silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

無謀な比較

2015年02月28日 23時55分31秒 | スキーテクニック編
さてさて、日本の代表的モーグルインストラクターの祓川貴広(はらいかわたかひろ)先生と、生徒(ワタシですけど)の滑りを無謀に比較。
祓川先生の言いたいことはよ~~~く分かっているんですが、出来ない。という辺りに注目して頂ければと。
もちろん左が祓川先生。H-1からH-2への移行で認められる瞬間的なスキートップの捉え(下げ)がB-2では全く出来ていません(祓川先生は白馬さのさかB級公認バーン、ワタシは奥伊吹チャンピオンコースのモーグルコース)。
B-2は膝が緩んでいますね。即ちバックウェイト。ただ言い訳をしますと、ここのところ痛めている両膝に対してかなり可動域の狭いニーブレスを装着しているのでしっかり吸収動作が出来ないというのもあります。
ちなみに相当痛んだ膝もによって改善傾向です。SHOCK DOCTOR ウルトラニーサポートは値段の割に良いですのでおすすめしておきます。
3コマ目は歴然。H-3の見事なコブ裏雪面の捉えに対しB-3はラインも遠く、コブ裏も捉えきれず、身体の真下に重心を持ってくるのに失敗しています。
これらを見ると、習ったことは分かるのだけれども実施は困難ということが良く分かっていただけると思います。
如何にHの滑りに近づけるかと云う練習を積み重ねないといけないですね。
次回は3月に3日間さのさかでキャンプしますので、頑張ってこの写真の天と地の差を少しでも埋めたいものです。
SHOCK DOCTOR ウルトラニーサポート ブラックS 膝 ひざ サポーター 875BS
クリエーター情報なし
ショックドクター


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祓川貴広先生の滑りから読み取るもの

2015年02月17日 02時17分39秒 | スキーテクニック編
中速での祓川コーチの滑り。見るべきものはいっぱいありますが今日の注目すべきポイントは

1:ライン取り
まっすぐですねえ。私たちはこのラインを横滑りで滑るよう心がけています。
びわ湖バレイ等で見るラインはモーグルスキーヤーが通るべきラインより遠くなっています。
なのでなるべく皆さんと一緒に、可能な限りまっすぐなラインになるように補正しています。
もちろんそれは横滑りでも構いません。数回みんなでそのラインを辿るととてもモーグルっぽいラインになります。

2:コブを越す時に既に板がコブの腹の部分を捉える方向に向いていること
特に6コマ目が一番わかりやすいと思います。
トルソー(胴体)は下を向いていて下半身はまだ前のターンの影響で外(向かって右)を向いていますが、膝と板は既には次のターン方向に向かっている。

このターンの練習は整地で
A:常に上体がフォールラインに向かうように
B:ターンを仕上げる前に早めに腰(股関節)を次のターン方向に向くようにする
C:スキーの前後差を付けない
こういうことを考えながら練習するべきです。

一般的なコブ斜面でもラインを意識してコブの肩。。。いや頭から頭へ幅約2メートル程度で滑って作っていけばいいと思います。
既にラインが出来ていてもそのまま滑らないようにすることが重要です。
より中心を滑るように心がければ良いラインも出来ますし、基礎のラインもモーグルのラインに変化していきます。
そうするとまるで、さのさかの公認B級ラインのような綺麗なラインになります。
さあ!皆さんやってみましょう~♪
コメント (2)
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フラットバーン低速の効能・効果

2015年02月04日 22時50分45秒 | スキーテクニック編
コブがうまく処理できなくなったら基本に戻ることが大切です。
まずは祓川貴広コーチのお手本を。
写真Fはフラットバーン、Bはコブ斜面です。Fは右ターン、Bは左ターンの違いはありますが、フラットバーンでの極低速で正確な動きがそのままコブに入っても使われているのが見て取れます。
この連続写真を見て感じるこチェックポイントは人それぞれかも知れません。
意地になって幾度も同じコブ斜面を練習するのも良いことですが、それは確定した問題点と解決法を把握している場合に限られると思います。
何となくしっくり来ないという場合、何故か後傾になっている気がするというような漠然とした問題点を抱えている場合は、いくら仲間が待っていようとも美味しそうなコブ斜面があろうとも(美味しそう、と思った場合には調子が戻っていることが多いのですが)そこは一度フラットバーンに戻って、コブ斜面で求められている要件が満たされているかどうかをチェックします。
もちろんコブ斜面とフラットバーンが交互に現れるような場面では、合間のフラットバーンでチェック。コブ斜面で実践という方法も良いでしょうが、なかなかそういう恰好なレイアウト斜面はないです。
聞き飽きたとしてもここは再度レコメンドします。もっとも以下はワタシに当て嵌まるものであって普遍的でない可能性があります。祓川コーチは個人個人が了解(Verstehen)出来るまで分かりやすい表現に、滑りや言葉で表現してくれますので、もしかしたらワタシでない他の人には実存的過ぎるかも知れません。
そういう方は直接コーチの個人指導を仰ぐと良いでしょう。あなた語に翻訳された滑りやシニフィエ(signifié)を知ることが出来ます。
ではワタシがこの写真を見て思うことを言葉にしてみます。

1:目線は上がっている?
2:腕はワイドにアップライトに構えられている?
3:トルソー(胴体)は、如何なる時も斜面に向けてオープンに保たれている?
4:身体(重心)はいつも板の上にある?
5:斜面に対してニュートラルポジシオンの時間を作っている?
6:板の前後差はない?
7:膝または股関節又は山側の腰が先にターン方向に向いている?
8:滑るべきラインは見えている?

挙げるとキリがありませんのでこれくらいにしておきます。これら祓川コーチをイデーとしたチェックポイントをフラットバーンで確認していきます。言葉で書くと煩雑ですがモーグルの練習をしている方にはイメージしやすいと思います。レコメンデーションを敢えて写真のどこに当たるかを書く必要もないでしょう。
これは祓川コーチをワタシのイデーとして、それに近づく方法ですので各人のシニフィアン(signifiant)は異なる可能性はあります。
そういうワケで、変だな?と感じた時はまずはフラットバーンに立ち戻り、上記のような作業をすることも大事かなあと思います。
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SGLT2阻害薬のリコメンデーションへのリコメンド

2015年02月03日 22時32分18秒 | スキー・自転車・糖尿・メタボリック
写真はK2 MISSCONDUCT(ミスコンダクト:2014-2015 モデル)のトップシート。mia嬢所有。
K2スキーのファクトリーモデルデザインはいつもカッコイイです。

サテSGLT2阻害薬に関して、このところ思うところがあったので、講演会や何らかの発表の機会を頂いた際には必ず注意喚起を申し上げているのですが、そうそう多くの方がいらっしゃる場ではないので、ここはひとつ書くことにします。
まずは正式なJDS(Japan Diabetes Society:日本糖尿病学会)のRecommendationから転載(2014年8月29日version)

1:インスリンやSU 薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの用量を減じる(方法については下記参照:略)。インスリンとの併用は治験で安全性が検討されていないことから特に注意が必要である。患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと。
2:高齢者への投与は、慎重に適応を考えたうえで開始する。発売から3ヶ月間に65歳以上の患者に投与する場合には、全例登録すること。
3:脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬との併用は推奨されない。
4:発熱・下痢・嘔吐などがあるときないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には必ず休薬する。
5:本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投与を中止し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、必ず副作用報告を行うこと。
6:尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーションすること。
7:原則として、本剤は当面他に2剤程度までの併用が推奨される。

以上です。
もちろんその通り。この勧告がなければ有害事象は増えたことでしょう。
ただ順番をそろそろ変えた方がいいと思うのです。あと文言も少々。
とにかくリコメンデーションと云うものは、明確ではっきり警告の意思が伝わらないといけない。流し読みする方にも“引っ掛かり”を感じさせないといけない。
そういう意味では並べ方がフラット過ぎると思うのです。もちろん日本糖尿病学会の「SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」の先生方の苦労は非常に分かりますし、異議をとなえるつもりは全くありません。
DPP-4阻害薬とSU剤での苦い遷延性低血糖の経験(思わぬ相乗作用)、GLP-1アナログ発売時の、まさかそんな事をする筈がないと思われたインスリン分泌不全の方に対するインスリンからの切り替えによる高血糖からのDKA(Diabetic ketoacidosis:ケトアシドーシス)発症の経験など、同じことが起こらないように何とか適正に使用してもらうようにと考えられたものですからよく練られたものだと思います。
ただ、いろんなケースを見聞きして、そろそろもう一度リコメンドをしなおした方がいいなと思う箇所があるので以下に少し提案をさせて頂きたいと思います。
まず順番。生命に危機の及ぶ順番の方がいい。特にこのクラスに特有な今まで余り経験しなかった、しかし簡単に起こりうるものから並べた方がいいと思います。なので、少々文面も変えて(推奨されない→禁止・不可など。禁忌とするとややこしくなりますので)単純化したいと思います。

私案Recommendation(飽くまでJDSのRecommendationが正式です。これは単なる末梢専門医からの提案ですので)

1:脱水防止、利尿薬との併用は不可。特に注意が必要なステント留置者などCVイベント既往の場合は原則不可。
2:発熱・下痢・嘔吐・食事摂取低下などのシックデイには必ず休薬。
3:インスリン・SU 薬・グリニドと併用する場合は低血糖に注意し、ビグアナイド剤と併用する場合は本剤の利尿作用から惹起される脱水由来の乳酸アシドーシスに注意。
4:尿糖排泄による尿路感染・性器感染が女性に多く認められ、閉経期を過ぎている場合は特に留意する。また男性の亀頭包皮炎と包茎の関連性が認められる報告がある。
5:予想されていなかった副作用の一つとして皮疹があることを念頭に置くこと。
6:上記すべてに加えて、高齢者への投与は、無自覚性低血糖や無自覚性脱水が多いことを考慮し、やむを得ない場合とすること。
7:管理栄養士による栄養評価を可能な限り行うこと。筋肉量減少による体重低下が認められることがあるので運動指導を必ず行うこと。薬剤師による症状の聞き取りも毎回行うこと。

細かいことを云えば、良い適応となる肥満・若年~中年層でも、飲酒の機会があり単身赴任などで独居の方の場合は一考すべきでしょう。
要するに薬剤のメカニズムを理解し、基本的な糖尿病療養指導が出来ていれば問題無し。ということですが食事指導・運動指導・服薬指導を含め、フットチェックなど全てをこなすのは一回では困難です。
ですのでせめて初回処方の時に「利尿剤、特にARBとの合剤のチェック、メトホルミンと脱水の注意」だけでも相当有害事象は防げるのではないかと思います。もちろん医師のみではなく、その医療機関にかかわる看護師・薬剤師・管理栄養士の皆さんのSGLT2阻害薬に対する知識と協力は必須です。
また院外処方を扱う薬局さんもどんどん疑義照会を出せばいい。
あとはヘマトクリットの上昇、血清クレアチニン上昇などありますが、具体的数値も必要でしょう。
ヘマトクリットは上昇の度合いも問題ですが、元の値にも注意を払う必要があると思います(男性48.0%、女性45%前後か?)
もちろん重症低血糖は最も気をつけなければいけない作用の一つですが、やはり生命リスクへ直結する乳酸アシドーシスや脱水をメインに据えたリコメンデーションの方がいいかな?と思います。
長期処方解禁前の5月までにもう一度、再々度のリコメンデーションをメトホルミンとのリコメンデーション(2014年3月28日)と抱き合わせたもので出して頂ければなあ。


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Volkl Wall Mogul(フォルクル・ウォール・モーグル)2014-15インプレッション

2015年02月02日 22時33分22秒 | スキーテクニック編
2010年のGWより使用開始したVolkl Wall Mogul(フォルクル・ウォールモーグル)165cmがそろそろ古くなってきたため、いろいろ悩んで正月越してから買い換えることにしました。大変気に入っていた板ですので後継が悩ましい。
結局IDA-One SR-M167cmとしました。
さのさかから帰ったあと、早速びわ湖バレイへ。持った印象はとにかく軽い!
バインディングをMARKERのスクワイヤ11という軽量なものに換えたこともあります。
まずは打見の緩斜面で流します。ここでまずトップ、テールの引っ掛かりを感じる。
んー、ダリングすればいいかな?と思いつつ蓬莱山の整地へ。
なんか板が走る。スローライドと云う名前の割にはフレックスも強めな印象。
まず自然コブへ。
いやー、コブの腹を削って降りる途中でちょっと油断すると板が走る。
後傾で抑えが悪いからに違いないと、意識してポジションをしっかり前へ。
人工モーグルコースへ入ると変わるかな?と思っていましたが同じ。
むかし「基礎板だとモーグルコースが滑れない」とか何とかいう方がおられて、そんなことはないでしょうと敢えてノルディカ K9 SRCを買って乗っていたシーズンもあるので少々のカービングは関係ない筈。同系統の板ではオガサカUnityと云う板も1シーズン所持しモーグルコースにも使用していましたので、トップを抑えないとこの手の板は左へ右へ跳ねたがるのも分かっています。
でもそれとも違う。
何というか。。。とにかく引っ掛かる。
帰ってから、まずはトップとテールを大胆にダリング開始。板を買ってダリングなんて久しぶりにやりました。
翌週ダリングした板を持って再度びわ湖バレイへ。
さすがに引っ掛かり感は減ったものの板が走りたがるのは変わらない。
自然コブでは歯を食いしばって板と重心を合わせます。なんか苦労するなあ。人工モーグルコースでは随分滑りやすい印象になりましたが、結構エッジを縦に入れないといけない印象。スローライド?うーん。
ムービーでチェックしますと踏み込んだら即、板からの反発が見て取れます。
なるほどこれはそういう板なんですね。
メーカーさんの説明には「ひとつひとつのコブをスピードをコントロールしながら安全に滑り降りるイメージがスローライドモーグルです。フレックスの柔らかいSR-MOGULはスキーがしっかりたわんでくれるので、コブの凹部分に向ってズリ落ちてくれます」とありますが、今までのどのモーグル板(K2マンバ、スティンガー、ハートF-17×2)よりもずらし難く抜けやすい(ただスイングウェイトは軽いです)。
同じ斜面、ウォールモーグルのムービーでは弾かれていません。板が横を向く角度をチェックしても変わらないように思いました。
ID-Oneでは走る板に必死に重心を合わせているように見えます。踏み込んだら身体も一気に前へ、ですね。それ自体は悪いことではないのかも知れませんがSR-Mという狙いの板としては少々尖り過ぎているように思いました。
でもなあ。。。みんな簡単そうに乗っているし、人気もあるし、そんなに難しい板なんだろうか?と考え込んでしまいました。
確認のため今度は古いウォールモーグルを引っ張り出して再々度びわ湖バレイへ。
やっぱり楽だ。
じゃあ新品同士で比べようー!そうだそれがいい。
で早速発注。さすがにシーズンインしてるので品薄ですが、何とか探し出し、バインディングも同じスクワイヤ11としました。プロポーションは165cmで、105-65-89ですので2009-2010と同じですね(R=16.5m)。ペイントだけ変えたというところでしょうか。
見た目からチェック。ID-Oneはエッジをトップからテールまで親の仇みたいに研いでありましたが、フォルクルは接雪面から末梢側は研いでない。マクロレンズで見るとはっきりしてます。それを見たmia嬢が「あっ!そのままで滑ってみたほうがいいんじゃない?」とダリングしようとしていたワタシを止めたので、それもそうだと思いデフォルトのまま再々々度びわ湖バレイへ。
さあ!どうだろう。
打見の緩斜面でプルークからウェイトを入れ替え。。。あららら何て素直にターンインしてくるのでしょう。
これですよこれ!やぱ板はストレスがあったらダメよねと鼻歌も出そうな勢い。
人工モーグルコース問題なし。自然コブでもタイトラインに素直に板を置きに行けます。
Webでこの板の評判を見ますと、ジャジャ馬で扱いにくい的なコメントが多いようですが、皆さんワタシよりも上手な感じがしますので、これは腕前云々というよりも滑り方と云うか、合うか合わないかの差かなあ?と。
でもその合う、合わないというのは何がどうだからという原因が分からないと気持ち悪いです。ID-Oneはこれだけ評判が良く、且つSR-Mはコブ初心者向けとされているのですから何か原因がある筈。
交絡因子としては体重(56kg)、ブーツとの相性あたりでしょうか。
もちろん技術的なものもあるかと思うので、滑りの個人差が与えるスキー板への評価の影響を今後検証してみたいと思います。
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