■コンチネンタルGrandPrix 4000S II へ
新しいタイヤに交換することにしたが、どのメーカーのタイヤにしようか迷ってしまう。
そんな時はやっぱり、自転車雑誌のインプレを参考にすることにした。
サイクルスポーツに「ロードクリンチャータイヤ徹底試乗」という特集記事があった。
「最新23モデル」とあるから、この中から選べば間違いが無い。
各ブランドが主力モデルを送り込み、しのぎを削る「レーシングスタンダードモデル」から選択したい。
今まで履いたことがあるタイヤは、ミシュランPRO3&PRO4、ヴィットリア オープンコルサ CX、パナレーサーのクローザー。
せっかくなので、1度も履いたことのないタイヤにしたい。
そこで、クリンチャー三大巨頭と呼ばれている「シュワルベ・アルトレモ」、「ミシュランPRO4」、「コンチネンタル4000S」の中から、 コンチネンタル グランプリ 4000S を選んだ。
雑誌にもこの順番で掲載されていた。
ネットの書き込みなどでは「グランプリ4000Sは転がりの軽さはそこそこだが、レース本番に使ってもいいレベルの決戦タイヤとしては耐久性が非常に高い。パンクも少なく、摩耗やサイドカットにも強く、それでいてコーナーでホイールを倒しこんでも安定している」とあった。
「ドイツ製品らしい欠点のない堅実なつくりのタイヤ」のようだ。
タイヤのサイズは、標準的な700×23C。
箱の中に入っているものを出してみた。
タイヤ本体と説明書。
ヴィットリアは、ステッカーが入っていたのを思い出した。
ゴムバンドで止めてあったタイヤを広げてみた。
ココアがなぜか、タイヤの真ん中に入ってきた。
遊んで欲しくて、この中に入ったのかもしれない。
トレッドパターンは、スリックのようだが両サイドに独特の溝が刻んである。
マイナーチェンジを重ねて、現在のタイヤロゴ文字は銀色を帯びているという。
ドイツ製品らしい主張しないデザイン。
タイヤの裏側。
このタイヤは進行方向が決まっている。
進行方向に対して右サイド側だけに、小さく「進行方向の矢印マーク」がある。
これがかなり判りづらい。
知っていないと、気がつかないと思う。
このタイヤのここがスゴイ。
タイヤの1箇所に丸い穴が2つある。
これがタイヤの消耗度を測る「インジケーター」という。
これが無くなったときがタイヤ交換の目安。
外箱の表示を見ると、4,859kmとある。
このとおりなら、約5,000km走行できるようだ。
車のタイヤには付いているが、ロードバイクのタイヤでは珍しい。
とっても、親切だと思ってしまう。
タイヤ重量を測定してみた。
結構品物によってバラつきがあるようだが、自分のタイヤは209g
カタログ値は、205gなので少し重いのが残念。
さて、早々にタイヤ交換作業を始めたい。
タイヤレバーを使い、ヴィットリア オープンコルサ CXを外していく。
パナレーサーのタイヤレバーは使いやすい。
タイヤとチューブを外していくのだが、バルブの部分は丁寧に外す。
ホイールからタイヤを外した。
タイヤの裏側にチューブが張り付いているので丁寧に外していく。
ピッタリ貼り付かない様に、タイヤパウダーを塗っておいたため軽く剥がれていくので助かった。
新しいタイヤ コンチネンタル グランプリ 4000S を入れるのだが、最初にタイヤパウダーを裏側に塗る作業から始まる。
粉をタイヤに振って、付属のスポンジで伸ばしていく。
タイヤとチューブが密着していると交換しづらくなるだけでなく、走行抵抗となって走りの軽さが失われるという。
チューブにもタイヤパウダーを軽く塗った。
チューブはパナレーサーのRエア。
この間のパンクのお陰で交換したので、今回はタイヤに合わせて新品にしない。
いくつかのメーカーのチューブを使用したが、パナレーサーのRエアーチューブを使ってしまうと、ほかのチューブが使えない。
硬いタイヤも少しだがソフトにしてくれるし、チューブ内のエアーの持ちがダントツで良い。
チューブによっては、タイヤの形状とチューブの変形にズレが出来てしまうことがあるらしいが、Rエアはしなやかに変化してしっかりとタイヤの裏側に密着してタイヤの性能を引き出してくれるという。
だからこそ、Rエアを使う場合は、貼りつきを防ぐためにパナレーサーのタイヤパウダーと一緒に使う必要がある。
タイヤとチューブを入れて最後に残った側のビートを入れていく。
タイヤ交換は慣れたので、最後の部分のビートは手で入れていた。
でも、このコンチネンタル グランプリ 4000Sは、どう頑張っても入らない。
ネットの書き込みどおりの「サイドが硬くて、たいへん」というのに同感してしまう。
仕方が無いのでタイヤレバーを使って仕上げた。
タイヤレバーを使って仕上げたのはこのタイヤが初めてだった。
「進行方向の矢印マーク」は、ホイールに組み込むと余計にわかりにくくなってしまう。
ぜひ、気を付けたい部分だと思う。
逆方向に履いて知らない方に教えてもらうのも恥ずかしい。
丸い穴が2つのタイヤの消耗度を測る「インジケーター」。
ホイールにタイヤを組み込むと、判りやすくなる。
タイヤ交換では、タイヤロゴとホイールを考えて組み込みたい。
自分は重田CCの先輩にアドバイスを頂き、バルブ位置に合わせている。
このタイヤでは一番目立つ”S”の部分にバルブ位置を合わせた。
パッと見てバルブはわかりづらいので、一番目立つタイヤのロゴを合わせることにより、空気が入れやすくなる。
そして、パンクの際、タイヤとチューブを別にしても、タイヤに刺さった異物の場所が判ると、バルブからその位置が推測できるので、パンク位置がわかりやすいという。
機能性重視でこの位置にした。
真ん中がスリックのようだが、サイドには溝がありなかなか良い。
形だけ見ると、ミシュランPRO4のサイドに溝付き風なイメージを受ける。
走りを左右する重要パーツであるタイヤ交換作業は結構楽しい。
そして、その乗り心地を確かめることがとっても楽しい。
早く乗ってみたい。
少し残念なのが、ニューモデルとなる”GrandPrix 4000S II”が紹介されていた。
ニューモデルの”GrandPrix 4000S II”では、路面に接するトレッドではなくビードの部分が色付けされている。これにより、色付きのモデルでもブラックチリコンパウンドを使用でき、より良好なグリップと転がり抵抗の減少を実現したという。
コンチネンタル社の代表者らによると、継続的な研究開発によりブラックチリコンパウンドの性能を毎年3-4%改善しているため、路面状況がウェットかドライかを問わず路面をよく掴み、耐久性や転がり抵抗も良くなっているという。
パッケージにもこの謎のマダムが登場しているので、コンチネンタル社の代表者の1人なのかと思ってしまう。
個人的な基準としては、タイヤには「グリップ」と「乗り心地」、「全体バランス」を重視したい。
そう思うと、このグランプリ400Sは理想に近いタイヤなのかもしれない。
雑誌のように1度に沢山のタイヤの乗り比べが出来ないので、色々なタイヤを試していきながら、自分にあったタイヤ探しをしていこうと思う。
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