171206 冬は柿、これぞ絶品! <甘熟富有柿 「夢」と「希」最高級柿選果>を読みながら
今日も一段と冷えました。こんなときは柿を食べて元気をつけるのが一番、というのは少数派でしょうか?
でも好きな人はもう柿ばかり食べてもまた欲しがるのかもしれません。子規もきっとその一人だったのではないかと勝手に思っています。<松山市立子規記念博物館>のHPでの検索数だと、柿の句が163あるようですね。
以前も、このブログで?子規の柿をうたった句をとりあげましたが、長い病床の中でも常々柿を好んでいたようですね。なくなる直前の句も死を前にして泰然としているようでもあり、柿を愛しんでいるようでもあり、子規のユーモアを感じてしまいます。
柿の花散るや仕官の暇なき
ところで、毎日記事は、NHKの受信料訴訟の最高裁判決について大きく取り上げていますが、「合憲」との結論だけで、判決文を入手していないためか、争点についての具体の判断がわかりません。これを取り上げようかと思いましたが、やはり最高裁の判示がどのようになされ、理由づけられているかがわからないと、これまでの議論をなぞるだけになりそうですので、やめにしました。
もう一つのスパコン助成金詐欺事件は、昨日取り上げたNHKプロフェッショナル仕事の流儀で、次回予定されていた人物が逮捕されたのです。この方、超エリート医師でスパコンを開発までしてしまう?抜群の才能をもった人のようでしたが、なんと彼がその巨額詐欺の主犯的立場で他の共犯者とともに東京地検により逮捕されたのですから、びっくりです。
この件も興味深いですが、助成金詐欺の被害者が経済産業省所管の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」というのですから、もう少しこの助成金制度と、スパコン自体はほんとに世界ナンバー4の実力があったのかも調べられたら、その後で書いても良いかなと思っています。
で、今日はもう業務時間が過ぎていますので、軽い話題といことで、毎日・和歌山版<甘熟富有柿「夢」と「希」最高級柿選果 九度山・JA紀北かわかみ /和歌山>を選びました。
私の知り合いの農家はほとんどが柿農家です。それぞれたいへんこまめに柿の様子を見ながら、年間を通じて柿の手入れを怠りません。以前のブログでも取り上げましたが、当地に来て柿のおいしさを初めてしったように思います。実家でも何本かの柿の木がありたくさんの実がなっていましたが、子どもの頃はおいしいと思ったことがなく、あまり食べたことがありませんでした。通りからは塀がなかったので柿の木に近づき柿を取っていく人もいましたが、こちらとしてはどうぞという感じでした。
ところが、当地の柿は日本一と九度山も橋本もかつらぎ町も、それぞれ競っているだけあり、美味しいですね。年取って味覚が変わった?わけではないと思います。たとえば、リンゴとかミカン、メロンやスイカも皮をむいて出されると食べますが、自分から食べたいと思ったことがありません。ところが柿は自分で皮をむいて毎日、場合によっては毎食でもOKです。最近はそれほど食べていませんが、それでも美味しいので、あれば食べますね。
しかし、私が食べているような柿は、近所からもらったりする柿であったりしますが、柿農家、しかも高級品を扱っている農家の人の話だと、高級品はひと味というか、別物のようです。そういうのですが、私にまで回ってきたことがないのは残念です。
どんな柿だろうと思っていたのですが、今回の松野和生記者が取り上げたのがそうでしょう。<九度山町特産の富有柿の最高級ブランド「甘熟(あまじゅく)富有柿」の今年の初選果が5日、町内の「JA紀北かわかみ マルい選果場」であった。>
そして宮崎組合長自ら先頭に立って、<厳選された最高級ブランド柿「夢」>をPRしていますね。
「夢」とはいいネーミングです。<「夢」は木に実ったまま一つずつ袋を掛け、通常の柿より1週間~10日間長くおいて完熟させる。糖度18度以上で、大きい実は5Lサイズ(410~440グラム)ある。>どんなところで誰が作っているのでしょうか。私の知り合いもいるのかな。
でもその夢の値段、<夢は大阪市内の市場、希は関東方面に出荷され、店頭では1箱(6~9個)7000~8000円で販売される。>つまり一個で1000円以上するのですね。たまげます。
当地では、柿畑がたくさんありますが、中には赤くなって熟した柿の実が木に一杯残ったままのところも結構目立ちます。柿農家をやっていく余裕がないところもあるようです。
そんな中で、日々手入れを欠かさず、大切に仕上げた農家の作品こそ、スパコンやスマホのような超スピード、超多彩な機能があるわけではありませんが、シンプルで最高の自然と人の努力で生み出した傑作でしょう。
一度は食したいと思っているので、今年は挑戦してみようかと思っています。当地には残っていないのかな。JAにお願いしないといけないかな。
今日はこの辺でおしまい。また明日。
補足
昨日、このテーマを選んだ理由を書いているうちに、うっかり失念していました。それは柿農家の飽くなき追求、努力を、ある種観光の目玉として取り上げてはどうかということです。私自身、ほとんどわかっていませんが、柿の木、その実を育てる苦労は大変なものだと思います。知り合いに顔が真っ黒の方もいます。それくらい年中、畑に出て心配し、さまざまな工夫を柿の木に施し、柿の声を丹念に聞いているのでしょう。
インスタというのですか、まだよくわかっていませんが、こういったネットにうまくアップすることで、よりその職人技的技量が理解されるのではないでしょうか。
それは柿畑を舞台にその技能を見せる場であり、都会人には整備された自然環境を満喫できる場であり、その土は落ち葉や選定された枝で培養されたふかふかした豊かな土壌をもつ土であり、さらに多様な可能性を生み出す潜在力を秘めたところとして、新たな事業展開ができることを期待したいと思ったのです。
中途半端な考えですが、仲間が集まって議論すれば煮詰まって、いいものができあがるのではないかと考えています。余分な蛇足(トートロジー!)かもしれませんが、そんな思いから書いたわけですが、生煮え状態であるのが補足を書きながら自覚してしまいました。
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