志村けんさんが「お笑いを続けられる理由は?」と問われた時に『人の笑顔とか好きなんでしょうね』。と言ったが、これって歴史に名を残す喜劇人は、皆似たような事を言う。なので「結局、その気持ちが原点なのかな?」と思う。今更だが、志村けんさんは、藤山寛美さんと並ぶ、日本の喜劇人の巨頭だ。「人の為に何かやってやりたい!」と言う気持ちがそうさせるのだろう。舞台人とは、そう言うものなのかも知れない。【市川猿之助事件】に対し、梅沢富美男さんが怒りを顕にした際にも、それを台無しにした事に我慢が出来なかった。その梅沢富美男さんが、政府の無茶苦茶な経済政策について叱咤した。17日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)での事だ。政府税制調査会(岸田首相の諮問機関)が“サラリーマン増税”を検討している件についてだ。そこで無茶苦茶なのが、なんと退職金にまで課税を提案している事だ。スポニチによると「梅沢は「自分たちがこうした(経費を削減した)から、こうしましょうよって見本を見せないと。てめぇたちは何もやらないくせに、なんで人のものに目を付けてやってんだ!」と。その上で「人が一生懸命働いた退職金じゃねぇか、そこから何が欲しいんだよ?情けねぇな。自分たちはこっちに置いといてだな“さぁ、みんなのヤツ”をじゃ、誰も動かないよ」と。これには流石に同意する。梅沢さんは、亡くなった兄から継いだ劇団の経営をしているが、団員の生活を守る立場なれば、余計にそう思うのだろう。割と庶民感覚が残っている人だ。退職金は老後の生活の為にあるが、その年金の支給年齢を上げようとする政府の理由付けは「平均寿命が上がったから」だが、あまりにも幼稚過ぎないか?そもそも少子高齢化についても、その理由は知ってるだろうし、解決策も知ってる筈だが、敢えて惚けているとしか言いようがない。嘗て「消えた年金」が問題となったが、それ以降の愚作は、単に年金制度が破綻した事を誤魔化しているとしか思えないのだ。やはり老後は必要だ。だからこその蓄えが年金なのに、そこを蔑ろにする政府。国民の敵である。「令和版所得倍増計画」は『資産所得倍増計画』にすり替わり、国民に株等の投資収益を増やす事を求めたが、今や中流層が崩壊しているのに、投資に回せる“余裕資金”なんて在る訳がない。現政権は、何処を見て政治をしているのだろう?総理は国民の笑顔を見たくないようだ。
国民・玉木氏「LBGT法で『岩盤保守層』離れた」(産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/61fdd61d210ebf04f3f5da2c16378b8ca82ce932
岸田内閣の支持率下落「マイナカードの国民不安が大きく影響」自民・世耕氏
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e40b7f4a6f1b751c5f647cdf2a30f3defe66002
梅沢富美男、岸田政権の“退職金増税”検討に怒り心頭「てめぇたちは何もやらないくせに!」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac43b2d4a031b1bcf6548f286a649e3d3134b60
国交相ポスト「党にとって重要」 山口公明代表
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023071800486&g=pol
さて岸田内閣は、その急激な支持率低下を「マイナンバーカード」のせいにしようと躍起だが、此処て国民民主党代表の玉木雄一郎氏が指摘だ。産経新聞によると「18日の記者会見で、岸田文雄内閣や自民党の支持率低迷の背景について、LGBTなど性的少数者への理解増進法の制定に伴う保守層離れがあるとの推察を示した。「一つはLGBT法の影響も、いわゆる『岩盤保守層』に対してはあったのかなあと。減った分がどこか(別の政党に)に行っているというよりも『支持なし』が増えている」と語った」と。これぞ正に直球だ。その通りだ。その上で「アベノミクスには色々な批判があったが、経済政策をやるんだというメッセージが明確だった。岸田内閣の『新しい資本主義』はいまだによく分からない。どういう方策で経済を元気にして、国民の賃金を上げていくのかという強いメッセージがない」とコメントをしたが、それこそ『資産所得倍増計画』で訳が解らない。
さて最近、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)のせいで、些か分が悪い公明党だが、いつの間にか、自民党との連立がイマイチ、その連携が上手く取れないようで、その立場が危うくなってきている。何せ時事通信の記事では「公明党の山口那津男代表は18日の記者会見で、内閣改造が行われる場合、国土交通相ポストを引き続き求めるかを問われ、「国交相の役割は国民生活に密着し、経済に大きな影響を持つ。公明党にとってこれからも重要だ」と強調した」てな始末。自民党との関係が安泰ならば、今更こんな事を言う必要もない筈だ。しかし「改造をいつ、どう行うかは岸田文雄首相の判断だ。予断を持った発言は控えたい」と言う程なので、事は思ったよりは深刻なようだ。だが此処まで左に針が触れた自民党政権もなく、その点では居心地は良い筈だが、傍から見ていると解らないものだ。しかしながら嘗ては水と油の政党なので、元々は連立も不思議だっただけに「やっぱり無理だったか?」と思ったりはする。だが『岩盤保守層』の支持者からも見捨てられた自民党だ。ますます政権運営は苦しくなるだろう。今更、自民党自体も価値はない。安倍晋三氏亡き後の自民党は、支えもなくなった。