未来への便り アドバンス

学校職員を定年前に辞めました。そして株式会社を設立しました。AIを学びながらブログの記事をアップします。

NHKニュースウオッチ9で紹介の「わたしの娘を100ウォンで売ります 」

2008年09月12日 05時40分59秒 | 国際-北朝鮮
9月11日のNHKニュースウオッチ9でユンユンドウ 氏の「わたしの娘を100ウォンで売ります 」を紹介していました。



私はそのニュースで初めて知ったのですが、北朝鮮の実情を詩にした本で世界中で出版され話題になっています。

作者のユン・ユンドン氏はもともと北朝鮮の著名な詩人で、体制を礼賛する詩を書いていたのですが、一人の独裁者によって民衆が飢えで苦しんでいることに怒りを覚え、脱北。韓国で活動を続けています。

番組では2篇の詩を紹介していましたが、餓えた子どもたちの様子と金正日の演説の姿を対比させた映像をバックに流れる詩は、迫ってくるものがありました。正確ではありませんが、市場で自分の赤ちゃんを売る憔悴した母親、100ウォンで売り、そのお金で買った食料を、その娘の口に入れてやり、ごめんねといって娘を見送るというあまりに衝撃的な描写に言葉がでませんでした。

以下amazonから

内容紹介
1995年から1998年の間に、北朝鮮で300万人の人民が餓死した事実が今やっと明るみに。金正日が「わたしの作家」と呼ぶほど、一世を風靡した若い北朝鮮詩人張真晟は、最も貧しい国に最も富裕な王がいるということを知ったとき、脱北を決意。 300万人の餓死のありさまとそこで織り成される家族愛は2008年4月、韓国で出版され、経済成長を遂げた社会で育った韓国の若者たちに衝撃を与え、韓国のベストセラーに。読者たちが作った動画がインターネット上でも話題に。 2008年6月25日号の週刊新潮で、櫻井よしこ氏が、この詩のいくつかを取り上げ、日本の援助のあり方に警告を発している。

著者について
張真晟は金正日が「わたしの作家」と呼ぶほど、一世を風靡した若い北朝鮮の詩人だった。最も貧しい国に最も富裕な王がいるということを知ったとき、彼は脱北を決意する。2004年に北朝鮮と中国の国境をながれる豆満江を渡る。幅数メートルしかない河を渡りながら、腹が立ってしかたがなかったという。こんな近くに自由があるのに、われわれはこんなにもしんどく生きていると、恨めしかったと、詩人は回想している。


金正日重病説が流れたこの時期に、NHKがこの特集を流した意図は何でしょう。そのことも気になりました。

【関連】
櫻井よしこ ブログ! » 「脱北詩人の慟哭、北朝鮮の飢餓」
週刊新潮で今年の6月に紹介したのは桜井よしこさんです。

『わたしの娘を100ウォンで売ります 』の著者・張真晟氏を取材! - 世界に架ける橋 ( www.kosuke.net ) - Yahoo!ブログ

まきひめの日記 - 脱北詩人のチャン・ジンソン氏の詩集
上記ブログでNHKニュースでも流れた詩が読めます。



コメント (2)
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