謎の声が農夫にささやきます。それを作れば彼らがやってくる。そして、広大なトウモロコシ畑の一部をつぶして農夫は野球場を作りました。そこに伝説のメジャーリーガー達の魂がやってくるのです。農夫は彼らのプレーする姿をうれしそうに見つめるのでした。
さて、昨日は伝説の高校球児になったつもりで僕もそこにやってきました。ベスト8になった先輩、そして準優勝したときの仲間たち。そんな彼らと肩を並べて控え選手だった僕もキャッチャーで先発スタメン。(考えてみればキャッチー暦20年目のシーズン:他のポジションはしたこともないし、しろといわれたこともなかった)今シーズンの初試合。水泳で鍛えてはいるものの使う筋肉が違うから体が動くかどうかが心配。でも相手チームの様子をみるとまず負けそうにないチームだったので一安心。
我々は後攻だったので、まず守備から。ピッチャーはコントロール主体で打たせてとるタイプのピッチャー。球種はストレートとカーブ。変化球でタイミングを崩しながら配球していくとなんといきなり三者三振の滑り出し。
我がチームの攻撃は、まず相手ピッチャー、ストライクが入らず交代。出るは出るは長打の山。
今、面白いバットがでている。その名も「ビヨンド」 バットの芯の部分が大きく、触るとぷにょぷにょしています。これが飛ぶんだな~。
第一打席こそ、内野フライに倒れましたが、2打席目は3塁線を破る2ベース、そして3打席目は1.2塁間をライナーでやぶるヒット、ライトも追いつかず2塁へ進塁。試合はコールドゲーム14対0で勝利。
でも、この試合のハイライトは最終回、相手チームの攻撃でノーアウト1塁の場面。ランナースタートを切る。すかさず2塁へ送球。練習では無理せずワンバウンド送球をいていたのだけれど、いざ走るランナーを見ると肩に力が入りノーバウンドスローに。それがどうしたことか、ドンピシャ、ここしかないところに送球でき、なんと盗塁をさしてしまいました。12年ぶりの快挙。この試合はまるで僕のためにあったような試合でした。野球は楽しい~!
監督兼捕手のケーシーが持っているので、7月
29日の試合の第3打席に使ったら、センター
前に抜ける感触だった当たりがセンターフライに
なりました。ただ、うちの主砲のモハメッド・ブリ
は、このビヨンドで胎内球場のレフト柵越えの、
軟式ではちょっと考えられない特大アーチを放って
います。
フィールド・オブ・ドリームス、素晴らしい映画ですよね。
昔、京都の映画館で観た時、私を含めてアベックの客は
男たちが泣いて女たちはあっけらかんとしていました。
原作の小説では中盤に出てくる父親との奇妙なキャッチボールシーンをラストにもって来たのが素晴らしく、珍しく
原作よりも映画の方が感動です。私は、この映画の影響で、
草野球の試合ももちろん楽しみですが、試合前のキャッチボールがいちばん好きな瞬間ですね。
いちばん
ビヨンド、本当に恐ろしいバットですね。まず、打者としては虜になってしまいます。そして捕手としては、芯を外そうにもあんなに芯の範囲が広いバットにどう配球すべきか・・・
実は、昨年野球を再開するまでほとんど7年か8年くらいしていませんでした。だからナイターと言うととってもファンタジックな雰囲気の中で野球ができることが嬉しくて仕方ありません。ましてや中学の先輩や高校の仲間たちと再び野球なんて、本当にファンタジーです。ブランクがあるからこそ、なおさら感じるのでしょう。現実に戻れば、走っていると足がもつれて転びそうになります。アキレス腱を切らないように気をつけていかなければ。