わらず富山を自陣へ押し込む攻撃を展開し、そこからサイドチェンジを頻繁に行い揺さぶり。
一方の富山、今度は姫野が降りて来てその分末木が最終ラインに入るという、ミシャ式の形を採る姿が見られるも大した効果は得られず。
つまりは熊本ペースが変わらぬまま、終盤を迎えます。

40分台に入り、富山がWBのカットインで好機を何度か作り、42分に安藤のマイナスのクロスを末木が合わせシュート。
ようやくファーストシュートに辿り着き、好転する雰囲気を醸し出しつつ迎えたアディショナルタイム。

試合を動かしたのはまたも熊本の方で、最終ラインから左サイドでの前進を経て竹本がクロスを入れ、クリアされたボールを拾った河原がミドルシュート。
富山・姫野のブロックに当たりループの軌道でゴールを襲い、ゴールバーを直撃して跳ね上がり、詰めにいったのは上村。
自らがネットに突き刺さるという勢いで押し込みこの日2点目……と思われましたが、当たったのはクリアに入った富山・戸根という事でオウンゴールに。
それでも得点は得点で、追加点を得た熊本、2点リードで折り返します。

散々な出来だった前半を経て、ハーフタイムに選手交代を敢行する富山。
この日はベンチに留め置かれていた助っ人FW、マテウス・レイリアを投入する(吉平と交代)とともに、さらに姫野→松岡へ交代と2枚替え。

後半の入りも熊本ペースで、後半2分に敵陣で河原がパスカットし、そのままミドルシュート。(GK西部キャッチ)
一方巻き返しに掛かる富山は、フォーメーションを若干弄り、末木・椎名をドイスボランチとした3-4-2-1への変更が為されていました。
それでも4分に鹿山が熊本・杉山にチャージされて倒れ込み、「柳下に続いてか……」と言いたくなるシーンが生まれ冷や汗。(鹿山は無事に起き上がり、一旦ピッチ外→復帰)

システム変更により中盤の底から繋ぐのが容易になった富山ですが、目立っていたのはマテウスの基点とともに、松岡の推進力。
ボールを持つと果敢に仕掛けてチャンスを演出する松岡、それに勇気づけられたかチームもペースを取り戻し、反撃の機運が高まり。
松岡はこれが今季2試合目という事で、埋もれていた人材の発掘により流れが変わるドラマティック(?)な展開が描かれ。
そんな状況下の18分に再度選手交代、もう一人の主力FWである大野(といってもスタメンは吉平の方が多いですが)が投入されます。(高橋駿と交代、マテウスがシャドーにシフト)

その直後の攻撃でした。
椎名が自陣でボール奪取してすかさず裏へとロングパス、走り込んで受けた大野がエリア内右に進入した所、熊本・酒井に倒されて審判の笛が鳴り反則。
トランジションの瞬間を突いた攻撃でPKをゲットした富山、キッカーはもちろん大野で、ゴール右へと蹴り込みGKの逆を突いてゴール。
1点差に詰め寄り、尚も勢い付きます。

マテウスと大野の2人の基点が、後方からロングボールを送る攻撃も機能させる結果となり、一気に押し込む富山。
そして22分に決定機、右からのスローインをマテウスが落としてからパスワークを展開し、中央→左と逆サイドに渡ったのち安藤がドリブルからクロス。
このグラウンダーのボールにニアサイドで大野が脚から跳び込み、合わずに流れた所をさらにファーサイドに音泉が走り込み。
「後は合わせるだけ」という状況ながら、本当に合わせるだけになってしまいシュートは放てず、弱々しく転がったボールをGK佐藤が抑えて同点ならず。
絶好のチャンスを逃した富山、その後23分に飲水タイムが採られ。

一気に劣勢になってしまった熊本はブレイク明けに選手交代、岡本・酒井→伊東・阿部へと2枚替え。
岡本以上に年齢の高いベテランの伊東、かつて富山・石崎信弘監督の下でプレー経験がある(山形時代)という旧知の関係。
その恩返しという、手垢がついた表現を見せ付けるように、ドリブルで突破口を開かんとする伊東。
それをスライディングで倒した富山・音泉(アドバンテージで反則にならず)が警告を受け、さらに末木が足を攣らせて続行不可能となるなど、前半から攻め込まれていた被害が露呈し始める富山。(音泉→田中佑昌へと交代)

しかし攻め込まれているのは現状の熊本も同様であり、33分には富山がロングスローで好機。
左サイドから安藤が投げ込んだボールがこぼれ、エリア内で拾ったマテウスがシュート、ブロックされたボールをさらに大野が拾ってシュート。(GK佐藤セーブ)
富山の圧を受けるうちに次第に思考も鈍って来たのか、34分に決定的なミスを犯してしまいます。
やってしまったのは伊東で、GKへのバックパスが短くなった所を富山・大野にエリア内で掻っ攫われ、そのままGK佐藤をかわしてエリア内左からシュートを放つ大野。
菅田がブロックに戻るも、通り過ぎてしまい左を抜かれ、同点を告げるゴールが突き刺さり。
富山サイドのプレスがガッチリ嵌り、バックパス以外の選択肢は厳しい状況でしたが、悔やまれるシーンとなりました。

失点直後、点を取りにいくべく熊本は2枚替え。(竹本・杉山→ターレス・坂本)
その姿勢通りに、36分に右から坂本のクロスがブロックされてCKを得ると、怒涛のセットプレー攻勢に突入します。
キッカーは全て河原で、1本目(右)はニアへのクロス、クリアされて2本目(右)のクロスは中央へ上がり。
高橋利が跳んだその奥で菅田が合わせボレーシュート、しかし富山・林堂がブロックで防ぎ3本目(右)へ。
次はファーへクロスを上げる河原、菅田の折り返しから阿部がバックヘッドでシュートしましたが、GK西部のファインセーブでゴールならず。
そして4本目(左)は中央へクロス、跳ね返りを拾った上村がシュート(ブロック)、こぼれ球に黒木が走り込んでシュート(ブロック)とフィニッシュを量産。
しかし耐えきった富山、そこからカウンターでマテウスがドリブルで運び、パスを大野がエリア内へ進入するも奪われてシュートは撃てず。
富山サイドも耐えるだけに留まらず、やり返す姿勢を見せて試合は白熱の終盤戦へ。

41分に最後の交代枠を使い、高橋利→藤川へと交代した熊本。
その後の43分に菅田が富山・大野との交錯で痛んでしまい、担架で運ばれるという事態になり騒然となりますが、無事に菅田は復帰。
数的不利での戦いは避けられ、それどころか以降パワープレイで前線に張り始めた菅田。

7分ものATへと突入し、先程と同様にセットプレーからゴールを脅かしにかかる熊本。
右サイドからのFKで、河原のクロスに阿部が合わせヘディングシュート、しかしこれもGK西部がセーブ。
直後のCKから富山がカウンターに繋げるという、これも先程と同様の流れが描かれます。(シュートまではいけず)

そして富山は再度ロングスロー、今度は右から安藤が投げ入れると、エリア内でバウンドしてこぼれ。
そして椎名が繋ぎ、大野がエリア内右からシュートするも熊本・黒木がブロックで防ぎ。
攻守が激しく入れ替わったのち今度は富山、碓井の裏へのロングパスが一気に大野に渡り、エリア内右で切り返しからシュート。
しかしこれも熊本・黒木がブロックと、必死の守備を見せるのは熊本サイドも変わりません。
そして攻撃権は熊本へと移り、ターレスの右への展開から上村がクロスを入れると、張っていた菅田がヘディングシュート。
この乾坤一擲のフィニッシュもGK西部がセーブと、大ベテランらしくゴール前に立ちはだかったこの日の西部。

結局最後まで勝ち越し点は生まれず、2-2のまま試合終了。
熊本は首位陥落、富山は昇格の可能性が首の皮一枚となる、文字通りの痛み分けという結果になりました。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第27節 Y.S.C.C.横浜vsいわてグルージャ盛岡

2021-11-17 16:09:00 | サッカー視聴記(2021年その他)

<YS横浜スタメン> 3-3-2-2
GK 佐川
RCB 大城 CCB 宗近 LCB 池ヶ谷
RWB 船橋 DH 土館 LWB 宮内
IH 山本 IH 佐藤
FW 柳 FW 菊谷
<岩手スタメン> 3-4-2-1
GK 野澤大志ブランドン
RCB 小野田 CCB 牟田 LCB 佐々木翔悟
RWB 加々美 DH 脇本 DH 増田 LWB 中村
IH 和田 IH 色摩
FW ブレンネル

今節、岩手のパワーサッカーの餌食になるのは何処か。

とは言っても相手のYS横浜は目下4連勝中で、ややもすると昇格圏を脅かすかもしれないという勢いのあるクラブ。
しかしJ2ライセンスがあっても、前回述べた通りクラブの経営組織形態の問題があり、2位以内に入っても昇格出来るかどうかは不明なのですが。
他には宮崎や福島といったJ2ライセンスの無いクラブが上位を脅かし、昇格クラブ数の減少が現実味を帯びているJ3の終盤戦。

大事な終盤を迎え、相手に合わせたサッカーも披露して接戦をモノにしている最近のYS横浜。
スタメンは3バックと4バックを使い分け、試合中の可変システムも厭わず。
この日の特異なスタイルの岩手と相対し、どんな戦術を採るのか気になりましたが、逆に相手に合わせ過ぎという印象を抱く事となります。

開始早々の前半1分、色摩がブレンネルとのワンツーで左サイドを抉ってコーナーキックを得た岩手。
そしてキッカー中村のクロスが上がると、岩手・佐々木翔とYS横浜・宗近がエアバトルで頭部同士激突してしまい、両者倒れ込み。
1分以上掛けて何とか双方起き上がり、一旦ピッチ外に出たのち両者とも復帰します。
このヒヤリとするシーンで、「目には目を」の如くパワーサッカーにはパワーサッカーで対抗しようとする、この日のYS横浜の姿勢だと気付くべきだったでしょうか。

その後も戦術というよりはデュエルの激しさが目立つ試合となり。
ビルドアップに定評のあるYS横浜も、岩手の激しいプレスの前には思うような前進は出来ず、逆にショートカウンターを浴びる展開を強いられます。
前半7分色摩がパスカットしてそのまま中央をドリブルし、中村を経由しての展開を経て、エリア内左で受けたブレンネルがシュート。
ブロックされるも拾い直したブレンネル、奥へ切り込んで角度の無い所から再度シュートを放ち、GK佐川がセーブした所をさらに色摩が詰めるという三連撃。
しかし至近距離で放たれた色摩のシュートも、YS横浜・池ヶ谷の決死のブロックに防がれて先制はなりません。

顕著だった肉弾戦は、むしろYS横浜の選手がラフさを見せる事が多く。
目立っていたのは、サイドの選手ながらいかにもフィジカルが強そうであった船橋。
17分には岩手・佐々木翔が彼のチャージを受けて痛んでしまい。(1分程倒れるも復帰)
飲水タイムを経ての27分、岩手・増田のドリブルを引っ掛けてしまった船橋、警告を受ける破目となり。
35分にも岩手・中村が大城のチャージで倒れ込むなど、岩手のパワーに絶対負けないという意思が強く見られました。

しかしその意識がサッカー的にはマイナスだったのか、試合の主導権は岩手が握ります。
ブレンネルにロングボールを収めさせるのを基本線とし、彼がサイドに流れてでも起点となる姿勢を軸に、色摩をはじめとした2列目以降の選手の推進力を発揮させる攻撃。

そんな岩手の圧力に押され気味だったYS横浜、飲水タイム後の27分にゴールキックを短く始めてのビルドアップによる攻撃。
宗近の縦パスを受けた山本から左へ展開ののち、山本のサイドチェンジを経て右から攻撃、受けた船橋がエリア内へと前進するもシュートまではいけず。
本来の持ち味である攻撃が生まれた事で、以降攻撃機会も増えていきます。

しかしYS横浜に好循環が生まれた矢先、セットプレーでひっくり返される事に。
30分の岩手の攻撃、ブレンネルがロングパスを右へと落とし、受けた和田がドリブルでエリア内右を突き。
クロスがブロックされて右CKを得ると、キッカー中村のファーサイドへのクロスを、牟田がヘディングシュート。
角度の無い所ながら、GK佐川のセーブと宮内のブロックを破ってゴールネットに突き刺さり。
得意のセットプレーで先制した岩手。

失点により色を失ったYS横浜を尻目に、尚も岩手の攻勢は続き。
38分にはGK野澤のロングフィードから、クリアボールをさらに小野田が前へ蹴り込み、和田の競り合いでこぼれたボールをブレンネルが拾って前進。
そしてミドルシュートを放ったブレンネル、強烈なグラウンダーのボールがゴールを襲うも、左ポストを直撃。
岩手らしい、ロングパスからのセカンドボールを支配しての攻撃でしたが惜しくもゴールならず。

飲水タイム以降は、とにかくウイングバックに高い位置を保たせるようなビルドアップを貫いていたYS横浜。
サイドに開いたシャドーが、CBとWBの間でボールを受けて攻撃の橋頭堡となろうとするも、岩手の堅い守備の前に有効打とはなり得ず。
終盤の45分、再び短いゴールキックからのビルドアップを見せ。
これは好機には繋がらずも、自分達のサッカーを取り戻すという姿勢が良かったのか、アディショナルタイムにペースをつかむYS横浜。
菊谷のロングパスを左サイドの高い位置で宮内が受け、カットインを経てエリア内左からシュート。
岩手・牟田にブロックされるも左CKとなり、キッカー山本のファーサイドへのクロスを大城がシュート気味に頭で落とすと、GKの眼前で宗近がコースを変えてネットに突き刺し。
岩手と同様、セットプレーでのCBの働きで同点に追い付きます。

これで振り出しで後半に挑める……と意識したかはどうかは不明ですが、そうは問屋が卸さず。
岩手が敵陣に押し込むと、左からのスローインを受けにいった増田がYS横浜・大城に倒されて反則、深めからのフリーキックを与えてしまったうえに大城が異議で警告を受け。
この左サイド奥からのFK、キッカー中村は中央へクロスを入れ、先程と同じく牟田が合わせてヘディングシュート。
GK佐川がキャッチにいくもこぼれ、すかさず和田が詰めてネットに突き刺し、ゴールとともに前半終了の笛が鳴り。
最後のプレーで勝ち越しに成功した岩手。

結局はビハインドで後半に臨む事となったYS横浜。
ハーフタイムに動きを見せ、船橋→神田に交代、柳が空いた右WBに入って神田が前線に。
ややラフプレーに傾倒していた感のあった船橋を下げる事で、終了間際の大城の警告の件も含めて冷静さを取り戻しにかかる采配だったでしょうか。

しかしその意図が潤滑油になるとは限らないのがサッカー。
後半1分に早速岩手が敵陣で佐々木翔のカットから好機、彼のミドルパスを色摩が受けてブレンネルに渡り、そのままミドルシュートを放つもゴール上へ外れ。
いきなりのショートカウンターを浴びたYS横浜、直後のゴールキックでも、フィードがカットされ再びゴールに迫られてしまいます。
カットされたボールをブレンネルが落とし、脇本を経由してエリア内で和田がシュート。
今度はゴールネットを捉え、後半早々に貴重な追加点が生まれました。

冷静さを取り戻すどころでは無くなってしまったYS横浜。
直後の3分には岩手・増田のドリブルを柳がスライディングで倒してしまい反則。
再びのラフプレーへの傾倒が露呈するイライラ感が窺える中、5分には逆に岩手が反則。
こぼれ球を追い掛けた所、中村がYS横浜・宗近を倒してしまい反則・警告となると、倒された宗近が激高した事で騒然となってしまいます。
以降、主審もコントロールを図るべく、黄色い紙を突き出すのが顕著な展開となりました。

集中力を欠きやすい環境となりますが、半分はYS横浜の意識が招いてしまった災いともいえるので何とも言えず。
そんなYS横浜を尻目に、尚も攻勢を掛ける岩手。
7分にはブレンネルの低いクロスをニアで受けた色摩がシュート。(枠外)
11分には左サイドで受けた色摩がドリブルで切り込み、そのままエリア内左に進入し奥からシュート(サイドネット)と、和田の2ゴールに触発されたようにゴールを狙いにいく色摩。

反撃ムードを作るのも難しい状況となったYS横浜、16分に再度ベンチが動き。
大城・宮内・菊谷→田場ディエゴ・河辺・林へと交代、3枚替えで強引に流れを変えんとします。
この交代で、恐らくは↓のような布陣にシフトしたでしょうか。
<後半16分以降のYS横浜> 4-1-4-1
GK 佐川
RSB 柳 CB 宗近 CB 池ヶ谷 LSB 河辺
DH 土館
RSH 田場 IH 山本 IH 佐藤 LSH 神田
FW 林
1アンカー=土館というのは不変に見えたので、自分の無い知恵を絞った結果、こう映りました。
左サイドバックの河辺がひたすら高い位置をキープするので、ひょっとすると柳・宗近・池ヶ谷の3バックだったかもしれませんが……。
尚ほぼ同時に岩手も、色摩・和田→嫁阪・モレラトへと2枚替え。

以降はボールポゼッションを高める普段のスタイルに傾倒し、反撃を図るYS横浜。
しかし20分には岩手のカウンター、クリアボールを収めたブレンネルのスルーパスを、嫁阪が受けてエリア内に進入してシュート。(GK佐川セーブ)
飲水タイム後の27分は、YS横浜のパスミスで岩手が敵陣で拾い、再びブレンネルのスルーパスをモレラトがエリア内で受けてシュート。(YS横浜・池ヶ谷が足でブロック)
一度失ったものを取り戻すのには時間が必要、そんな言葉を突きつけられるかのように岩手に決定機を量産されます。

何とか追加点を阻み攻勢に出るYS横浜ですが、ネガトラが速く中央の堅い岩手の牙城を崩すのは容易では無く。
32分にはCKからのこぼれ球を神田がシュート(枠外)、34分には林がエリア手前からシュート(枠外)を放っていきますが、いずれも守りを固める相手に対し遠目から撃たざるを得ないという域を出ないシーンでした。

終盤を迎え、岩手がリトリートに傾倒したのもあってボールを握る事は容易になるも、得点への機運は高まらないYS横浜。
2点差をキープされたまま、とうとうATに突入される事となります。

逃げ切り体制に入る岩手、残されていた交代枠を使用していく秋田豊監督。
モレラト→有永へと交代し、モレラトのインアウトも辞さずという姿勢を見せるも、その際に中村が足を攣らせる事態が発生。
すかさず最後の交代も使う(中村→ビスマルク)事となりました。

意地を見せたいYS横浜、敵陣左からのスローインの連続で押し込むと、河辺がビスマルクに反則を受けてFKに。
左サイド・エリアからすぐ脇という位置で、キッカー神田は直接シュートを狙いましたが、ゴール上に僅かに外れてモノに出来ず。
その直後に試合終了の笛が吹かれ、結局このキックが後半最も惜しかったシュートとなり、1-3で岩手の勝利。
岩手にとっては昇格に向けて大きな勝利となり、2位(熊本)と勝ち点差2に迫り。
昇格を目指す組と、昇格出来ない組が入り乱れる上位陣という絵図のJ3、泣いても笑っても残り3節となりました。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第26節 カマタマーレ讃岐vsテゲバジャーロ宮崎

2021-11-12 18:21:20 | サッカー視聴記(2021年その他)

<讃岐スタメン> 3-4-2-1
GK 高橋
RCB 小松 CCB 西野 LCB 遠藤
RWB 渡辺悠雅 DH 鯰田 DH 西本 LWB 薩川
IH 下川 IH 川崎
FW 重松
<宮崎スタメン> 4-4-2
GK 石井
RSB 綿引 CB 大畑 CB 代 LSB 奥田
RSH 徳永 DH 千布 DH 前田 LSH 渡邊龍
FW 梅田 FW 藤岡

今やJ3でも下位の常連となってしまっている讃岐。
今季だけで見ても、開幕2試合目で上野山信行監督(GM兼任)が辞任と、傍らから観ていても内部で不穏な事象が滞留しているようであり。

2018年にJ3降格してしまうまで、北野誠氏が9年間監督を務めた事が白眉であった讃岐。
辛うじてJ2の崖にしがみついて来たという状態から、一気にタガが外れてしまったという感じの現状であり、建て直す秘策はあるのか。
度々話題になっていた練習場問題(固定の練習場が無い)は前年に共用ながら固定化され、また近い将来新たな練習グラウンドが完成するとの事ですが、果たしてそれがチームを好転させる切り札となり得るでしょうか。

現在の監督はゼムノヴィッチ・ズドラブゴ氏で、まずは守備からという建て直しが図られている(と思われる)チーム。
後半戦は無失点試合5度と一定の成果は見られますが、反面攻撃力の停滞ぶりが加速してしまい。
6試合連続無得点を継続中で、かつ総得点17は、この日の対戦相手・宮崎の2トップ(藤岡・梅田)の2人(18点)よりも少ない数字。
しかも前節・今治戦(0-0)では、とうとう公式上でシュート0を記録するなど、悲惨を通り越して喜劇的ですらあります。
ゼムノヴィッチ氏は既に今季限りでの退任が決まっており、守備力を彼の置き土産とする事で目に見えている課題を改善して浮上の切欠を掴むのは来季、と好意的に解釈すべきでしょうか。

試合が始まり、入りこそ讃岐が敵陣に攻め上がるシーンが目立ち。
両ウイングバックのクロスから、コーナーキックを得て押し込む事数多。
そして前半7分、一旦攻撃が途切れるも宮崎のバックパスにプレッシングを掛け、GK石井のキックを重松が遮断。
右サイドで川崎が拾ったのち中央へ送られ、こぼれ球を西本がシュートするもブロックに阻まれ、尚も左からの薩川のクロスを西本が合わせるも枠外に。
しかし前者は眼前でのブロック、後者は映像では相手DFに当たったようにも見え(判定はゴールキック)たためか、公式記録上ではシュートにカウントされなかったようであり。
前節の事もあり「未だシュートの無い讃岐」と放送席で語られるのが止まるのは、後半半ばまで待たれる事となりました。

そんな入りを描いた讃岐でしたが、以降すっかり打ち止めに。
宮崎のクオリティ溢れる攻撃の前に、ひたすら5-4-1ブロックで構え押し込まれる展開を余儀なくされます。
8分には最終ラインからショートパスをひたすら繋ぎ、中央で徳永の縦パスから梅田→千布→梅田とワンタッチでエリア内へ渡り、その流れのまま梅田がダイレクトでシュート。
しかし右ゴールポスト外側に当たって枠外と、惜しい所でモノに出来ず。

2センターバック+ドイスボランチによるボックス型が基本線の、この日の宮崎のビルドアップ。
ボランチの1人が、常に讃岐のブロックの前線である「4-1」で形成される五角形の内部に位置取り、言わば「1人で5人を困らせる」ような形を常駐させます。
この形から多彩な攻撃で讃岐ディフェンスを揺さぶり、攻撃権を支配していく宮崎。
讃岐サイドはクリアがやっとという感じで、シュートどころか攻撃機会も全く得られない状況となり。

そして仕上げたのはセットプレーで、19分に得た左CK。
キッカー奥田の中央へのクロスを大畑が合わせヘディングシュート、ゴールネットを揺らして先制。
讃岐にとっては絶対に与えてはいけない先制点でしたが、耐える事が出来ず。

守るだけでは勝ち点を得られなくなった讃岐ですが、以降も一向にベクトルは前に向かず。
宮崎のパスワークに構える体勢を変える事が出来ず、24分には藤岡のシュートミス(空振り)に助けられるなど、専守が破られるのは時間の問題という状態に。

そして25分、梅田のシュートをGK高橋がキャッチし、讃岐が反撃に出ようとする所を敵陣で梅田がカットして再度宮崎の攻撃。
右サイド手前から徳永がクロス、中央で藤岡が頭で合わせるも逆サイドへ流れ、エリア内左で拾った渡邊龍がシュート。
ゴールネットに突き刺さり、早い段階で追加点をゲットした宮崎。
同時に飲水タイムが採られる事となります。

ブレイク明け、最初の攻撃は讃岐で左サイドからのフリーキック。(28分)
鯰田がゴールに向かうクロスを入れ、中央で遠藤が頭で合わせにいくという二択の場面を作りますが、スルーを選択(単に合わなかった?)した結果GK石井がキャッチ。
そして宮崎のボール保持が再開されます。
流石に2点差が付いた事で、讃岐も前から積極的にプレスにいく場面が頻発し。
しかし33分にはプレスを剥がされ、GK石井から繋げられた末にクロスにまで持ち込まれる等、中々実りません。

宮崎も無理に3点目を狙う事はせず、保持重視の趣へとシフト。
プレッシングも弱まった事で、讃岐も攻撃ではボールを持てるようになるものの、そこから何か起こるという訳でも無く。
何とかサイドを振って前に運ばんとしましたが、殆ど可変せずのビルドアップでは守る方も楽であり。
結局全くボールを前に運べず、事前情報の通りの悲惨な攻撃面が露呈してしまう事となりました。

終了間際の45分に再度宮崎の攻撃が牙を剥き、左サイドから奥田縦パス→渡邊龍ポストプレイを経て、受けた藤岡がエリア内左に入ってシュート。
GK高橋がセーブし、こぼれ球を前田がミドルシュートにいくも枠外に。
3点目は奪えずも、複数点差を保ったまま前半を終えた宮崎。

讃岐サイドは当然の如くテコ入れのため、ハーフタイムに動き。
鯰田・下川→長谷川・佐々木渉へと2枚替え。
「そういや降格した年(2018年)は、『ダブル佐々木』が目立っていたよな……」という記憶を懐かしみつつ、後半を迎えます。(ちなみにもう一人は現仙台・佐々木匠)

攻撃面の建て直しが期待された讃岐ですが、試合の絵図は前半とほぼ変わらず。
入りから宮崎が攻勢を掛け、そしてそれが続く事となります。

何とか宮崎の攻撃を凌いで反撃に出ようとするも、球際の強さでも苦戦を強いられ、ボールを前に運ぶ事すらままならない讃岐。
後半8分、徳永の反則気味のボール奪取から宮崎の攻撃、サイドを揺さぶったのち再度持った徳永が右サイドをドリブル。
そしてエリア内を突いて中央へマイナスのパスを送り、前田が合わせシュートするも、讃岐・小松のブロックに阻まれ。
13分には再び右サイド、最終ラインからのミドルパスを綿引が奥で受けると、クロスにはいかず戻したのち徳永が中央へパス。
藤岡のスルーを経て、その奥で前田がシュートするも枠外に。
安易なクロスを上げず、揺さぶってのシュートを狙いにいく宮崎、リードを保つ事で精神的にも余裕が出ていたでしょうか。

何か切欠が欲しい讃岐、14分に再度ベンチが動き、薩川→阿部へと交代。
川崎が左シャドー→左WBへとシフトし、阿部は前線に入りました。(重松がシャドーに下がった?)
16分、宮崎のスローインをカットしてからの速攻、拾った阿部がエリア内へスルーパスを送るも繋がらず。
17分には宮崎・千布からボール奪取してからのカウンターで、奪った長谷川がドリブルで運んで敵陣で展開するも、右からの渡辺悠のクロスはシュートには結び付かず。
苦し紛れながらも何とかゴールに向かう姿勢を見せる讃岐。
その一方で19分にはパスミスから宮崎に好機を作られ、奥田の左サイドからのクロスに徳永が合わせヘディングシュート、GK高橋がセーブして何とか防ぎ。

そして23分の讃岐、下がって受けた重松がスルーパスを送り、西本を経由して受けた佐々木が中央エリア手前からシュート。(GK石井キャッチ)
とうとう(記録上では)前節から続いていたシュート0の呪縛は破られましたが、状況は変わらずであり。
24分に後半の飲水タイムが採られ、果たして讃岐の意地は炸裂するか。

前掛かりになる第4クォーターの讃岐ですが、反面宮崎のフィニッシュ攻勢を受ける事に。
26分に梅田のヘディングシュート(GK高橋キャッチ)、27分には渡邊龍の中央からのシュート(ブロック)、28分にはCKのこぼれ球を藤岡がシュート(ブロック)と短時間に何度も脅かされ。
(28分に宮崎は千布・渡邊龍→小野寺・大熊へと2枚替え)

29分に渡辺悠→吉馴へと交代した讃岐。
以降は右サイドを軸に攻勢をかけようとし、吉馴自身もカットインなど突破力を見せましたが、やはりフィニッシュには遠く。
宮崎はこの辺りからパスを遮断されるシーンが目立ち始めるなど、前掛かりな姿勢(破れかぶれともいう)によるプレッシングは一定の成果は挙げていましたが、得点に至る道は中々見えてきません。
40分には吉馴が敵陣でボールカットし、遠藤の繋ぎを受けてエリア内右奥へ進入してクロス、中央で阿部が合わせましたが枠を捉えられず。
直後に重松→高木に交代と、最後はベテラン頼みの状況に。

ペースダウンする宮崎を押し込み、終盤は攻勢に出る讃岐。
アディショナルタイムに入り、右サイドからのFK、キッカー高木のクロスのこぼれ球を繋いで長谷川がミドルシュート。(ブロック)
そしてGK高橋が最前線に上がった最後のCK(相手GK石井と2人横に並ぶ姿は珍妙だった)、キッカー高木のクロスに阿部が合わせるも、やはり枠外に終わり。
結局最後までゴールを奪えずに試合終了、7試合連続無得点となってしまった讃岐。

そんな讃岐を尻目に、2位の座をキープする宮崎。
Jリーグ参入1年目にして、持ち前のサッカーを存分に発揮してJ3を勝ち抜く姿は爽快の一言であり。
問題はJ2ライセンスが無い事で、J2の降格圏に居るクラブからの期待も一身に受ける(他に福島もありますが)立場となってしまっていますが、雑音を気にする事無目標の優勝を勝ち取って欲しいものです。

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TV観戦 2021YBCルヴァンカップ プライムステージ決勝 名古屋グランパスvsセレッソ大阪

2021-11-06 18:18:31 | サッカー視聴記(2021年その他)

<名古屋スタメン> 4-4-2
GK ランゲラック
RSB 宮原 CB 中谷 CB キムミンテ LSB 吉田豊
RSH マテウス DH 木本 DH 稲垣 LSH 相馬
FW 前田 FW 柿谷
<C大阪スタメン> 4-4-2
GK キムジンヒョン
RSB 松田陸 CB 西尾 CB 瀬古 LSB 丸橋
RSH 坂元 DH 奥埜 DH 原川 LSH 乾
FW 加藤 FW 山田

やはり、名古屋が初の決勝戦という事実のインパクトが大きい。

この所はACLで敗退したり、天皇杯でこの日の相手であるセレッソに先手を取られたりと、中々良いイメージを保てない名古屋。
丸山・米本の不在によりセンターラインの再編成を余儀なくされた影響か、夏の補強では札幌からキムミンテを(レンタルで)獲得、早々に主戦力に加わった辺りがいかに即戦力を求められていたかが窺える。
ベンチにはガブリエル・シャビエル、長澤、齋藤、シュヴィルツォク、金崎といったネームバリューある選手が並び、神戸に次ぎ「巨大なバックボーンが付いている」感を醸し出す。

セレッソは監督交代(レヴィー・クルピ氏→小菊昭雄氏)が最近の大きな事変であり、以降リーグ戦では4勝4敗と落ち着きを取り戻しつつある。
ベンチも含め、GKキムジンヒョン以外は助っ人皆無のメンバーとなったものの、日本人選手のネームバリューの高さは名古屋を凌駕するものがあり。
ただしベンチに入った大久保・清武に代表されるように、主力選手はもうフルには戦えないという状況(奥埜・丸橋・松田陸も30歳代だし)で、その偏重故か2日前からメンバーを9人入れ替え(GKキムジンヒョンと奥埜を除く全員)というベンチワーク。
来期以降は編成に苦労しそうであり、そのためにも今のタイトル獲得のチャンスは掴みたい所。

試合開始
ともに最終ラインを3人にして行うビルドアップ、ただしその手法に差異が。
オーソドックスにボランチ1人を降ろして行う名古屋に対し、セレッソは右サイドバックの松田陸が上がらず、センターバック2人と共に3枚を形成する事が多かった。
前半3分 名古屋・稲垣がシュート
入りは名古屋が攻勢、マテウスの居る右サイドから仕掛ける事数多。
ファーストシュートは木本のボール奪取から右へ展開、マテウスが前田とのワンツーを経て中央へ送られたボールを柿谷がスルーし、その奥で稲垣が放ったもの。
前半11分 名古屋・柿谷がシュート
その後は両者決め手を欠く攻撃シーンが続いたのち、ロングパスのこぼれ球をマテウスが拾って再び右サイドアタック。
マテウスのクロスを中央で収めた柿谷が、そのままバイシクルでシュートするも枠を捉えられず。
これ以降、徐々にセレッソに流れが傾き、名古屋はプレッシングを受けて繋がらないロングボールで逃げる等苦戦する。
前半17分 名古屋・マテウスがシュート?(縦パス?)
それでも次の好機は名古屋、左サイドからエリア近辺で繋ぎ、マテウスがエリア内右からマイナスのカットインを経て蹴る。
このシュート性のボールを前田が受ける絶好機となったが、シュート出来ずとなった。
前半18分 C大阪・乾がシュート
攻撃が途切れたのち、名古屋のパスを敵陣でカットした乾、そのままミドルシュートするも枠外に。
その後セレッソは攻撃権を独占するが、基本形の通りに上がり目の丸橋のいる左からの攻めに偏重するかと思いきや、意外と右も使う。
19分には原川を加えての最終ラインでのパスワークで、松田陸をオーバーラップさせてそこにロングパスを供給する攻撃。
前半22分 飲水タイム
ブレイクが挟まれてもセレッソの攻勢は続く。
前半24分 C大阪・奥埜がシュート
前半25分 C大阪・加藤がシュート
前半27分 C大阪・乾がシュート(オフサイドディレイで取り消し)
そしてその後も右サイドで好機を作り、松田陸が上がらない分、坂元がサイドに張っており攻撃的には問題無し。
サイドチェンジを含めた長いパスも絡めながら、シュートシーンを量産していく。
以降は両チーム攻撃機会を得ていくも、流れは依然としてセレッソ。
やはりサイドチェンジが中心で、堅い名古屋ディフェンスを大外でのパス回しで崩さんとする意図だろうか。
しかしシュートは打ち止めとなり、サイド奥からのクロスもブロックされるなど、次第に名古屋の対応力が上回るようなシーンが目立ち。
結局スコアレスのまま前半を終えた。
前半終了

HT C大阪 山田→清武に交代
2日前にスタメンで出ていた清武がこのタイミングで出場。4-2-3-1のような形へとシフト、だろうか。
後半開始
切り札を得て、押し気味の内容を得点に繋げたいセレッソだったが、入りは名古屋。
こぼれ球を吉田豊がダイレクトで繋いでから左サイドを突破、相馬がエリア内を突き、コーナーキックを獲得。
後半2分 名古屋先制 前田がヘディングシュート 1-0
その左CK、キッカー相馬がニアサイドに入れたクロスを柿谷がフリック、バウンドしたボールに前田が頭から跳び込み。
セレッソ・丸橋のクリアの前で合わせ、泥臭い格好でつかみ取った先制ゴールとなった。
あろう事かリードを奪われたセレッソ、キックオフ直後の攻撃でミスから再度名古屋が好機を掴む。(シュートには繋がらず)
後半7分 名古屋・前田がシュート
流れは一変したという格好で、今度はカウンターを浴びせた名古屋、吉田豊のスルーパスに前田が抜け出し。
そのままドリブルでエリア内に進入、シュートを放ったもののここはGKキムジンヒョンがナイスセーブ。
堅守の名古屋に先制点を与えてしまったという意味を受け止めつつ、反撃に掛かるセレッソ。
後半9分 C大阪・奥埜がシュート
松田陸が右サイド手前からクロス、クリアボールを奥埜がダイレクトでシュート。
ブロックされ、尚も松田陸がシュート気味にエリア内へ送るも、加藤がオフサイドとなり。
後半10分 C大阪 加藤→大久保に交代
その直後に加藤も諦め、大久保を投入。
ピッチ内の11人の平均年齢が一気に上がったものの、そのホットライン(乾・清武・大久保)で中央を突破するシーンも作る。(12分)
後半13分 名古屋 相馬・前田→長澤・齋藤に交代
一方の名古屋も対策に入り、2枚替えとともにフォーメーションを4-3-3へと変更。
稲垣・木本に長澤を加えた3ボランチという、マッシモ・フィッカデンティ監督お馴染みの布陣で中央を固める体制に。
後半15分 名古屋・稲垣がシュート
交代直後に攻め込む名古屋。(14分には柿谷がシュートにいくもミート出来ず)
稲垣が得意のミドルシュートを放ったものの枠外に終わり。
これ以降は再びセレッソのターンとなるが、守備を固める名古屋に対してフィニッシュに辿り着けず。
後半23分 飲水タイム
ブレイクが明けると、名古屋は守備時は木本が最終ラインに降りる5バックの形を採り始める。
丁度、4-1-4-1の形からアンカーが降りる、といったような形。
セレッソは中央では細かく繋いで崩さんとするも果たせず、サイドからのクロスもブロックに阻まれるなど、その堅い守備の前に屈する事数多。
後半28分 名古屋 柿谷→シュヴィルツォクに交代
しかし名古屋が柿谷を下げた事で、前線の強度が弱まったか反撃に出る。
松田陸のクロスが流れ、乾が左奥で拾った所反則を受けてフリーキックに。
後半30分 C大阪 奥埜→豊川に交代
後半30分 C大阪・松田陸がシュート
このタイミングでさらにカードを切ったセレッソ。(清武がボランチにシフトか?)
そのFK、クロスがクリアされた所を松田陸がミドルシュート、しかしゴール左へ際どく外れ。
後半33分 C大阪・大久保がシュート(その前に松田陸のシュート?)
左サイドを乾のスルーパスで突破し、丸橋のクロスが流れた所を松田陸が右ハーフレーンからミドルシュート。
これにファーサイドで大久保が跳び込み、コースを変えにいったものの枠を捉えられず。
松田陸が撃つ体勢時には既にスプリントを開始していた大久保、もう少しミート出来ていれば……というシーンになった。
尚、このクロスの際に清武と競り合った名古屋・木本が足を痛め(攣った?)倒れ、担架で運ばれて交代の準備が採られる。
後半34分 名古屋追加点 シュヴィルツォクがシュート→稲垣がシュート 2-0
しかしその最中、全てをひっくり返すように名古屋に得点が生まれる。
ゴールキックが直接1トップのシュヴィルツォクに収まり、齋藤のドリブルを挟んでシュヴィルツォクがエリア内に進入。
放たれたシュートはGKキムジンヒョンが足でセーブするも、跳ね返りを後方から走り込んだ稲垣がシュート。
叩き付けるように大事に放たれたシュートがゴールネットを揺らし、初優勝に最接近する追加点を奪った。
後半36分 名古屋 木本→森下に交代
その直後に交代カードが切られ、右SBの森下投入。
宮原がCBに回る事で、本格的に5バックのシステム(3-4-2-1)となった名古屋。
GK ランゲラック
RCB 宮原 CCB キムミンテ LCB 中谷
RWB 森下 DH 稲垣 DH 長澤 LWB 吉田豊
IH マテウス IH 齋藤
FW シュヴィルツォク
まずは1点返したいセレッソ、豊川へのロングボールも交えつつ攻撃。
後半41分 C大阪・原川がシュート
中盤での繋ぎから、原川がエリア内へとロングパス、走り込んだ丸橋のポストプレイで清武が受ける好機。
坂元の戻しに走り込んだ原川がミドルシュート、自分で作って自分で撃った格好となったものの、GKランゲラックにキャッチされる。
後半AT C大阪・原川がシュート
乾→清武→大久保のホットラインのパスで左サイドを突破、坂元のエリア内でのキープを挟んで中央へ送られ、最後はまたも原川。
しかしゴール左へと外れ、どうしてもモノに出来ないセレッソ。
名古屋の堅守の前に、前半から押し込んでいる割にはフィニッシュシーン自体が多くないという流れであり、何処かで決めていれば……と嘆かざるを得ない試合となってしまった。
AT、名古屋もシュヴィルツォクにボールが渡り、セレッソゴール前を脅かすシーンが見られるなど時間を使い。
そして名古屋初の戴冠を告げる笛が。
試合終了 2-0 名古屋勝利

これまで決勝進出すら無かったとは意外な事実でしたが、初のファイナルで見事に勝利。
持ち味を存分に発揮して栄冠を掴んだ名古屋、素直におめでとうと言わざるを得ないでしょう。

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