Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

ピルスナー

2019-12-17 18:00:00 | ビールの種類

先日「ピルスナー」を飲んだので、今回はビールのスタイルである「ピルスナー」についてのお話。
日本でビールと言えばほとんどがこのピルスナー。
世界中で醸過されているビールでも大半を占める最もポピュラーなビールです。

そもそもはチェコのプルゼニ(ピルゼン)地方を発祥とするビールのスタイルの一つ。
ビールの発酵方法は「上面発酵」と「下面発酵」の2つがありますが、
このピルスナーは下面発酵(ラガー)で、淡色のビール。
アルコール度数は4~5%が多く、ホップが生む爽やかな苦味を特徴とします。
源流はチェコのプルゼニ地方で開発された「ピルスナー・ウルケル」という有名なビールです。
チェコはドイツのお隣の小さな国ですが、実はビール大国でもある要チェックな国でもあります。
プルゼニ地方は西側にあるんですね。

このプルゼニ地方の市民醸造家達が「ラガー(下面発酵)ビール」の醸造技術を学ぶために、
ドイツのミュンヘンから醸造家を招いてビールを造ってみると…
「こんなビールが出来ちゃいました!!」という奇跡のビールと言われています。
というのも、プルゼニ地方の水が軟水だったから誕生したんだとか!!
それが今では世界中のビールの大半を占めるんですから本当に奇跡的です(拍手っ)。
軟水と硬水の違いもあまり知りませんでしたが、
簡単にイラストにするとこんな感じです(ふむふむ)。

こうしてチェコで生まれたピルスナーは「ボヘミアン・ピルスナー」と呼ばれ、
淡い黄金色から明るい琥珀色まで豊富なバリエーションがあります。
苦味が控えめなタイプが多く、爽やかな味わいのビールです。
またそのボヘミアン・ピルスナーがドイツに伝わった事で出来たのが「ジャーマン・ピルスナー」。
醸造方法は同じですが、色や香り、味わいが違うので区別されています。
比較的色が薄く、ホップの苦みがしっかり感じられるのが特徴だそう。
いつか飲み比べしてみたいものです^^

一つのビールが出来るまでに歴史があり、
そこからまた新しいビールが出来て、新しい歴史を作っていく…。
私も基本的にはビールと言えばピルスナーでしたが、
そこに込められたもの、そこから派生しているものを知れば知るほど、
よりビール愛が深まるのでありました。