ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 夜を乗り越える 」  又吉 直樹

2016-08-21 00:29:40 | 
   「 夜を乗り越える 」   又吉 直樹

       

又吉さんが少年期からこれまで読んできた本を紹介しながら「 なぜ本を読むのか 」「 文学の何が面白いのか 」「人間とは何か 」を考える。
「 火花 」で芥川賞をとるまでの創作秘話と、太宰治ほか、好きな作家さんについて熱く語っています。
第1章 〔 文学との出会い 〕 第2章 〔 創作について 〕 第3章 〔 なぜ本を読むのか 〕 第4章 〔 僕と太宰治 〕 第5章 〔 なぜ近代文学を読むのか 〕
又吉さんの本の好みや考え方が少しわかりましたが、本書は、本をあまり読まない人への本を勧める本としては、しんどいかもです。

私がなぜ本を読むのかは、理屈なんかいらないです。 物心ついたときからは絵本。字を読めるようになり漫画から本へと自然にはまっていきました。
本を読んでいると、よく賢いなと言われますが、頭なんて関係ありませんよ。 数学は大嫌いですから。 
本を読むのは楽しくて、疑似体験ができ、空想が広がり、知らなかったことも覚え、病院や電車の待ち時間なども苦になりません。
文字が好きで、新聞や新聞について来る冊子や送られてくるJAFやダイレクトメールの雑誌も目を通します。

小学生、中学生、高校生時代はありとあらゆる分野の本を読みました。日本文学全集も買いましたが、これは読みにくいのもあり完全読破はまだしていません。
中学時代は「 ジェーン・エア 」や「 嵐が丘 」その他外国の本も読みだしました。「 車輪の下 」や「 月と6ペンス 」「 老人と海 」詩集もいろいろ。 おこずかいは本代に。
働くようになり、本屋さんに行くのが楽しみでした。 今でも本屋さんに行くとワクワクします。
最近は図書館と古本屋さんを利用で、手に入らないのは注文します。

最近注文した田丸さんの本が届きました。

       

本は、勉強や専門のことを調べたりする以外は、興味のあるものを時間がある時に好きなように読めばいいんです。 
又吉さんが言ってたように、その時は難しくて読めなくても、歳を重ねると読めるようになったり、読んだ年齢で考え方や受け取り方が変わって、再読で新しい発見があったり。
今まで沢山の本を読みましたが、世の中の本のほんの一部です。 これからもあと何冊読めるかはわかりませんが、1冊でも多く楽しみたいです。



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 「 シン ・ ゴジラ 」

2016-08-20 00:30:08 | 趣味
TOHO CINEMAS のレイトショーで 「 シン・ゴジラ 」観てきました。

            

テレビなどでエヴァンゲリオンの庵野さんが総監督を務めたと話題になっていたので、エヴァンゲリオンを知らないけれど行ってきました。
8時10分からの上映なので、途中で食事をしようと早めに家を出ましたが、どこもすごい人で待ち時間があるのでそのまま映画館に向かいました。
ここに来るのは、「 進撃の巨人 」に来て以来1年ぶりですが、すっかり変わっていました。
平面の駐車場にイベントコーナーが出来ていて、かなり駐車台数が少なくなっていて3階に停めました
ドンキが新しく入っていました。 食堂街も、前にあったお店が2店閉店していて準備中でした。 

                    

「 夢厨房 」で、ごちそうディナーコース  サラダ・コーンスープ・パン・貝柱と明太子のパスタ・ダージリンティー。 映画の券でサービスのアイス。

                       

映画はレイトショーで、観客が少なく、ど真ん中で観ました。
ゴジラが現れても東京は壊滅することはないだろうし、結末はきっとみんなで解決するだろうからと安心して楽しめました。
展開のテンポが早く、場面が変わるたびに、ちょっとした役で豪華な俳優さんがたくさん出演されていてびっくりです。
高橋一生さんが出演されているのを知らなかったんですが、少しコミカルな役でたくさん出ていてラッキーでした。

印象に残った場面は、東京湾に現れた最初のゴジラが上陸して、エラからドバーッと赤いのを放出するシーン。 いまだに気持ち悪い。
注文を付けるとすれば、進化前のゴジラの眼がクリクリで表情がなかったのでもう少し動いてくれればと。
進化後のゴジラは、尻尾は立派でしたが手があまり動かず、足もすり足みたいだったので、もっとドシン、ドシンとあるけば、、、なんて。
尻尾の先が変な形だったので何を意味するのか不思議でした。

最後に、「 この国はスクラップ&ビルドでやって来たので、これからも、、、」というセリフを聞いて、『 羽田さん喜んでいるだろうな  』
娯楽作品として楽しめました。

      

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「 蛇行する月 」   桜木 紫乃 

2016-08-17 11:57:26 | 
      「 蛇行する月 」  桜木 紫乃

       

「 1984 清美 」「 1990 桃子」 「 1993 弥生 」「 2000 美菜恵 」 「 2005 静江」 「 2009 直子 」

清美・桃子・美菜恵・直子・順子の5人は、道立湿原高校の同級生で、図書部員でした。
高校を卒業してからの5人の生活を年代を追って書いています。 福吉弥生は順子の勤め先の老舗菓子屋「 幸福堂 」の女主人です。
順子は自分より20歳以上年上の、弥生の婿養子の夫との間に子供ができ駆け落ちします。 静江は順子の母親の話です。
~~~~~~~
戸田清美は、割烹ホテルかぐらで営業社員をしていたが、昼間は制服で、夜は酔い客に触られながらお酌をする毎日。
おしりを撫でられる毎日にうんざりして仕事を辞め、職安で見つけた「 北海中央電力株式会社 」に再就職。
恋人の田島は手紙で仕事の愚痴ばかり、会えばホテルに直行、清美の再就職が決まると俺よりいいところに就職したと嫉妬する。
そんな恋人とも別れ、心機一転で一歩一歩前進。

藤原桃子はカーフェリー「 シーラブ号 」の乗務員。 1年の3分の2は海の上。 乗船中は、妻子ある38歳の北村直樹と不倫している。
思い立ち、東京の順子に会いにいくと、順子は小さな男の子を連れ会いに来てくれ、駆け落ちしたお父ちゃんとやっている「 ラーメン屋に案内してくれた。

福吉弥生は、夫が駆け落ちした後、無我夢中で店を守っている。 百貨店の地下に店を移すことになり準備中。
そんな時、順子を紹介した父の古い友人から手紙が来て順子と夫の居場所を知らせて来た。 弥生はけじめをつけるため2人に会いに行く。

小川美菜恵は高校時代に淡い恋心を抱いていた国語教師に、時を経て同じ高校の教員として再会する。
交際を始め結婚が決まった。高校時代、順子が谷川のことが好きだったことがあり悩むが、谷川は温かく支えてくれた。

須賀静江は「 スーパーしんとみ 」で働く順子の母親。 60歳になろうとしている今、レジから辛い惣菜部に回された。
静江は若い頃から男が次々と変わり、子供の順子が駆け落ちしてから会っていなかったが、ふと会いたくなり東京に会いに行く。

角田直子は北海道で看護師長をしている。
可愛がっている後輩の村下美野里から沖縄の病院に一緒に行かないかと誘われるが、一人身で給料や今後の生活の事を考え思案中。
病気だと連絡があった東京の順子に会いに行ったが、順子は看護師の直子から見ても死期が迫っている。
それでも、順子は人生を後悔することなく、お父ちゃんも元気で息子が大学生になり、小さいころから眼の病気をしている息子に角膜を移植出来るのが幸せだと言う。
直子は自身の身の振り方を決心する。
~~~~~~~
40代になった高校の同級生達のその後を順子を間に年代別に追っています。
それぞれ結婚したり、仕事に頑張っていますが、幸せとは何かと問いかけています。
順子は子供ができ20歳以上も年上の男と駆け落ちして籍は入れられず、お父ちゃんと息子の輝とラーメン屋で貧しい生活をしています。
それでも、友人が訪ねてくるたびに、いつも幸せだと言います。
衣食住満たされていても、心にぽっかり穴の開いている人もいるし、幸せとは各人が感じるものであり、これが幸せとは答えがないものなのですね。
私は、、、まずまず幸せかな 


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お盆

2016-08-16 00:58:11 | 日記
11日にマスターとママと3人でお墓参りに行ってきました。 
さすがお盆で、道路は渋滞で、お墓はお墓参りの人で賑っていました。 平日はすぐに入れるランチも待ち時間あり。 
お墓の広場ではテントが張られ、沢山の人が椅子に座り、外で若い大道芸人が暑い中で芸を披露していました。

12日は、お寺さんがお参りにに来てくださり、13日は実家のお墓参りに行ってきました。
妹が12日に参ってくれているので、13日は私だけでお墓参りするため、いつも妹の家に行くとき使う高速道路でなく、一人では初めて乗る高速道路で行きました。
ドキドキで入ってみると、対面一車線で前の車について行くだけで、追い越しもあおられることもなく、楽々で1時間ほどで到着。
並んでいる父母と弟と叔父のお墓に参って妹の家に。
お昼は、妹が一度行きたいと言っていた隠れ家的お蕎麦屋さんへ。
普通の住宅をお店にしていて、いつも満員で数量限定なので数回訪ねても入れなかったお店です。

                     

私は、本日限定の味つけ半熟たまご入りとろろつけそば。( 限定大好きです )  妹は、きのこおろしそば。 そばプリンは8個限定で残念ながら売り切れです。

              

食事の後は、妹と一緒に93歳の伯母に会いに母の実家へ。 伯母は変わらず元気で、喜んでくれました。
母亡きあとほとんど入り浸って、いとこたちと一緒に世話をしてもらい、私にとっては第2の母親です。
伯母は、体も元気で何より頭がしっかりしていて、幸せに暮らしているのが嬉しかったです。
久しぶりに従兄夫婦とも会い、昔話と近況を報告しました。  
私も妹も経験している嫁姑との同居は、いい事も辛い事もたくさんあります。
伯母の性格の良さもありますが、楽しそうな伯母を見ていると、いとこのお嫁さんには感謝です。
帰りに野菜をいただき、叔母には『 元気でいてね、また来るね 』と、家を後にしました。

母の実家の前の、祖父の実家にも挨拶して、おじさん、おばさんに父が一人暮らしをしていた時にお世話になったお礼と昔話。
父を引き取り数年。 亡くなって10年。 お墓参りに来てもほとんど寄ることがないので懐かしんでくれました。
昔は大きな下駄屋さんで、桐下駄を職人さんを使って材木から製造して販売していました。 今は履物全般の卸を扱っています。
子供の頃、職人さんが木を組んで干し、カンナで木を削って、ノミで彫り、磨いて穴をあけ鼻緒を付け、どんどん下駄になっていくのを飽きもせず眺めていました。
楽しかった思い出がどんどんよみがえります。 これもお盆のいいところかも。 お土産にサンダルをいただきました。

次は父の実家と、隣の父の弟の家に挨拶。 従姉妹夫婦が帰っていて久しぶりに会いました。
いつもは墓参りをしてとんぼ返りをしていましたが、久しぶりに伯母やいとこ、おじさん、おばさんに会えて懐かしかったです。
また、会える日まで皆さんお元気で

姪っ子からのプレゼント。 サボテンの寄せ植えとビーズのドナルド。 ミッキーの下駄。 
指を広げて履くのは久しぶりです。 ちょっと玄関先に出るときや、庭いじりに楽です。 ありがとう!

                     


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「 残り全部バケーション 」  伊坂 幸太郎

2016-08-12 23:09:56 | 
  「 残り全部バケーション 」  伊坂 幸太郎 

     

現在と過去が前後して繋がっていく連作短編集です。
「 残り全部バケーション 」「 タキオン作戦 」「 検問 」「 小さな兵隊 」「 飛べても8分 」の5章からなっています。

ボスの毒島の元で先輩の溝口と岡田は当たり屋をしたり、小さな悪事をして働いていましたが、岡田が、脅す相手が悲しそうな顔をするのを見たくないので抜けたいと言い出します。
岡田は溝口に、適当に押した番号に「 友達になろう 」とメールして友達になれたら許してやると言われ、メールした先が今日で離婚して解散する夫婦と娘のもとでした。
面白い展開で引き込まれますが、溝口の裏切りで岡田は毒島に始末されます!?
いい加減な溝口も、岡田の後釜の太田も次の高田も小悪人ですが、それぞれ憎めないキャラクターです。
特に岡田が気になる登場人物なのに、本当に消されてしまったのかと半信半疑でしたが、最後の章で意外な事実が分ります。
溝口が岡田と20年前に会っていたと告白したのが分からなくて、もう一度「 小さな兵隊 」の岡田の子供時代の話を読み返しました。
そうだったのかと納得しました。毒島も溝口も、悪いながらもいいところがあり、読者自身の解釈で希望が持てる終わり方でした。続編が出来て、成長した岡田くんにもう一度あいたいな!

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