先日「デュンケル」を飲んだので、今回はビールの種類の一つである「デュンケル」についてのお話。
デュンケル(Dunkel)はドイツ語で「暗い」を意味する言葉です。
暗いというと「黒」をイメージしますが、「黒」は別に「シュバルツ」というビールがあります。
基本的にはドイツ南部発祥の褐色のビールで、
単にデュンケルと呼んだ場合は、バイエルン地方のダークビール全般を指します。
その中でもミュンヘンで造られる伝統的なビールが「ミュンヘナーデュンケル」。
麦の甘み、ホップの苦み、軽い口当たりのバランスが取れているのが特徴です。
色合いはライトブラウンからダークブラウン。このニュアンスがデュンケルなんですねぇ。
ホップの苦みよりも麦芽のフレーバーが大きく勝っているので、香りを楽しみたいビールの一つ。
アルコール度数は4.5%~5%と定義付けられています。
ここで、バイエルン地方とミュンヘンの場所をチェックしてみました。
実際自分で描いてみると、ドイツへの興味がより深まります^^
ビールの発酵方法は「上面発酵」と「下面発酵」の二つに分かれるんですが、
ミュンヘナーデュンケルは下面発酵。
でもちょっとややこしいのが「デュンケルヴァイツェン」というビールは上面発酵だそう。
こちらは大麦ではなく小麦で造られたものだし、
やっぱりデュンケル自体が「造り方」で分けられた種類じゃなくて、
暗いという「意味合い」で分けられた種類なんだって分かります。
因みにデュンケルヴァイツェンの色合いはカッパーブラウンからダークブラウン。
アルコール度数は4.8%~5.4%。
他に「ダブルデュンケル」や「トリプルデュンケル」があり、この二つはアルコール度数が高く、
7%を超えるものもあるのだとか。
の、飲んでみたい…。
「暗い」という色のニュアンスがデュンケルを意味するところですが、
すごく分かりやすかった例えをイラストにしてみました。
“金色のピルスナー=昼”“デュンケル=夕暮れ時”“シュバルツ=夜”
デュンケルについて調べていたまさにその日の夕暮れ、
沈みゆく太陽と迫りくる夜の織りなす景色が素晴らしかったので、
より一層刻み込まれたデュンケルなのでした。