沖縄。
毎年〈帰る〉私たち家族の 第二の故郷。
その沖縄の感染が
甚だしい。
GWを前にして、
不安を抱いていた。
沖縄が、
観光産業で なりたっていることは、
否めない。
感染対策をしたうえで お越し下さいと
知事も CMに出ていた。
観光地。
いつも大変賑わっている。
でもね。
私たちの故郷は、
ゆっくりゆっくりと 時が流れている。
帰ってすぐに行くのは、
小さな漁港。
市場で、マクロ丼を食べる。
漁港やもんね。
コロコロの猫たちに
声をかける。
夜ご飯。
おばあの 食堂。
「 いいのが 釣れたさぁ。」と おじい。
近所のおじいが、「 ほれ。」と
缶ビールを下さる。
おばあが さばいてくれた魚を、
大声で喋るおじいたちと 頂く。
そして、海。
おにぎりと天ぷら、
そして、さんぴん茶を持って、
誰もいない海で 過ごす。
何をするわけでもなく、
過ごす。
娘、始めは、
波が怖いと 泣いていた。
夫に しがみついていた。
そして、砂遊びを 楽しむようになった。
歌いながら、
ご機嫌に。
「できたー♬ みてー♬」
小学生では、
クラスの みんなのも!と、
きれいに団子を作り、
並べていた。
いつからやろう?
砂遊びをしなくなったのは?
この海を見ながら、
一年を 振り返る。
そして、これから迎える一年を
思い描く。
ひとつ歳を重ねたことを、
そして、また重ねていくことを、
肌で 感じる。
その沖縄が。
でも、私たちは、何をすることも出来ない。
おじい、おばあは、元気やろうか?
あの漁港は?
そして海は?
いつもの沖縄に戻る日が来ることを
ただ祈ることしか出来ない。
娘、今日、行くことが出来なかったフェアの
配信ライブがあると。
コンビニで
コーラと、ポップコーンに、ポテチを買ってきて、
スタンバイをしている。
娘、笑っている。
「ライブを見ながら、
(講義の)課題、しよかなぁ~。」なんてことを、
話している。