「ウェディング・ドレス キレイ ディバ」
そんなワケで結婚準備の打ち合わせをしている。先月はアパートを借りて電化製品などの家財道具を購入してアッというまに時間が過ぎた。そして、友達のドンちゃんにPC購入とプロバイダ契約を依頼して帰国した。無事、オンラインしたと電話があり、ホッとした。それから続いて、ウェディング・プランについて電話が掛ってきた。
「イマ ワタシノ トモダチ イル、アナタ ハナシ スル」
「オオ、アノ?ナニ?」
「ハジメマシテ、コセキ ヨウイシテクダサイ」
「キョウカイ、ガーデン ドッチデスカ」
突然、ニホン語をしゃべるフィリピン人男性に話掛けられてビックリした。要約すれば、最愛のエンジェル嬢が、購入したPCでネット検索をして地元で結婚式の業者を探し出し、そいつからウェディング・プランの話を聞いて欲しいということだった。
日本人相手に書類申請から結婚式の一切まで企画代行して請け負う日本人はいるけれど、まさかレガスピのフィリピン人がいるとまでは思いもよらなかった。
そいつに料金のことを聞くと、かなり高いことを言ってきた。大体、ニホン語をしゃべるフィリピン人は日本人から金を巻き上げることしか考えていないロクでもないヤツばかりだ。取りあえず「イソガシイ」といって電話を切った、しつこいからなぁ。
それから暫くして、エンジェルに電話すると、ウェディング・プランをアーでもないコーでもないと言い始めた。金額さえ適切なら、彼女が好きなものなら何でもいい。ただ、そう言うと、またコーフンしてエテ公に変身する惧れがあるから、グッとこらえた。
そして話題を変え、結婚手続きのスケジュールの話をした。今月は日程上、必要書類を大使館へ提出するだけで、結婚式は来月になることをやっと理解してくれた。しかし、またウェディング・プランのアーでもないコーでもないが始まり、ドーと疲れた。
日々このようなことが続いている。
ハズカシながら、突如としてこのような差し迫った状況に陥った根本的な原因は、
中田氏だった。