マレイ・ペライア(1947-)の「バッハ:パルティータ第2番/第3番/第4番」(SONY:SICC 879)(ピアノ:マレイ・ペライア)(録音:2007年6月1-7日&11月13-17日、ベルリン)を聴いてみました。彼の1998年からのバッハ・シリーズは全て聴いてきたのですが、SONYのCDの音作りが今一バッハに合わない感じがして(切れ味が良くないというか、一つ一つの音がクリアでなくぼやけた感じがします)、繰り返して聴く気にはなりませんでした(唯一、グールドの録音は別ですが....)。今回、約3年半ぶりの新譜のようですが、あまり期待せずに聴き始めました。ところが、聴き始めて思わず、“あれっ、これがペライアの演奏かなぁ”、と期待以上の演奏に思わず聞き入ってしまいました。レガートとノンレガート奏法の組み合わせ、左右の手の強弱、ペダルの使い方等、思わずヒューイットの演奏を思い出してしまいましたが、各声部が浮かび上がり、ロマンチシズム漂う、美しい音色で、新鮮で魅力的に感じました。この3年の間に、ペライアのバッハに対するアプローチに何か変化があったのでしょうか?。今後、彼のバッハの録音に期待しています。
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ペライアのバッハは、以前まではSONYの録音が今一つ私の好みに合わなかったので、ひと通りはチェックしているのですが、繰り返しては聞いていませんでした。
今回のパルティータは不思議とSONYの音造りと合っており、気持ち良く聞けました。彼の演奏法も以前と違って、非常に進化しているように思います。
ぶっちさんは御自身で演奏されておられるので、また感想を聞かせて下さい。
今回の演奏を聞くと、本当に平均律を早く聞いてみたくなりますね。