天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月15日:微惑星から地球型惑星へ(地球型惑星の形成:シミュレーション動画)

2016年11月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この映像は、地球のような岩石惑星が誕生する過程のシミュレーションを可視化したものです。太陽が生まれて間もない頃、太陽の材料の残りである塵やガスからなる原始惑星系円盤が存在していました。円盤中の塵はお互いの重力によって集まり、直径数キロメートルほどの微惑星となります。微惑星はさらに衝突合体を繰り返し、数百万年かけて数十個の原始惑星に成長します。原始惑星はしばらく安定して太陽の周りを回っていますが、やがて原始惑星同士の衝突によって合体し、約一億年で現在の太陽系に見られるような数個の地球型惑星に成長します。
映像の前半では塵から微惑星へ、微惑星から原始惑星へと天体が合体成長する様子を描いています。このような原始惑星同士の衝突は「巨大衝突」と呼ばれています。地球の衛星である月は、この巨大衝突によって形成されたとも考えられています。
映像の後半では・・・。

<出典>: 「国立天文台、今週の一枚

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 記事は一部です。上のリンクをクリックして国立天文台の記事をご覧ください。動画はイメージをクリックして Youtube から。

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11月14日:モロッコを探検する(新しい表示方法)

2016年11月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

 COP22 気象変動サミットがマラケシュで始まるとき、ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル2衛星ミッションからのこの合成写真でモロッコを探検しよう。フルスクリーンの視界では、センチネル2の10メートル解像度を経験することができる。 20GB のファイルをダウンロードすることなく、 Micrio ビューアーのお陰でブラウザの中で全てを行うことができる。最適の視界のためには、Firefox、Safari、または Chrome ブラウザが推奨される。

<出典>: 「センチネル2(ヨーロッパ宇宙機関)」

<操作>: 新しい画像表示方法です。 Internet Explorer でも見ることができます。以下操作方法を示します。⓵ 右のイメージをクリックして解説ページのイメージを表示させます。⓶ 右下の四つの矢印の拡大マークをクリックしてフルイメージを表示させます。⓷ フルイメージの画面にカーソルを当てると十字マークが出ます。⓸ お好きな位置でダブルクリックしてください。ダブルクリックを繰り返すことによって最大解像度まで拡大できます。⓹ 戻すときは右下の縮小表示をクリックします。

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11月13日:夜間の通過の間に雷雨を見る

2016年11月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが約400キロメートルの宇宙を飛んでいる間に、眼下の雲の中に稲妻が明るく光っているのが見られる。ロシアのソユーズ宇宙船(左)とプログレス宇宙船(右)が手前にある。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

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11月12日:11月のスーパームーン、壮観な視界(動画)

2016年11月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

月は我々の空の見慣れた光景であり、暗い夜を輝かせ、我々に過去と現在の宇宙探査を想い起させる。しかし、11月14日月曜日の来るべきスーパームーンは、1948年以来の地球に最も近い満月であり、特に「スーパー」になるだろう。我々は2034年までこのようなスーパームーンは見ないだろう(参考:おおよそ85年に一度)。
地球の月の軌道は僅かに楕円であり、時には近くなり、時には遠くなる。地球に最も近くを通る満月のときのそれはスーパームーンとして知られている。月が地球に最も近い点(perigree)では月は地球から最も遠い地点(apogee)より14パーセント近くなる。月は地球上で30パーセント輝きを増し、満月はより大きく見える。 

 
<出典>: 「Moon」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 日本では月曜日・火曜日は全国的に曇りや雨のようです。理想的な満月ではありませんが、明るさを感じるには日曜日の夜(地域によっては火曜日の夜)に観察するのも一つの考え方でしょう。なお、スーパームーンは12月14日にも訪れます。

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11月11日:ゴールドストーン追跡基地上のエコー1衛星の最初のパス

2016年11月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この写真は、1960年8月12日早朝の、NASAのジェット推進研究所によって管理されたゴールドストーン追跡基地の、アメリカ初めての通信衛星エコー1の最初の通過を示している。アンテナの動き、星の尾(短い筋)、エコー1(中央の長い筋)がこのイメージに見える。プロジェクトエコーにおけるジェット推進研究所の役割には、モハーヴェ砂漠の西海岸ゴールドストーン追跡基地の直径85フィート(26メートル)のアンテナの二つを通して信号を送受信することを含んだ。ゴールドストーンのこのアンテナは、後にジェット推進研究所に管理された、NASAの深宇宙ネットワークの一部になった。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

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<ひとこと>: NASA(ジェット推進研究所)の管理する深宇宙ネットワーク(DSN:Deep Space Network)は、この米国のゴールドストーンの外、地球の経度を3分割する形で、スペイン、オーストラリアにも置かれ、24時間・365日、全宇宙との通信が可能なように構成されています。しかし、多数の衛星を対象にしていますので、いつでも通信可能とする余裕はありません。宇宙船は緊急でないイメージなどのデータは内部に蓄積しておき、時を見て送るのが基本になっています。

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11月10日:2016年選挙の日

2016年11月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのキューポラの窓にアメリカの国旗が見える。1997年の、テキサスに住むほぼ全てのテキサスの議員による技術的な投票手続きの請求のおかげで、宇宙飛行士達は、宇宙から特注の不在者投票を投ずる能力を持っている。無記名投票の健全性を保持するために投票は暗号化され、その投票に対してアクセスできるのは宇宙飛行士と選挙管理者だけである。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

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<ひとこと>: アメリカ大統領選挙の結果は驚きでした。宇宙開発の方向も含めて全てが読めなくなりました。

 

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11月9日:HI4PI:水素の空

2016年11月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ミルキーウェイのガスの雲は何処にあるのだろう、またそれらは何処に行くのだろう? 宇宙で最も多いガス、水素の、新しい空の最高解像度のマップが最近完成し、その基礎となるデータとともに公開された。21センチメートルの水素の放射の全天マップが、カラーによって、明るさと速度の大きさを示している。我々に向かう低放射速度は青で、遠ざかる低放射速度には緑の色が人工的に付けられている。中央の帯は我々のミルキーウェイ銀河の平面であり、一方、右下の明るい場所は近隣のマゼラン雲である。この HI4PI マップは、ドイツ北の Effelsberg 100メートル電波望遠鏡、オーストラリア南のパークス64メートル電波望遠鏡など100万以上の観測からのデータを集めている。このマップの詳細は、我々のミルキーウェイ銀河の星の構成と星間のガスの存在をより良く人類に知らせるだけでなく、宇宙の外を観測するとき、このローカルガスがどのように多くの光を吸収するかを知らせている。マップに関する多くの詳細がまだ十分に理解されていない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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11月8日:地球の風(動画)

2016年11月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

風はどんな方向に吹いているのだろう? このマップは惑星地球の何処にいるかは関係なく多くのことを語っている。このダイナミックな地図は、3時間おきに更新される広域な衛星データの複数の源から得られるスーパーコンピュータの予想を表している。明るい渦は、劇的なサイクロン、ハリケーン、台風を含む、通常高速の風を伴う低気圧システムを示している。また、温度、湿度、気圧、降水、二酸化炭素、高高度の風速、海流などを表示することができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<操作>: 以下操作方法を説明します。右上の図は動画の一部を静止画で表示しています。⓵ イメージをクリックして大判動画を表示します。⓶ 動画の一つが表示されます。⓷ 左下の“Earth”をクリックし、表示された右下「Setting」または「日本語」をクリックして指定し、再度左下の“Earth”をクリックします。⓸ 例えば高度別の、大気、海、化学物質等々各種のパラメータの表が日本語で表示されますのでそれぞれをクリックして画面を変えてご覧ください。⓹ 図の拡大縮小はマウスから操作できます。⓺ マウスをクリックすると位置を特定することができます(〇印)。〇印を画面中央に置きマウスで拡大縮小することによって地域を特定して大きく見ることもできます。
なお、画面の変換には少々の時間がかかかります。また、この図は著作権が保護されていますのでご注意ください。

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11月7日:上 海

2016年11月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このセンチネル2Aのイメージには2015年12月16日の中国の上海市が描かれている。人口2400万人を超え、広域金融センターまた揚子江デルタの要衝として、世界で最も忙しいコンテナ港がある。イメージに沿って揚子江をより詳細に観察すると、都心を流れる黄浦川の流れの中に複数の船を見ることができる。上海の有名なスカイラインがイメージ中央近くの川の東の半島にある。
ヨーロッパのコペルニクス計画のセンチネル2ミッションは、都市を含む変化する陸地を監視している。センチネル2は、その高解像度画像によって、人口の稠密なエリアの拡大を追い、持続可能な管理を確実にするための都市計画を支援することができる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (JPEG 4.93 MB)

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル計画の各宇宙船は、概して高解像度の機器を積んでいます。しかし、軍事用などと異なり極端な機器を積んではいません。このイメージは、最近の一般的な宇宙船の、地球軌道から見たイメージの精度を見ていただくために取り上げてみたものです。原イメージは更に2倍ほどには余裕で拡大できそうです。

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11月6日:ジブラルタル海峡の夜間の視界

2016年11月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遠征49クルーは、手前にロシアのソユーズ宇宙船(左)とプログレス宇宙船(右)を持つ、ジブラルタル海峡の夜の視界を捕えた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 遠征49の帰還前の作品の一部を紹介しています。


<参考>: 静止気象衛星「ひまわり9号」の打上ビデオが編集されて提供されています。 こちら(Youtube LAXA) から。非常に長いビデオです。


 

 

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11月5日:北エジプトとシナイ半島の夜間の視界

2016年11月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

北エジプトとシナイ半島のこの夜の視界は、国際宇宙ステーションの遠征49クルーによってとられた。カイロ市がナイル川の上部左に見ることができる。まき散らされた灯のシナイ半島の上部に、明るく照らされたイスラエルのテル・アビブ市をふくむ、地中海に沿ってイスラエルの都市が見える。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 遠征49の帰還前の作品の一部を紹介しています。

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11月4日:Canadarm2 のグリップの中のシグナス

2016年11月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年10月23日、オービタルATKのシグナス貨物船が、国際宇宙ステーションの Canadarm2 (ロボットアーム)を使って捕えられる。 2,300 キログラムを超える貨物と調査機器を積んだこの船は、オービタルATKのステーションへの5回目の商用補給フライトである。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 太陽電池パネルが円形であるのがこの宇宙船の特徴。ロボットアームの操作は帰還直前の遠征49大西卓哉飛行士達によって行われた。このロボットアームの設計・製造はカナダ(Canadarm:カナダームと呼ぶ)、オペレーションするのは日本の大西飛行士、貨物船の設計製造は米国の民間会社、捕捉後所定の設置位置までロボットアームを操作して誘導するのは地上のNASAのコントロールセンタ、固定して運用するのは国際的な宇宙飛行士達。 

 

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11月3日:遠征49ソユーズ着陸

2016年11月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのケイト・ルビンス、ロシア連邦宇宙局のアニトリ・イヴァニシン、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉達遠征49の3名の宇宙飛行士を乗せて、日本時間2016年10月30日日曜日に、カザフスタンのジェズカズガンの町の近くに着陸したソユーズ MS-01 宇宙船が見られる。ルビンス、イヴァニシン、大西は、遠征48、49クルーメンバーとして、国際宇宙ステーションでの115日の滞在の後に戻った。

<出典>: 「遠征49(Expedition 49)」

<大判>: イメージをクリック

 

右の写真は着陸直後ロシアの回収グループの医療チームの簡易診察を受ける大西飛行士。大判イメージは省略。その後近くの草原に設けられたテントで診断を受け、ヘリコプターで街に移り、カザフスタンの伝統的な歓迎を受けた後、NASAの航空機で本拠のあるヒューストンに戻った。

 

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11月2日:遠征49ソユーズ着陸/お知らせ(追記)

2016年11月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士ケイト・ルビンス、ロシア連邦宇宙局のアニトリ・イヴァニシン、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士大西卓哉が、日本時間2016年10月30日日曜日に、カザフスタンのジェズカズガンの町の近くに、遠征49クルーメンバーとともに着陸したソユーズ MS-01 宇宙船が見られる。ルビンス、イヴァニシン、大西は、遠征48、49クルーメンバーとして、国際宇宙ステーションで115日の後に戻った。

<出典>: 「遠征49(Expedition 49)」

<大判>: イメージをクリック。

 

 

右図は宇宙ステーション分離前のソユーズ。右にシグナス貨物船が見える(大判イメージは省略)。

 

<お知らせ(追記)>: 今日11月2日午後2時40分から、延期されていた H-IIA ロケット31号機による「ひまわり9号」打上げのライブ中継があります。中継は打上げから衛星分離までの約80分が予定されています。視聴は こちら から。なお、打上時刻は11月2日15時20分に変更されています。

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11月1日:ハロウィンとゴーストヘッド星雲

2016年11月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハロウィンの起源は古くまた天文学的である。紀元前5世紀から、ハロウィンはクロスクォーターの日、昼夜平分時(昼夜の時間が等しい日:春分・秋分)と至(昼夜のいづれかが最大になる日:夏至・冬至)の間の1日として祝われた。しかしながら、現代のカレンダでは、例えハロウィンが明日起こるとしても、真のクロスクォーターの日は来週になるだろう。もう一つのクロス・クォーターの日はグラウンドホッグデー(Groundhog Day)である。ハロウィンの現代の祝いは、死者の霊を遠ざけるための衣装を身に着ける歴史的なルーツを持っている。この古代の休日に適合する賛辞は、恐らく、ハッブル宇宙望遠鏡でとられたゴーストヘッド(Ghost Head:幽霊の頭)星雲のこの視界である。虚構のゴーストのアイコンに似た NGC 2080 は、実際には、我々のミルキーウェイ銀河の衛星銀河大マゼラン雲の星形成領域である。このゴーストヘッド星雲は約50光年に及び、象徴的な色で示されている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: この機会に時差について触れておきます。NASAが標準的に使っているのは本部の所在する東部時間(ET)です。米国東部標準時間は日本時間マイナス14時間(半日+2時間)で昼夜がほぼ逆転します。米国西海岸ではさらに3時間遅れます。このためNASAが記事を載せるのは大方“日本の深夜から明け方”になります。このブログでは発表された記事を原則として“翌日”掲載していますが、時差に伴う遅れで表示上は二日遅れて見えることがあります。この写真は“10月30日付”で発表されたものです。

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