ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「紙の月」 角田 光代

2014-11-09 23:59:39 | 
  「紙の月」 角田 光代

     

今話題の「紙の月」 宮沢りえさん主演で11月15日全国ロードショーです。
図書館の話題作コーナーで紹介されていたので借りてきました。
あらすじは新聞にも予告で載っていますが、主人公を追い詰めていく小林聡美さんの役が原作にはないので、どのように映画化されているのかは見てのお楽しみ。
年下の大学生役は池松壮亮さん(MOZUの双子の殺し屋)が演じています。

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時は1994年、主人と二人暮らしの梅沢梨花は、銀行の契約社員として外回りの営業の仕事を始める。
真面目で仕事ができ、上司や顧客の評判がよく信頼されている。
ちょっとしたきっかけ。たまたま立ち寄ったデパートの化粧品コーナーで代金一万円が不足、後で返せばいいと軽い気持ちで顧客の預かり金を借りたところから始まる。
夫婦関係には、子供のことや、彼の無神経な言葉や無理解が、微妙な影を落としている。
そんな時知り合った、顧客の孫で大学生の平林光太に惹かれていく。
初めは学費で苦労しているのを助けたい一心で始めた横領が、高級ホテルのスイートルームを貸し切り、高級フレンチ、マンション、車と
どんどんエスカレートしていき、とうとう1億円まで膨らんでいく。
鑑査が入り発覚するのは時間の問題になり、彼女は海外へ逃亡する。

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梨花本人の話、同級生、元カレ、友人などに分かれて書かれています。
買い物依存症になっていく中條亜紀。カードで簡単に借りる、支払う怖さ。
ギャンブルやブランドものにはまって自己破産してる人も多いですね。
まさか自分がと思っていても、どこかでつまずいてしまう人がいるんですね。
読んでいて、嫌な気分になりました。
偽造証書を印字・印刷して、発覚を恐れ一日たりとも仕事を休めない梨花に哀れを感じました。

お布団に入った時、明日に心配事がなく、ゆっくり休める毎日が幸せなんだなとつくづくと思いました。


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  ありがとうございます。
    







コメント (4)
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