この映像は、地球のような岩石惑星が誕生する過程のシミュレーションを可視化したものです。太陽が生まれて間もない頃、太陽の材料の残りである塵やガスからなる原始惑星系円盤が存在していました。円盤中の塵はお互いの重力によって集まり、直径数キロメートルほどの微惑星となります。微惑星はさらに衝突合体を繰り返し、数百万年かけて数十個の原始惑星に成長します。原始惑星はしばらく安定して太陽の周りを回っていますが、やがて原始惑星同士の衝突によって合体し、約一億年で現在の太陽系に見られるような数個の地球型惑星に成長します。
映像の前半では塵から微惑星へ、微惑星から原始惑星へと天体が合体成長する様子を描いています。このような原始惑星同士の衝突は「巨大衝突」と呼ばれています。地球の衛星である月は、この巨大衝突によって形成されたとも考えられています。
映像の後半では・・・。
<出典>: 「国立天文台、今週の一枚」
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