180808 プラスチックとどうつきあうか <NHHおはよう日本で、プラゴミ限界>を見ながら
今朝のNHKおはよう日本では、プラスチックごみの限界、業者の悲鳴を取り上げていました。消費者ではないですね。すべてを見たのではないですが、そこに現れた画像は、以前みた光景でした。
廃プラだけなのか判別しかねるようなゴミが次々と圧縮梱包され、積み上げられていました。ペットボトルの流れ作業もありました。どのように選別しているのか選別基準がよくわかりませんでしたが、たしかあるペットボトルのメーカーが主体的に寺社だけでなく他社のものもリサイクル処理するために取り扱っているとの報道でした。たしかに本来、はがされたあとにリサイクルのために出されるはずのペットボトルには各社のラベルが残ったままでした。洗浄してだすはずなのに、内容物がのこったままとかもありました。
私は草刈りをしているとき、どれだけペットボトルや空き缶が山林や田畑に捨てられているか、嫌と言うほど見てきました。むろんたいていは飲み残し、弁当であれば食べ残しがあります。土に埋もれたものもあります。それを洗って回収日に出す作業をしてきました。気持ちよくやっていたわけではないので、気分が乗らないときはやりません。そして道路のそばに、空き缶を並べて(同じ空き缶やペットボトルを捨てる人がいるので、同一人物なんでしょうかね)、注意喚起をしたことがあります。ま、焼け石に水でしょうか。
そんなくだらない話は脱線もいいところなので切り上げて、本筋に戻ります。
画像は、リサイクル業者がもう受け入れが困難ということで、まず焼却施設に持ち込むことで対応しようとしたのですが、その焼却施設も処理能力をオーバーして、新規に受け入れできないとシャットアウトというのです。次は埋立処分ですが、それも最終処分場が限られていて、産廃はもちろん一廃も満杯状態のようです。
これは従来、事業系の廃プラについては中国が引き取ってくれていたから、問題にならなかったのですが、廃プラ処理で環境問題の悪化が危機的状況になったため、ついに輸入禁止という強硬姿勢に変わった結果です。対応が遅い中国ですが、決まると断固とした対応をしますね。
そうなると、これまで見えなかったプラゴミや廃プラのリサイクルの限界、いや廃棄処理の限界が可視化されてきたということでしょう。このことはこれまでなんども繰り返してきた同じ道のようにも見えますが、リサイクル法制が整備された、リサイクルがうまくいっているとの幻想の中で、見えなかっただけ、それより悪いのはよりプラスチック製品がはびこってきたように思います。
私の記憶では30年くらい前でしたか、東京弁護士会ではシンポジウムも含めさまざまな会合にプラ容器を用意するのをやめ、代わりに昔ながらのコップかお茶碗を用意するようになった時期がありました。いつまで続いたか忘れましたが、それくらいプラ容器などの普及、廃棄を懸念していたのです。
リサイクル法制というまやかし的な制度は、プラ容器やポリ袋などを利用しても、分別収集によりリサイクル利用され、焼却や埋め立て処分は至らない、不法投棄もなくなると幻想的な夢を抱かされたのかもしれません。そんな意識すらなく使っている人も増えたと思います。その結果は、リサイクル利用がほとんどなく、集めたはいいが、自国で処理できないため中国に輸出してリサイクルがうまく動いているという外観をつくってしまったようです。
そして中国の輸入禁止によって、フリーズ状態になったかもしれませんが、真剣に取り組み会社も現れたようです。でないと世界的に問題視されているプラスチック製品の利用の抑制が本格化することになることが近い将来予想されるからでしょうか。
NHKで紹介されていたのは、ペットボトルなどを回収して、素材に戻し(とっても小さなパーティクルの玉になりますね)、それでリサイクルペットボトルを製造するというのです。さまざまな商品化が90年代くらいから始まっているように思いますが、一番コスト的にも実用的にも合理性があるのは、同一製品のリサイクル利用でしょうか。
それにしてもこのままきちんとした対応を構築しないと、焼却処理や埋立処分は限界ですので、不法投棄か、まちにゴミがあふれる状態になるおそれもありますね。
一番いいのは生産制限で、代替品を提供することですね。熱中症対策で、さまざまな飲料ボトルが飛ぶように売れ、使われていますが、適切な飲み方をしているかも検討される必要があるとともに、ペットボトル以外の利用も考える時期かもしれません。
8月4日付け毎日記事<プラスチック危機廃プラ、行き場失う 中国が輸入禁止>はその影響の拡大を報じていますね。
5月19日付けNHKクローズアップ現代+は<ペットボトルごみがついに限界!?~世界に広がる“中国ショック”~>とかなりビビッドに、そしてビジュアルに紹介していて参考になるかと思います。
今日はちょっと用があるので、30分で書き上げ、急ぎで終わらせてもらいます。
また明日。
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