ウイリアム王子夫妻とヘンリー王子夫妻に風格の差? 「ロイヤルのあるべき姿示した」と専門家
先日、無事にスコットランドツアーを終えたウイリアム王子とキャサリン妃。連日披露された妃のコーディネートをはじめ、子どもたち3人のイニシャルが刻まれたネックレス、オフ時間に満喫したデートなどトピックスは豊富だった。
しかし何と言っても、注目すべきは未来の国王夫婦に相応しいその風格だ。
王室専門家の見方によると、2人はヘンリー王子夫妻と「意図的にコントラストをつけている」という。
【動画】キャサリン妃が闘病中少女と再会 “約束”果たしピンクドレスで登場する実際の様子 専門家は「ロイヤルの存在感見せた」とスコットランドツアーを高く評価 ◇ ◇ ◇
ウイリアム王子夫妻はツアーで「ロイヤルの存在感とは何か」を示したと専門家
王室専門雑誌「マジェスティ」の編集長イングリッド・シュワード氏は先日、独日刊紙「ビルド」の取材に応じてコメント。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」はその中で、王子夫妻がツアーで見せた佇まいについて言及する箇所に注目した。
同氏はまず、ツアーにおける王子夫妻を「ロイヤルの存在感とは何か、ということを人々に見せたかったのでしょう」と称賛。
さらに今回の公務では「自分の子ども時代は『問題が多かった』と語り、不満を表したヘンリー王子と意図的なコントラストをつけました」と主張し、ヘンリー王子を“反面教師”にしたとの見方を示した。
今回のツアーでは21日からウイリアム王子が単独で現地入りし、キャサリン妃は24日から合流。
27日までタイトなスケジュールが組まれた中、多くの関係者と会い精力的に公務をこなした。
しかも、多忙の中でも妃は闘病中の少女と再会。「ピンクのドレスを着て会う」という約束を果たすなど、確かに“ロイヤルのあるべき姿”を見せていたといえる。
シュワード氏が指摘する通り、王子夫妻が今回のツアーで弟夫婦を“反面教師”とし、意図的な行動をとったかどうかは不明だ。
だが他の報道では、ウイリアム王子の発言がヘンリー王子の主張を打ち消していたと見るものもある。
ともあれ、王子夫妻は新時代における“英王室の顔”として、その評判を明らかに高めていることは間違いないだろう。
森昌利/Masatoshi Mori
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ヘンリー王子の「シリアスな失敗」 ポッドキャスト発言炎上後は米国でも好感度危機か
暴露インタビュー後、大西洋を挟んだ米国と英国ではヘンリー王子夫妻への評価が二分。英国では王室を公で批判した夫妻に対する不快感も訴えられたが、米国ではメンタルヘルスの問題を打ち明けたメーガン妃に対し著名人から共感が集まった。
ところがその後、ヘンリー王子は単独出演したポッドキャスト番組で米合衆国憲法に言及し大炎上。
これがきっかけとなってか新天地の米国でも人気凋落が始まったという。
【写真】米俳優ダックス・シェパードのポッドキャスト番組に出演したヘンリー王子 米合衆国憲法への言及で新天地でも大きな逆風にさらされることに ◇ ◇ ◇
米国人が誇りとする憲法を適切とは言えない言葉で言及し炎上
英大衆紙「ザ・サン」の元王室編集者チャーリー・レイ氏はこのほど、英ラジオ局「talkRADIO」の番組に出演。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、同氏は米雑誌「ニューズウィーク」が実施した最新アンケートについて言及した。
同アンケートの結果によると、54%もの英国人読者がヘンリー王子とメーガン妃に対し「あまり知りたいとは思わない」と回答。
「もっと知りたい」と答えたのが18%、「今のままで良い」としたのが19%だったという。
レイ氏はこの結果について、「恐れながら、この男性(ヘンリー王子)は英国でヒーローでしたが、今や“ゼロ”です」と語り、母国における王子の人気凋落を主張した。
また、英国内の状況だけでなく、米俳優がホストを務めるポッドキャスト番組で王子が起こした“大炎上”にも話が及んだ。
国教の樹立禁止や表現・報道などの自由を謳った米合衆国憲法修正第1条について、王子が英国では“クレイジー”と同義語で使われることが多い「bonkers」という言葉を用いるなどした件だ。
司会者が王子の炎上発言を「本当にシリアスな失敗をおかしました」と指摘すると、レイ氏も「SNS上には『ここが嫌なら帰ればいい』という内容の投稿が殺到しています」と述べ、王子が米国でも大きな逆風にさらされているとした。
米国人が誇りとする憲法を適切とは言えない言葉で言及し、“大きなツケ”が回ってきてしまった王子。米国でも人気凋落を見せようとしているが、今後挽回のチャンスは訪れるだろうか。
森昌利/Masatoshi Mori
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ヘンリー王子の“称号放棄”求め署名活動
ヘンリー王子の称号放棄を求めて、4万3000人以上が署名した。
英王室ジャーナリストのレディ・コリン・キャンベルがオンライン署名運動サイトChange.orgで、エリザベス女王によるサセックス公爵ことヘンリー王子の称号の停止を求めるキャンペーンを展開。多くの人々が支持を示している。
昨年、王室主要メンバーから脱退し、妻メーガン妃と2歳になる息子アーチー君と共にアメリカに移住したヘンリー王子の称号返上を求める同署名運動。サイト上にはこう説明されている。
「王室の地位、スタイル、称号を失くし純粋に一般市民となることで、彼(ヘンリー)は自らの個人的な信条のままに振舞うことができるようになります。それは全ての一般市民の権利であり、君主制の機関もしくは友好国との関係に重大な損害を与える可能性もなく、例えそれがどれだけ不愉快なものあろうと、明快な信念への自由を得ることができるのです。彼が王室の地位を所有する限り悪影響は不可避です」
同署名運動を開始したレディ・キャンベルは、アーガイル公爵11世の息子、コリン・アイヴァー・キャンベル卿と結婚の過去があり、「メーガン・アンド・ハリー:ザ・リアル・ストーリー」の著者としても知られている。
同運動の経緯についてレディ・キャンベルはこう話していた。
「正しい事だと思ったので始めました。たくさんの人々と話をしました。賛同し、これが解決法だと考える人々とです。結果を気にせず、イギリスの君主制の機関、イギリス国民そして自身を傷つけることなくやりたいようにできる自由がヘンリーに与えられるのですから最良の解決法です」