「優れた能力も機会が与えられなければ価値がない」。これもフランス革命期のフランスの革命家であるナポレオン・ボナパルト氏の名言だが、ナポレオン1世(在位:1804年 – 1814年、1815年)としてフランス第一帝政の皇帝にも即位が決まった時にドイツの作曲家であるベートーヴェンが失望し、革命家としてのナポレオンに捧げる予定で書いた交響曲の表紙を破り捨てたエピソードは余りにも有名だが、その楽曲が「英雄」との表題がある、あの交響曲なのは有名な話だ。色々な名盤が在るが、小生としては、20世紀最大の大指揮者とまで讃えられたヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler,独.1886年1月25日 ベルリン - 1954年11月30日 バーデン=バーデン)博士の英.HMVでの(ウィーンフィルとの録音)レコードを推したい。歴史上の大人物なので、それをネタに拡がる話も多々在るものだ。しかし階級闘争が発端となるフランス革命の末が、革命家のナポレオン当人の皇帝即位とは皮肉なものだ。それこそ「あの階級闘争は何だったか?」である。
さて民主主義が広まった現在ではあるが、遅れて来た帝国主義丸出しの国家がある。「中華人民共和国」と「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」である。それこそ今時だが、北朝鮮の正式な国名が【朝鮮民主主義人民共和国】だと言うのは笑う処だろう。あれは誰が見ても社会主義国である。中華人民共和国の方は共産党支配なので、そのままだが、国家主席の習近平氏が言うには、北朝鮮同様、社会主義国家だ。しかしこの双方の国家は、そろそろ体制に限界を感じる。北朝鮮の方は、それでも社会主義体制を徹底してるが、共産党の方の中国は、途中から資本主義を導入した為にバランスが崩れて来た。人民にも資本主義を取り入れたからだ。妙な表現だが、国営でもない大企業が在る事自体が矛盾をしているのだ。だから人民の財産まで国家が管理していた文革時代の中国の方が、「中国らしかった」と言えるだろう。それが今や経済的に豊かになった人民には、いつの間にか人権意識が芽生えており、幾ら共産党政府が強固な国家体制のつもりでも、人民への独裁が難しくなって来ている。それは人民自らの資本能力が芽生えたからである。ゼロコロナ政策への人民の反発を見よ!正に共産党政府支配の崩壊だ。そもそもその新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)とて、検証すれば、中共政府の陰謀も成り立つのだろうが、確かに『武漢肺炎ウイルス』と言われた頃の共産党政府は、日米政府の働きが反映し、中国包囲網が確立する中での経済制裁も盛んだった為に色々とキツかった。「だからこそのウイルスだった」と示唆をされようが仕方なかったのだ。
台湾・蔡英文総統、党トップを辞任 地方選で与党大敗
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM262BU0W2A121C2000000/
中国は、沖縄を「特別自治区」と思っている!? 沖縄対策本部代表 仲村覚
https://www.sankei.com/article/20161230-ZOID6NFWFJN65AS34OGPJFBPHA/
実際にその成果は表れており、当時の日米の保守政権は潰れた。安倍内閣とトランプ政権である。「東京五輪」も延期になり、多大なる損害を与えた。そこに因果関係を求めるのは些か短絡的だが、テレビを観れば、あれだけ「背後に中共への忖度がなければ?」と思える程の配慮がある。電通案件も斯くやだが、延期になった「東京五輪」のコンセプトである『ネオ東京』が台無しになった怒りは、ネットでは今や語り草だ。とにかく武漢由来のウイルスが蔓延してから中共政府が息を吹き返したような印象も強いのだから、色々と結びつけたくなるのは無理もなかろう。そんな最中の台湾である。既に報じられたが、日本経済新聞の記事によると「台湾で4年に1度の統一地方選が26日、投開票された。蔡英文(ツァイ・インウェン)総統率いる与党・民主進歩党(民進党)は、台北市など主要都市で相次ぎ首長ポストを落として大敗した」。これが「どんな意味を持つか?」だが、中共政府の台湾侵攻を早めた印象があり、合法的に「『ひとつの中国』を実現化するキッカケにもなりはしないか?」と心配だ。尚、記事には「蔡氏は同日夜、責任を取り党トップの党主席を辞任すると表明した」とある。総統としての職務は続けるそうだが、今後の動きは注目されよう。こちらは先にNHKのテレビ報道で知ったが、支持者は「台湾独立」よりも「経済改革」を選んだと報じていた。そこで気になるのが、只でさえ中共寄りで台湾を冷遇する岸田内閣である。現在は米国の外圧により、中共政府との対抗姿勢を取ってはいるが、日米政府共に田舎のプロレス状態で、それさえポーズに見えてくるのだ。その点、基本的には「民主党政権時代」の外交姿勢とは変わらないと思う。現に中共政府は、既に沖縄を国連では自治区扱いをしているが、それに対して別に抗議をしたとかみたいな話を聞いた覚えがない。安倍元総理の国葬に対する台湾への扱いもそうだったが、岸田内閣は色々と言っても中共政府目線で物事を見ている。処々で出る襤褸も気がつかないのだから尚更だ。このままでは沖縄の件でのダンマリ同様、日本を中共政府の属国になっても国民には知らせないだろう。恐ろしい政権である。自民党は左派と保守が調和を取る必要はない。内部で争い、分裂し、国家を守れる派閥が政権を取ってほしいものだ。