silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

エチカ( Ethica)

2006年02月18日 22時28分10秒 | スキーオフトレ
土曜日。
あす日曜は定例箱館山スキーですが、今日は午後から時間があったので、今年2度目のマウンテンバイクへ。
スキーシーズン中は、当然ながらマウンテンバイクの機会が減りますね。一応スキーのオフトレということでブログに載せてしまおう。
大した時間がない時は、担ぎ上げが必要な程の山の中へは入らずに、里山の林道などを走ることが多いものです。

一人で、お気に入りのコースを走っていると、山も川も草も径(みち)も、民家まで混然となり、すべてが意志をもって現在のために存在するような気さえします。
それらの景色と自分との境界が、曖昧になって陶然として来るのが京都北山の良いところでしょう。
20分もペダルを踏むと、その世界に入り込めます。

エチカ( Ethica)、と言うのは17世紀のオランダのスピノザと言う哲学者の書いた哲学書です。英語ではethics(倫理)となります。
ここでスピノザは汎神論を説き、神が総てを創ったのではなくて、存在する総てが、神であるというような事を書いています。
余り難しく考えてはいませんが、この考えはとても日本の里山彷徨には、ぴったりと来るものです。
マウンテンバイクで走っていると、何とは無しに、総ては神が(汎神論的な意味での)自分のために創ってくれた!とさえ思えるようになります。
まあ、私の場合、ここで人格神的な神であっても問題無いのですが、それではエチカじゃなくなってしまうし…。

ところで最近、里山に舗装路が現れ始め、味のない住宅がその景色に侵入し始めています。
京都近郊で、こういう雰囲気を味わえるのもそう長くはないかも知れませんが、後世、その時でさえ、好き者はもっと奥山を彷徨うのかも知れません。
文化というものは、言語や風土のみでなく、建造物もその中に含まれます。自然の中に、あるべくしてあった、というような建物や村を見るのは気持ちの良いものです。
と、言うよりその風景を見て、いいなあと思えるのがその文化圏の中にいる証左なのでしょう。
京都北山を世に広めた北山クラブの故・金久昌業氏の言いたかったのも、こういうことかも知れません。
自分では、結構ラジカルな考えな人間だと思っていたのですが、意外とそうではないかも知れません。ああ、平凡だなあ、と年齢とともに分かってきたのでしょうか(遅いなあ)。
ま、いずれにせよ里山には、京都北山の雰囲気を損なうような、デカルチャ(^^;な建物はやめて頂きたい。
京都市の美観地区の規制など、全く意味のないものですから、何とかならないものでしょうか。市内はビルが林立していても良いので、周辺部は徹底的に低層住宅で日本家屋にするとか、無茶ですかね。
今日はスキーから話が外れ過ぎました。

※スピノザの汎神論は、私にとっては感覚として端的に諒解出来るものですが、もしそういった「神」的なイメージが苦手な人は、日本神道の八百万(やおよろず)の神、的なイメージでは如何でしょうか?
仏教は日本の風土の完全に一致しているとは思いませんが、山川草木悉皆成仏と言う言葉は、ナカナカ良いと思います。
日々葬式仏教を否定し続けて、京都に寺とか要らないし!とか言っているわりには物分かりが良くなって来ているようです(苦笑)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コブの滑り方(後ろから) | トップ | すべてへの第一歩(テールジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スキーオフトレ」カテゴリの最新記事