10,000 Maniacsの「Our Time in Eden」は、92年に発表された5枚目のアルバムで、看板ソングライター/ヴォーカリストで後にソロで活躍するNatalie Merchantが参加した最後のスタジオ録音アルバムです(翌年には「MTV Unplugged」も出ています)。87年の3作目「In My Tribe」、続く「Blind Man's Zoo」で人気をつかんだこのバンドの最高傑作です。
R.E.M.と並んで80-90年代初頭の米カレッジ・シーンを代表する10,000 Maniacsの魅力は、なんといってもNatalie Merchantの書く詞とヴォーカルです。国民性、雰囲気、性格とも全く違いますが、どことなくEverything But The GirlのTracey Thornとオーヴァーラップしてしまいます。心の隙間にスッと入り込んでしまう歌、温かい詞にある種の共通点を感じます。
本作は3、4作目に比べても個々の曲の完成度が高く、表現力の面でも余裕すら感じられて、もはやフォーク・ロックという枠から大きく踏み出した作品といっても過言ではありません。深みのある曲が13曲並んでいます。
このCDを購入したのは、当時も今も滅多に入ることのない地元の小さなレコード・ショップです。洋楽CDはアーティストをABC順で並べているのが普通ですが、ここはこの規模の店にありがちな50音順での陳列でした。この作品を見つけたのは「い」のコーナーでした。アーティスト名とタイトル名を間違えて並べられているというのはよく見かけますが、まさか「いちまんマニアックス」と読んだのでは・・・。
Noah's Dove ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=gy4PHgEo-zg
These Are Days ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=1rhKJcTgmgI
Eden ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=KlaxHTPnaGI
Few and Far Between ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=a6BXyAyoiFE
Stockton Gala Days ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=zhWbk_Cz4GM
Candy Everybody Wants ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=cYx0ZV2owfo