故エディンバラ公フィリップ王配の100回目の誕生日を記念して、エリザベス女王がパトロンを務める王立園芸協会(Royal Horticultural Society、RHS)から特別なバラの苗木を受け取った。“エディンバラ公のバラ”と名付けられた新種のバラは、王配が息を引き取ったウィンザー城の庭園に植樹された。
今年4月に老衰のため99歳で逝去したエディンバラ公フィリップ王配は、生きていれば英時間10日に100歳の誕生日を迎えるはずだった。
この日に先駆けてエリザベス女王は先週、王立園芸協会から“エディンバラ公のバラ”と名付けられた新種のバラの苗木を贈られた。
この日の女王は、花柄の青いサマードレスに白いカーディガンを羽織った装いで登場。晴れた日のウィンザー城の庭でサングラスをかけ、片手には愛用品として知られるスカーフを持っている。
王立園芸協会の会長キース・ウィード氏は、女王に苗木を手渡し「このバラは、エディンバラ公の生誕100周年を記念して“エディンバラ公のバラ”と名付けられました。公爵が生涯にわたり行った素晴らしいことや、彼が行った多くのことを皆が思い出すための記念のバラです」と伝えた。
エディンバラ公のバラは、1879年から英国のバラを育種・栽培する「Harkness Roses」社が、王配の死後に育成した新種である。同社がオンライン販売し、それぞれのバラの売上金からは2.5ポンド(約390円)がフィリップ王配が設立した青少年のための英国エディンバラ公国際アワード「デューク・オブ・エディンバラ・アワード(DofE)」の「リビング・レガシー基金(Living Legacy Fund)」に寄付される。
ウィード氏はこのことについて、女王に「それぞれのバラには、より多くの子供達を助けるための『Living Legacy Fund』への寄付金も入っています。それ自体で美しい、八重咲のバラです」と説明した。
女王が「とても素敵ですね」と答えると、ウィード氏は「春が寒かったことから季節が少し遅れているので、そこまで素敵には見えないかもしれません。しかし実際には、この写真のようになるのですよ」と苗木に添えられたラベルの写真を指した。バラの花は濃いピンクに白ラインが入った美しい八重咲きだ。
すると女王は「あら、とてもご親切ですね」と返答した。ラベルには、開花したバラの写真と名前の上部に白いパナマ帽を被って微笑む王配の小さな写真が添えられている。
その後、バラの苗木はウィンザー城の庭師の棟梁フィリップ・カーター氏によって城内のイーストテラス・ガーデンに植樹され、女王がその様子を見守った。
王配は生前、庭園内の花壇の再構築や中央にブロンズ製の蓮の噴水を置くことを依頼するなど、庭園の設計に大きな役割を果たしたことで知られている。
画像は『The Royal Family 2021年6月10日付Instagram「Last week, The Queen was given a Duke of Edinburgh rose to mark what would have been The Duke’s 100th birthday.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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エリザベス女王の孫にあたるユージェニー王女が、2月に誕生した息子オーガスト君を抱いて散歩する姿を公開した。王女は5日の世界環境デー(World Environment Day)を記念し、自身がパドルボードを楽しむ姿や自然の写真などを共有して環境保護の大切さを伝えた。
ユージェニー王女が世界環境デーを祝し、自身のInstagramで自然に関する写真を数枚公開した。世界環境デーとは毎年6月5日に環境保全の重要さについて改めて考え、地球環境を保護する日として国連が定めた。
王女は投稿で「2021年の環境デー。こんなに美しい場所を与えてくれた地球に感謝します」と記した後、環境保護の大切さについてこのように綴った。
「この日を記念して、長年にわたり撮影した(最近の物も含めて)写真を共有します。これらは私達の環境がいかに素晴らしく、常に保護しなければならないことを思い出させてくれるものです。」
1枚目の写真は、海上で王女がパドルボードを楽しむ後ろ姿を捉えたものだ。続いてサファリ旅行の際に撮影した象の群れ、花や小川の写真が公開された。
さらにユージェニー王女が、息子オーガスト君をベビースリングに入れて散歩しているショットも添えられた。
サングラスをかけた王女は青いコートにレギンスとスニーカーというカジュアルな装いで、カメラの方を向いて微笑んでおり、王女の前には水仙の花が咲き誇っている。
オーガスト君を抱いたユージェニー王女の姿と美しい風景の写真に、フォロワーからはこのような声が寄せられた。
「まるでお母さん熊みたいね。全部素敵な写真だわ!」
「私達の地球が貴重であることを思い出させてくれる写真ですね。」
「ゴージャスな写真を共有してくれて、ありがとう。」
オーガスト君は、ユージェニー王女と夫で実業家のジャック・ブルックスバンクさんとの間に今年2月9日に誕生した第1子だ。誕生から11日後、王女は自身のInstagramで男児の名前を「オーガスト・フィリップ・ホーク・ブルックスバンク」と命名したことを報告した。
王女は当時、Instagramストーリーで「息子は曽祖父、そして両親の祖父の5世代前の祖父達(his great x5 grandfathers)の名前から名付けられました」と愛息の名前の由来を説明している。
「フィリップ」というミドルネームは、王女の祖父にあたる故エディンバラ公フィリップ王配へ敬意を表したものだ。また「オーガスト」は、エリザベス女王の高祖母であるヴィクトリア女王の夫アルバート公のミドルネーム「Augustus」、「ホーク」は夫ジャックさんの祖先エドワード・ホーク・ブルックスバンク牧師のミドルネームだ。
英時間5月3日にはジャックさんが誕生日を迎えたことを祝い、ユージェニー王女が自身のInstagramで父子のツーショットを公開していた。ジャックさんが、背中に「August」と刺繍された白いセーターを着たオーガスト君を抱いている姿や、息子をスリングで抱いて散歩する様子を捉えたショットだ。王女は「あなたは特別な人よ。誕生日おめでとう、私の愛する人へ」と記し、ハートの絵文字などを添えた。
画像は『Princess Eugenie 2021年6月6日付Instagram「environment Day 2021!!」、2021年5月3日付Instagram「You are exceptional..」、2021年3月24日付Instagram「Thank you for the birthday love yesterday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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ヘンリー王子とメーガン妃の第2子誕生が発表された後、チャールズ皇太子が初めて公の場でコメントした。皇太子は訪問先の自動車工場でスピーチをしたが、「最近5人目の孫が誕生した。嬉しい知らせだ」と個人的な心境を加えて喜びを表した。
チャールズ皇太子が英時間8日、オックスフォードにある自動車メーカー「BMW」のブランド「MINI」の生産工場を訪問した。
皇太子はスピーチで「電気自動車や大型輸送用のグリーン水素の技術開発は、未来の世代に向けて我々の世界の健全性を維持するために不可欠なものです」と述べた後、米時間4日に誕生したヘンリー王子とメーガン妃の第2子女児について個人的なコメントを加えた。
「私は最近5人の祖父になったばかりなので、そのことを何よりも実感しています。このような嬉しい知らせは、この分野での継続的な革新の必要性を感じさせてくれます。私達が孫に残す遺産を考えると、特に持続可能な電池に関する技術が必要だと思います。」
ヘンリー王子夫妻は米時間6日に声明で、4日にカリフォルニア州サンタバーバラの病院で女児が誕生したと公表した。
夫妻は「娘のリリベット“リリ”・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザーが誕生したことを大変喜んでいます」と記した後、“リリベット”という名前はエリザベス女王の愛称から、ミドルネームの“ダイアナ”は祖母にあたるウェールズ公妃に敬意を表したものだと説明した。
リリベットちゃんの誕生後、王室メンバーはそれぞれのSNSで祝福のメッセージを公開した。チャールズ皇太子とカミラ夫人は「ヘンリー、メーガン、そしてアーチー、リリベット・ダイアナの誕生おめでとうございます。皆様の幸せを祈っています」と喜びを伝えていた。
なお今回の訪問は、MINIの工場設立20周年を記念すると同時に、英国での電気自動車生産の革新を祝うものとして行われた。
チャールズ皇太子は工場内で車に試乗した後、ミニクーパーが登場する映画『ミニミニ大作戦』(原題:The Italian Job、1969年公開)で主演したマイケル・ケインの有名な台詞を引用し、冗談交じりにこう話した。
「私が言うのもなんですが、少なくとも先ほどの試乗は何事もなく終わりました。マイケル・ケイン卿の不朽の名言を借りれば『少なくとも、ドアをぶっ飛ばすことはなかった』ということですね。」
画像は『Clarence House 2021年6月8日付Instagram「Such happy news really does remind one of the necessity of continued innovation in this area」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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