2022/09/27 20:26堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
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イギリスの空気を吸うだけで……ビヨンセにもなれる気がした? メーガン夫人(写真/Getty Imagesより)
エリザベス女王の葬儀が終わり、チャールズ国王の治世が本格的に始まったが、英王室に関する暴露本が今後立て続けにリリースとなる。先行して公開された一部内容を見ると、どの本にも「メーガン夫人がいかに性悪か」ということがスタッフの証言として書かれており、ネット上では「さもありなん」という声が上がっている。
女優時代の仕事関係者や王室スタッフに厳しく接し、キャサリン皇太子妃を泣かせたこともあると伝えられてきたメーガン夫人。「アメリカ人とイギリス人では労働倫理が異なるから」とかばう声もあったが、現地時間の10月6日に発売される暴露本には、スタッフから「ナルシストのソシオパス」呼ばわりされるほどひどい人物だったとつづられている。
英紙「タイムズ」の王室担当記者バレンタイン・ロウが、王室に仕えるスタッフたちから聞き取った証言をまとめた『Courtiers: The Hidden Power Behind the Crown(廷臣:王冠に裏に隠された権力)』によると、メーガン夫人は「女王の孫であるヘンリー王子と結婚することで、自分は“イギリスのビヨンセ”になれる」と信じ、期待で胸を膨らませていたとのこと。
プリンセスとして芸能活動を行い、ビヨンセのような世界的なスターになれると思っていたが、芸能活動などもってのほか、王室のシニアメンバーとして厳格なプロトコールとルールのもと公務を行わなければならないという現実に幻滅し、自分は王室に理解してもらえず追いつめられていると思うようになったという。
同書には、ヘンリー王子の新しいガールフレンドとして注目されるようになったメーガン夫人が、「こんなことまで書かれるなんて!」とゴシップ報道に憤慨し、王子に「私との交際をきちんと公表しなければ別れる」と脅したとも明かされているようだ。
オーストラリア外遊で市民との交流を嫌悪
メーガン夫人は、王室のメンバーが、商業組織や営利団体からプレゼントを受け取ってはいけないというルールを無視し、郵送されてくる衣装やジュエリー、キャンドルをもらっていたそうで、それをとがめたパーソナル・アシスタントと激しく衝突するということもあったという。
2018年には、妊娠中にオーストラリア外遊を行ったが、メーガン夫人は市民と交流したり笑顔で握手をすることに嫌悪感を示し、「報酬ももらえないのに、こんなことするなんて信じられない!」と文句を口にしたとのこと。
現地の農家を訪問する際には、夫人は自分で作ったというバナナブレッドを持参して「気さくで気の利くプリンセス」だと話題になったが、このバナナブレッドも、実際はスタッフが作ったものだったという。
オーストラリア外遊によって、メーガン夫人とスタッフの関係はますます悪化。同行した取材記者たちにも終始素っ気ない対応で、メディアとの関係も一気に険悪になったとか。
また、ヒステリックに怒鳴ることもあったというメーガン夫人のことを、スタッフは陰で「ナルシストのソシオパス」と呼ぶようになり、自分たちのことを“メーガン(サセックス公爵夫人)の信じられないような言動に耐え、生き延びた”という意味の「サセックス・サバイバーズ・クラブ」と称していたとも書かれている。
カミラ王妃とのランチは「見るからにつまらなそうで、無反応」
10月4日に発売される、米誌「ヴァニティ・フェア」の王室担当記者ケイティ・ニコールが執筆した『The New Royals: Queen Elizabeth’s Legacy and the Future of the Crown(新しい王室:エリザベス女王のレガシーと 国王の将来)』には、ウィリアム皇太子の胸中が書かれているとのこと。
皇太子はヘンリー王子が自分を支えてくれる“ウィングマン”だと信じていたため、王室離脱を許せずにいるが、一方で「キャサリン皇太子妃共々、『(メーガンが去ることで)波乱が起こらなくなる』とホッとした」という。
9月29日に発売される、カミラ王妃の伝記『Camilla: From Outcast to Queen Consort(カミラ:のけ者から王妃へ)』は、2018年にヘンリー王子の伝記を出版した王室作家アンジェラ・レビンが執筆。王妃が初めてメーガン夫人に会った時のことを詳しく紹介している。
世間からのバッシングやメディアからの侮蔑、王室メンバーから冷たくされた経験がある自分なら、厳しい制限がある王室にメーガンがうまくなじめる手助けができるのではないかと思った王妃は、「新しい環境に慣れるようサポートしたい」と張り切り、プライベートでランチを共にする機会を設けたとのこと。
その席で王妃は、「あなたのメンターになりたい」「サポートしたい」と申し出て、プレッシャーにはどう対応すればよいのかなどを熱心にアドバイス。
「誰にも苦しんでほしくない。メーガンには好意を抱いているから、なおさら苦労させたくない」と思っていたというが、「メーガンは、見るからにつまらなそうで、無反応だった」という。
「自分のやり方でやる ──という強い意思を持っていた」とされ、王妃のアドバイスは完全に無視された形となった、と書かれている。
メーガン夫人に冷ややかな意見が大多数
英王室の暴露本は世間の注目を集めることが多いが、王室を離脱しアメリカで王室批判をしているメーガン夫人に関する本は特に売れ行きがよい。今年7月にリリースされた『Revenge: Meghan, Harry, and the War Between the Windsors(復讐:メーガン、ヘンリー、そしてウィンザー家との戦争)』は、発売前からベストセラーになったほどだ。
発売を目前に控えた3冊の内容を受けて、ネット上は「もはや何ひとつ驚かない」「メーガンがどんな人物なのか、すでに知っている」「ナルシストのソシオパスというニックネームはピッタリ」といった声が多く、「イギリスのビヨンセには失笑」「ダイアナ元妃の慈善活動も、台本のあるショーだとメーガンは思ってそう」などと冷ややかな意見が大多数だ。
国王の孫であるヘンリー王子夫妻の子ども、アーチーとリリベットには、王子と王女の称号を持つ資格があるはずだが、チャールズ国王が誕生してもうすぐ3週間になる今も正式な発表はない。
王室のスリム化を考えている国王は、王室を離脱したヘンリー王子夫妻の子どもたちには称号を与えないという見方も出ており、だからこそ、このタイミングでの暴露本リリースも容認しているのではないかという声が上がっている。
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堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。
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2022/09/23 17:00堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
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エリザベス女王が9月8日に死去してから、早くも英王室はさまざまなゴシップが報じられている。その話題の中心は、王室を離脱しているヘンリー王子夫妻だ。
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エリザベス女王在位70年という大きな節目の2022年。6月には記念式典プラチナ・ジュビリーが催される予定だが、世間はいまいち盛り上がりに欠けているようだ。その理由はスキャンダル。
ヘンリー王子がリリースする暴露本に王室を大きく揺るがす衝撃的事実が書かれていると報じられ、さらにはアンドリュー王子の性的暴行裁判も大々的に報じられた。ほかにも、チャールズ皇太子の財団に多額の寄付をした見返りとして、サウジアラビアの富豪に勲章を授与した疑惑を警視庁が捜査するなど、ここ最近、王室は相次ぐスキャンダルに見舞われているのである。
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お先真っ暗だともささやかれる英王室だが、実は表舞台には出てこないだけで、王位継承権を持つ若く立派なメンバーがたくさんおり、彼らに任せれば安泰なのではーーという声も上がっている。
今回は「王室の秘密兵器」と呼ばれる令嬢を含む、ミレニアル&Z世代の若く美しく聡明な王室メンバーたちをご紹介しよう。
ルイーズ・ウィンザー令嬢(18)「エリザベス女王のお気に入り」
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ルイーズ・ウィンザー女王(gettyimagesより)
エリザベス女王の3男エドワード王子の長女で、王位継承順位16番目。早産の後遺症で斜視を患い、生後18カ月で全身麻酔下の手術を受けた。問題は残ったが、ハンディをものともせず乗馬をたしなむなど、さまざまなことに挑戦。
7歳だった2011年に執り行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式ではブライズメイドを務め、可憐な令嬢として世界中から注目された。斜視は10歳の時に再手術を受け、改善している。
中学を優秀な成績で卒業し、女子寄宿学校セントメリーズ・スクール・アスコットに進学。英語、歴史、政治、ドラマを学び、昨年卒業を果たした。表舞台には出てこないことで知られるが、昨年11月に英BBCで放送されたフィリップ殿下のドキュメンタリー番組には出演。落ち着いた温かなオーラを放っており、王族の品格があると話題になった。
タブロイドが「エリザベス女王が孫の中で一番気に入っている」と伝える彼女は、近年立て続けにスキャンダルに見舞われている王室の秘密兵器ともささやかれている。18歳になると「王女」を名乗る権利も手にするとあって、今後「Her Royal Highness Princess=王女殿下」の称号を取得するのかどうかも注目されている。
チャールズ・アームストロング=ジョーンズ(22)「名門大学に進学、将来はエンジニア?」
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チャールズ・アームストロング=ジョーンズ(左)(gettyimagesより)
エリザベス女王の妹、マーガレット王女の孫に当たるチャールズ。王位継承順位は25番目で、名前はチャールズ皇太子にちなんでつけられている。祖父である初代スノードン伯爵の死去に伴い、儀礼称号としてリンリー子爵を継承。将来は3代目スノードン伯爵を名乗ることになる。
幼少期は晩年の祖母と共にケンジントン宮殿で生活し、12歳の時にエリザベス女王のペイジ・オブ・オナー(西洋における小姓)に任命され、式典で女王の式服の裾を持つなどの役目を任された。
世界最大級のビジネス型SNS「LinkedIn」によると、13歳の時に設計製作に携わった電気レーシングカーが国内の大会で6位に入賞。レーシングカーに夢中で、名門イートン校から難関大学・ラフバラー大学に進学し、プロダクト・デザイン・エンジニアリングを専攻。将来有能なエンジニアになるだろうと期待されている。
マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ(19)「ジュエリー・デザイナーとして活動」
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マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ(gettyimagesより)
エリザベス女王の妹、マーガレット王女の唯一の孫娘で、チャールズ・アームストロング=ジョーンズの妹。王位継承順位は26番目。マーガリタは、出生の3カ月前に亡くなった祖母の名にちなんでつけられた。
2011年、8歳時に執り行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式ではブライズメイドを務め、妖精のような愛らしさで世界中を魅了。18年5月のヘンリー王子とメーガン夫人の挙式、同年10月のユージェニー・オブ・ヨークとジャック・ブルックスバンクの挙式にも参列し、美しく成長した姿が話題に。
毎年バッキンガム宮殿で開催されるロイヤルファミリーのクリスマスランチにも出席し、ブロンドヘアーと青い瞳が美しいとタブロイドで伝えられる。バンバリーにある伝統的な女子校、チューダー・ホールを卒業した彼女は、現在ジュエリー・デザイナーの職に就いている。
現在は庶民的な暮らしをしているが、チャリティ・ファッションショーでモデルを務めたことがあることから、ぜひファッション界で活躍してほしいと願う声が上がっている。
サミュエル・チャット(25):「高い評価を集める陶芸アーティスト」
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エリザベス女王の妹、マーガレット王女の孫で、前出のチャールズ、マーガリタの兄。王位継承順位28番目。ウェストミンスター大聖堂合唱団学校、英国一の名門校イートン・カレッジで学び、エディンバラ大学に進学。美術史を専攻し、芸術家への道を歩みだした。
現在の住まいはウェスト・サセックスにある一軒家。広々とした陶芸部屋があり、ここで「機能的で彫刻的な陶磁器」づくりに没頭している。「英国人アーティストで職人」と名乗る彼の作品は、機能的で美しいものばかり。
書籍『Medieval English Pottery』で紹介されている美術品や古代ギリシア美術の影響を受けたカップや水差しなどが、高く評価されている。18年にインドで200時間のレッスンを受け資格を取得したヨガ・インストラクターでもあり、ヨガ仲間でヴィーガンブロガーとしても知られるソフィ・パイプとの交際でタブロイドをにぎわせたこともあった。
インスタグラムのアカウントを公開しており、18年5月に結婚したヘンリー王子とメーガン夫人に向けた「愛と思いやり、そして幸せに満ちた挙式だった」「お幸せに」という言葉、弟アーサーと正装で並んだ写真が話題になった。
※2022年3月29日初出の記事を編集、加筆しています
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堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。
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