デビュー25周年を機にメジャーを離れて
インディー・アーティストとなったSuzanne Vega。
その25周年の集大成として
テーマ別に4枚のセルフ・カヴァー・アルバムを発表する
『Close-Up』シリーズの第2弾が『People & Places』。
娘のRuby Froomがバッキング・ヴォーカルで
参加しています。
第1弾『Love Songs』も素晴らしい出来でしたが
今作はそれを上回っていると言って良いと思います。
アコースティックな部分を前面に出しているのは変わりません。
収録されているタイトル13曲を見て
「NY is a Woman」と「The Queen & the Soldiers」が
とくに気になりました。
なんとこの2曲はストリングス入りで
シンプルながらゴージャスな曲に仕上がりました。
他では「Ironbound/Fancy Poultry」
「In Liverpool」「Luka」が予想通り良かったのですが
意外だったのは「Zephyr & I」。
アコースティック・サウンドに生まれ変わって
新たな発見がありました。
今回のアルバムについて
「オリジナルのプロダクションから離れて
こういうヴァージョンをみんなが聴いてみたいのでは」と
Suzanne Vega自身が語っている通り
狙いは的中しています。
第3弾『States of Being』は
過激で内面的な曲をテクノ・フォーク的に取り上げるようで
ラストの第4弾『Songs of Family』は
家族をテーマにした
ストレートなフォーキー・アルバムになるとのことです。
それにしても50歳を過ぎて
20代、30代の頃よりも歌声が力強くなっているのが凄い。
もちろん円熟味も増しています。
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