蒲生の草はらに何頭か来ていた。
後翅に突起があるところは,ツバメシジミと似ているが,翅の裏に,波状の模様があり,

後翅の下部には,黒い斑がある。

ウラナミシジミは,南方系のチョウだが、移動性が高く,秋になると,北上する個体が多いらしい。

しかし,寒さに弱いため,寒い地域では,冬になると死滅する,という。

たしかに,春先,飛んでいたのを見たことがない。

しかし,東北でも,近年,ウラギンシジミやツマグロヒョウモン,モンキアゲハなど,南方系のチョウたちが見られるようになってきており,ウラナミシジミが越冬するようになるのも,時間の問題かもしれない。

現状は,北上して,死滅するのを,繰り返していると思われるが,一部でも越冬できるようになったら,生息域を拡げ,定着する方向に向かう。
これは,チョウたち個々ではなく,種全体としての,生息域拡大のための戦略。

越冬は,卵,幼虫,成虫と,さまざまな形態で行うようだが,今回,卵を産んでいるようにも見えた。

現在進行形。
(2024/10/27 ウラナミシジミ)