土星の最も爆発的な月エンケラドゥスでとられたイメージの主導的な解釈は、一部の表面の地形がコンベヤーベルトのような役割を果たしていることを示している。地球では極めて異常な非対称の地殻活動のこの形は、恐らくエンケラドゥスの内部構造の手掛かりを保持している。ここに撮られているのは、2008年に氷を噴出する球に接近飛行した後にカッシーニ宇宙船によって撮られた28のイメージの合成である。これらのイメージの調査では、表面の大きな部分の全てが一方向に動いているように見える明確な地殻構造の転置を示している。イメージの右には最も際立った地殻構造の亀裂の一つ、深さ1キロメートルの谷 Labtayt Sulci (Sulci は溝)が見える。 Labtayt Sulci は深さ1キロメートルの峡谷である。土星を周るときのエンケラドゥスの揺れの小ささは、全球に広がっている地下の海の層を示すものかもしれない。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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