欧州宇宙機関の中規模実験宇宙船(IXV:Intermediate eXperimental Vehicle)はガラパゴス諸島西の太平洋で回収された。この航空機は、グリニッチ標準時2月11日 13:40 (日本時間2月11日午後10時40分)に、ヨーロッパの宇宙ポートから、ベガロケットで出発した。高度340キロメートルでベガと分離し、412キロメートルに達し、周回することなく再び大気に入り、300以上の先進的なまた従来型のセンサーからの大量なデータを記録した。長さ5メートル、2トンの宇宙船は、降下の時、極超音速から超音速に減速した。高度120キロメートルでの秒速 7.5 キロメートルの大気入りは、低地球軌道から戻る宇宙船と同じ条件である。 IXV は大気を通して滑空し、太平洋での安全な着水のためにパラシュートが開かれた。
<参考>: IXV 宇宙航空機(spaceplane)は、将来の再利用可能な宇宙輸送のための、自律的な大気再突入可能性を試す実験宇宙船です。この実験機は、従来ロシアと米国で開発されてきた翼を持つカプセル型と異なり、世界で初めての、翼を持たず、空気力学的な形を持つ宇宙船です。欧州宇宙機関では、1998年の実験以来、円錐形の大気再突入実験装置を試してきました。今回の飛行は、主として大気への再入(リエントリ)を試すために行なわれました。
<出典>: 「イメージの宇宙(Space in Images);欧州宇宙機関」
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