銀河達はその視点によって多くの形をとることがある。異なる視点からは銀河は異なって見えるので、そのことが実際の形を知るのを難しくしている。この写真に見られるように、壮観な視界を提供する、端から渦巻銀河を直接観測したときにその特殊な例がある。これはリトル・ソンブレロ(Little Sombrero)としても知られる NGC 7814 である。更に大きな同名の「ソンブレロ銀河(Sombrero Galaxy;昨日の記事参照)」はエッジ・オン銀河の別の衝撃的な例である。実際に「リトルソンブレロ」は、その明るい同名の銀河とほぼ同じ大きさの差渡し約 60,000 光年であるが、遠く離れて横たわっているので小さく見える。 NGC 7814 は、明るい中央のバルジと、宇宙の外側に広がる輝くガスの明るいハローを持っている。ダストの渦巻の腕が暗い筋として現れている。それらは、背後の銀河の中心からの光を吸収して遮断するダストの素材から成っている。
このNASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡イメージの視界は、前面の NGC 7814 がなくても非常に印象的である。このイメージで見られるほとんど全てのオブジェクトは同様に銀河達である。
<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡」
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