後楽園十勝9番目の「沢池の蓮」についても、多くの歌が詠まれていますが。やはり代表的な歌を上げるとすると、例の藩主池田綱政侯のお歌を上げなくてはいけないと思います。
・沢水の すめる心に はちす葉の
露置そふる 色ぞすヽしき
どのお歌でもそうですが、綱政侯のお歌の助詞の使い方の素晴らしさには、いつもながらに感心させられます。このお歌でも、特に、十二分に吟味され尽くされた「の」、「に」、「の」と続く「な行」の言葉の持つ響きの特色を捉えて、歌全体の美しさを言葉だけからでなく、言葉の響きからも追及していく手法には驚かされます。「すヽしき」以上の爽やかさを詠み手に感じさせる効果を、この3つの助詞によっても描き出すように工夫されています。
何回でも言いますが、江戸幕府が、当時、この綱政侯を「カクノゴトキ文学文盲短才モマタ珍シ」と、評価したと言う事ですが、そのような愚鈍な人では、決して読めない歌だと思います。
もう1首、岡 直盧の中の島を詠った歌を上げておきます。
・沖つすに たつのねふれる さまみれば
池の心も のどけかるらん
この岡氏は明治の岡山を代表する歌人だったのですが、もし、前の綱政侯のお歌と(二人の詠んだ情景が異なりますから比べること事態がすでに難しいのですが)、歌合わせをして、私が判者となるなら、当然、綱政侯のお歌に軍配を上げたいと思いますが????
・沢水の すめる心に はちす葉の
露置そふる 色ぞすヽしき
どのお歌でもそうですが、綱政侯のお歌の助詞の使い方の素晴らしさには、いつもながらに感心させられます。このお歌でも、特に、十二分に吟味され尽くされた「の」、「に」、「の」と続く「な行」の言葉の持つ響きの特色を捉えて、歌全体の美しさを言葉だけからでなく、言葉の響きからも追及していく手法には驚かされます。「すヽしき」以上の爽やかさを詠み手に感じさせる効果を、この3つの助詞によっても描き出すように工夫されています。
何回でも言いますが、江戸幕府が、当時、この綱政侯を「カクノゴトキ文学文盲短才モマタ珍シ」と、評価したと言う事ですが、そのような愚鈍な人では、決して読めない歌だと思います。
もう1首、岡 直盧の中の島を詠った歌を上げておきます。
・沖つすに たつのねふれる さまみれば
池の心も のどけかるらん
この岡氏は明治の岡山を代表する歌人だったのですが、もし、前の綱政侯のお歌と(二人の詠んだ情景が異なりますから比べること事態がすでに難しいのですが)、歌合わせをして、私が判者となるなら、当然、綱政侯のお歌に軍配を上げたいと思いますが????