先輩ローディから「赤城山ヒルクライムに出場するならこれを読まないと」と、言われ渡されたのが、高千穂遥先生の「ヒルクライマー」。
表紙帯紙には、
なぜ登る?登らないヤツにはわからない。
されどわかってほしい!
愛すべき坂バカの世界を描き尽くした日本初の「自転車山岳レース小説」とある。
とっても刺激的な作品。
自転車に対する考え方が少し変わった。
意外な結末に少し涙が.....
自転車を良く知っていないとこの細かい描写は出来ないと感心させられる。
良い意味で、作者は「坂バカ」なのだろう。
文中に、
「俺たちは車道でしか本気走りをしない。サイクリングロードは車道と車道を繋ぐ廊下だ。廊下は静かに走る。シャカリキになっているのは初心者だ」と書かれていた。
サイクリングロードでいい気にスピード出している自分が恥ずかしかった。
読み終わると、
ヒルクライムが苦手な自分でも坂を走りたくなってしまう。
今度、坂を登るときは、心を”無”にして走りたい。
気持ちを坂に集中できなければ坂は制せない。
仕事や家族、その他のことを忘れ”無”になって坂に集中する。
自転車に乗るということはそういうことなのかと思った。
しかし、この小説に出てくる架空のヒルクライム大会は「赤城山ヒルクライム大会」。
今回主会場の前橋合同庁舎や市民プールも出てくるし、スタートは上細井町交差点で、しばらく走ると赤城大鳥居が出てきて、コースはそのまんま。
主催者は、十分参考にして開催したと思える。
抽選になるほど人気なのは、この本のお陰だと思ってしまう。
全体的に爽快感があり、続編がほしいと思ってしまう作品。
坂が好きな方は、ぜひ読んでみて欲しい作品。
気持ちを新たに「赤城山ヒルクライム大会」に望みたい。
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