大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)のイメージ図です。長さ3キロメートルの2本の腕がL字型に直交し、腕の伸び縮みを調べることで重力波を観測します。国立天文台重力波プロジェクト推進室が、東京大学や高エネルギー加速器研究機構などと共同で、岐阜県・神岡鉱山の地下に建設しました。現在、本格観測に向けた準備を進めています。
重力波天文学の幕開け
2015年9月、世界で初めて重力波が検出されました。人類はこれまで、可視光や電波をはじめとする電磁波で宇宙を観測してきました。重力波の観測成功で、従来の電磁波を調べる方法とは異なる、画期的な観測手段を手にしました。「重力波天文学」という新しい研究分野の幕開けです。
<出典>: 「国立天文台、今週の一枚」
<大判>: イメージをクリック
----- 当面の出来事 -----
ソユーズ打上延期、オービタル社のシグナス補給船の打上延期、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズの火星到着、中国の宇宙ステーション計画等によって、当面多くの出来事が輻輳します。
1.エクソマーズ火星探査衛星のスキアパレリ着陸船分離 --- 10月16日(終了)
2.中国の宇宙ステーションクルーの打上 --- 10月17日(終了)
3.オービタル社のシグナス補給船打上 --- 10月18日(終了)
4.ステーションクルー遠征49・50の打上 --- 10月19日
5.エクソマーズ、スキアパレリ着陸試験船の降下、着陸 --- 10月19日
6.ステーションクルー遠征49・50の到着 --- 10月21日
7.オービタル社のシグナス補給船の捕捉と設置(大西、ルービン) --- 10月23日
8.現在の滞在クルー遠征48・49クルーの帰還(含む大西) --- 10月30日
9.遠征48・49補充クルーの打上 --- 11月16日
10.プログレス MS-04 貨物船の打上 --- 12月1日
11.「こうのとり」貨物船の打上 --- 12月9日
以上、NASA関連の中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。ヨーロッパ宇宙機関関連の中継放送は発表の都度同じく 「アストロトピックス」 に掲載します。