Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

サッポロ・ヱビス・フレンチピルス

2019-12-19 18:30:00 | サッポロビール

普通のヱビスビールを改めて飲もうと思って買いに行ったら、
2019年の限定品があったので限定醸造「フレンチピルス」も飲んでみました。

爽やかでフルーティー、柑橘系の香りもします。
飲み口も爽やかで、普通のエビスビールとは全然違うバリエーションを感じます。
白葡萄と柑橘の甘さとさっぱり感を同時に味わえました。
爽やかでありつつも、こっくり感もある、美味しいビールです。

これはヱビスとフレンチの巨匠ジョエル・ロブション氏が手を組んで作り上げた商品です。
ジョエル氏の生前最後の監修作品となるそうな。
フランス・シャンパーニュ産の淡色麦芽を使用していて、
白葡萄のような香りのホップ「ネルソン・ソーヴィン」と
柑橘のような香りのホップ「シトラ」を組み合わせたビールだそうです。

ホップの違いがこんなにビールの香りと味わいを変えるのが面白い!!
普通のヱビスビールと飲み比べをしたので、
その違いが歴然に感じられました。

本当に、その複雑で繊細なホップが効いています。
アルコール度数は5.5%と、爽やかさでありながらも飲みごたえもあるビールでした。
2019年11月発売の限定醸造なので、楽しめるのは後わずかかもしれませんっ!



 

サッポロ・ヱビスビール

2019-12-19 18:00:00 | サッポロビール

日本の大手ビール4種を紹介しましたが、忘れてはならないビールがこの「ヱビスビール」。

麦芽のふくよかさが香り、飲み口もしっかりとしていて、
これまで紹介した日本大手4種のビールとは違うコクを感じます。
舌と喉に味わいが絡み、ゴクゴクというよりも食事と一緒にゆっくり飲みたいビールです。
ホップの苦みもちゃんと残るのも特徴の一つ。

黒ラベル」の記事で黒ラベルの歴史の長さを描きましたが、
歴史という面で言えば何といってもヱビスビール!!
サッポロビールの前身である日本麦酒醸造曾社が出来たのはなんと1887年。
そこにドイツ人技師カール・ガイザーを招聘して醸造されたビールなのであります。
当時の名称は「恵比寿麦酒」。
それが1890年のことです!
今でこそ恵比寿の名前でこんなに親しまれていますが、
当初は「大黒天」から名前をつけようとしていたんだとか。
でもその時に「大黒ビール」が他にあったので「恵比寿」になったという経緯があるらしい、
という資料が2000年代に見つかったという…
やっぱり歴史深いビールです。

歴史は長いのですが、1943年にビールが配給制になったとこにより一旦消滅してしまいます。
1971年に戦後初の麦芽100%のビールとして復活。
それが1980年代前半に低迷期に見舞われますが、脚光を浴びるきっかけとなったのが、
何と1988年に漫画「美味しんぼ」に取り上げられた事だというから驚きです。
これは恵比寿にある「ヱビスビール記念館」の見学ツアーでも紹介されていて、
本当に何がきっかけになるのか、それによってどう変わっていくのかも分からない、
不思議な力の働きの流れを感じた私でありました。

ヱビスビールを取り扱ってるお店はあんまりありませんが、
だからこそ時々味わいたいプレミアムビールです^^