トラディショナル・スタイルのカントリーを愛するアラン・ジャクソンが今一番理解に苦しんでるだろうタイプであり、10年代中盤にホットだった"Bro-Country"ムーブメントを代表したアーティストであるチェイス・ライスのニュー・アルバムです。昨年、EPの形でリリースしてきた「The Album, Pt. 1」の7曲、「The Album, Pt. 2」の4曲に、フロリダ・ジョージア・ . . . 本文を読む
今と時めくメインストリーム・カントリー界の雄、ブレイク・シェルトン。00年代後半から10年代前半の、毎年のようにCMAアワードを獲得(エンターテイナー賞も)していた時期(そしてミランダ・ランバートと夫婦だった時期)によく取り上げてましたが、久々です。近年では、全米ネット番組「The Voice」で共演した元ノー・ダウトのボーカリスト・グウェン・ステファニーと婚約したことがわが国でも . . . 本文を読む
リリースは1年以上前なのですが、今年3月にデビュー曲となるタ
イトル曲"Good Time"がビルボード・カントリーのエアプレイとシ
ングル両方で1位を獲得し、ホット100でも20位まで到達する(4月
3日付けでは49位)というスマッシュ・ヒットで注目を浴びている
ニコ・ムーンのEPです。この人、ザック・ブラウン・バンドのソン
グライターとして名前はよく見かけていましたが . . . 本文を読む
★デビュー・アルバム「Gold Chain Cowboy」を取り上げました★
昨年の後半にカントリー・エアプレイ・チャートをじわじわ上昇
し一躍トップに上りつめた"Pretty Heart"。そして10月にリリース
された6曲入りEPです。既にインディ・レーベルでは2枚のアルバ
ムをリリースしていますが、メジャーのMCAとしてのデビューと
なります。
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トワンギーなホンキー・トンク・カントリーから、ハードなアメ
リカン・ロックまで、縦横無尽に弾きこなすギタリストのジョン・
オズボーンと、カントリーならではの深いバリトン・ボイスを持
つTJ・オズボーンの兄弟デュオ、ブラザーズ・オズボーンによる、
サード・アルバムです。今作は、結構エネルギッシュで先鋭的と
もいえる音創りをしてきたように思います。ジャケットも、カン
トリー . . . 本文を読む
新作を出す度にカントリー・チャートで軽く1位を獲ってしまう、
アメリカーナ系アーティスト、ジェイソン・イズベルとそのバン
ド400ユニットの2020年のアルバムです。2017年のグラミー賞で、
「Nashville Sound」という聞き捨てならないタイトルのアルバム
がアメリカーナ・アルバム賞を受賞しており、そのお陰か、今年
1月にビルボード東京で来日ライブも行っていま . . . 本文を読む
カントリー・チャートがコンテンポラリーなポップ風ナンバーで
占められ、最近ではダンス・ビートやラップも平気で幅を効かせ
るようになったこの時代にあって、純粋でシンプル、そして奥深さ
に溢れたリアル・カントリー・ミュージックだけを歌う、奇跡の
ような存在のモー・ピットニーが、再びそんな音楽で満たされた
アルバムをリリースしました。いわゆるトワンギーでシャープな
ロッキン・カントリー調で . . . 本文を読む
既にメインストリーム・カントリーで20年近くのキャリアを誇る
トップ・アーティスト、ジョシュ・ターナーが、ポップ・カント
リー隆盛の現代において、実に有難いアルバムをリリースしてく
れました。いくつかのクラシック曲を交え、近年のトラディショ
ナル・カントリー・スタイルの名曲カバー集です。前作のゴス
ペル集「I Serve a Savior」に続くイベント・アルバムです。デ . . . 本文を読む
2007年のデビュー作「I'll Stay Me」、そして2009年のセカンド
「Doin' My Thing」を好意的に紹介しておきながら、この2010年
代のカントリー界を代表するエンターテイナー、ルーク・ブライ
アンを、その後一度も取り上げていませんでした。特にデビュー
作、そののびのびしたテナー・ボイスにかなりのめり込んでいた
のですが。既にベテランとなったそのル . . . 本文を読む
ラフなTシャツだけでなく、ドレス・シャツやタキシードも気軽
に着こなしてしまう、゛現代カントリー界のトム・ジョーンズ゛
と言いたいブレット・エルドリッジの4枚目です。チョッと大げさ
な喩えだったかもしれませんが、そのソウルフルで時にかなりダ
イナミックさも見せるその歌声は、ブルーアイド・ソウルのフォ
ロワーと見て良いでしょう。その音楽からはトラディショナルな
カントリー . . . 本文を読む
とてつもなく長いキャリアを誇ってきたケニー・チェズニーが、
2作のライブ・アルバムやクリスマス・アルバムも含めると、通
算21作目となるニュー・アルバムをリリースしました。ケニー
を取り上げるのは10年以上ぶりという事もあるので、近年の活躍
に触れておきたいと思います。
Songs for the Saints
2018年の前作、「S . . . 本文を読む
2014年のデビュー・アルバム「Montevallo」で、カントリー界
に大胆なヒップ・ホップや現代R&Bのグルーヴィーなリズムとテ
クニック、そして折に触れて聴かせるダンディでクールな語りに
よるモダンなムードを持ち込み、その後のカントリー・ヒット・
チャートがリズム・ループで席巻されてしまうほどのブームを巻
き起こした張本人がこのサム・ハントです。その彼が、6 . . . 本文を読む
2019年の10月にリリースされた、現在、カントリー界のトップ・
バンドと言えるオールド・ドミニオンの3枚目となるセルフ・タ
イトルのアルバムです。そして、初めてジャケットにその姿が
フィーチャーされました。ごく平凡なリビング・ルームの一室
(アンティークなヴィクトリア調の家具にさりげなくアメリカ国
旗が)に窮屈そうに座る5人のメンバーに、何となくコミカルな
魅力が漂います。土埃の香り . . . 本文を読む
2005年のデビュー以降、サザン・ロック~アメリカン・ハードを
ベースとしたパーティ・サウンドを駆使し、今やカントリー界で
トップ・クラスの人気を維持し続ける超スター、ジェイソン・アル
ディーンの、2019年暮れにリリースされたズバリ9作目のオリジ
ナル・アルバムです。ストレートに「9」と題したのは、彼が少
年時代に野球をやっていたころの背番号だったからだそうです。
. . . 本文を読む
★2023年の「Rustin' in the Rain」を取り上げました★
昨年、2019年の夏に突如、ビルボード・カントリー・アルバム・
チャートの1位に躍り出た、メインストリーム・カントリーとい
うよりアメリカーナ志向のアーティスト、タイラー・チルダース
のサード・アルバムです。ヒット・カントリーではあり得ない、
摩訶不思議なアルバム・ジャケットも気に . . . 本文を読む