久しぶりにMZ嬢と滑ることが出来ました。SIAのシルバーを目標に頑張っている方ですが、いまいち届かない。
今シーズン一度も一緒に滑っていないので是非短時間でもと言うことで、春休み中のmia嬢にも付き合ってもらって今日は整地練習の日となりました。たった2時間弱ですがスキー場が空いているのでムービーを撮りながら濃い内容のひとときを過ごせました。
さてではMZ嬢に何が欠けているか、またどう克服すれば良いかを考えたいと思います。
ざっと滑りを見ていると、体軸の倒し方の角度はいっけん良いように見えるのですが、脚がシュテム状に開くことが多く、またターンの切り替え時に内側のスキーを上げてしまう癖があります。
で、内足を使えるようになればいいだろうと思い、内足主体の斜滑降、横滑りなどをやってみましたがなかなか安定しない。ならばと外足、内足:50%、50%でやって貰いました。
次にプルークスタンスで内足からのターン始動を試してもらいましたが、少しスピードが出ると、内足から荷重が抜けてしまいます。
つまり後傾ゆえ、重心を斜面下方に落とし込むことが出来ず、切り替えの際に上へ立ち上がり且つ重心を斜面山側に倒すことによって次のターンを始動せざるを得なくなっているのです。
連続写真で検証してみます。
左:mia嬢(先日、SAJ一級とったところですね)、写真右:MZ嬢の中回りの様子です。
2コマ目で後傾が明らかです。ターンのきっかけに伸び上がり抜重を使うための準備動作となってしまっていますが、ここまで腰を落とす必要はなく、また何よりもスキーの方向を変える時には抜重という概念は頭から消して、重心の入れ替えだけを念頭におけば改善するかも知れません。
3コマ目は谷回りからフォールラインを過ぎようという場面です。
左のmia嬢は谷回りから内足(この場合は右足)にも荷重がかかっているので素直な丸いターン弧を描くことに成功しています。MZ嬢は内足の回旋動作が認められず、谷足一本でスピードに耐えようとしています。
その結果、4コマ目でmia嬢はスキー板を走らせることが出来ていますが、MZ嬢は下に落とされて足がシュテム状に開いてしまいました。
こうなるとますます次のターン導入が困難になります。
大回りの場合、外力に耐える必要が出てくるため外向傾のみでは処理できません。身体の軸を長めに使って両足で対処する必要があります。
では両足を使うにはどうすれば良いか?外足は耐えることに慣れているので内足を使うしかない。いかに内足の小指側に荷重出来るかが中級者脱出のカギになります。
しかしながら内足を使うためには後傾では不可能です。
前へつんのめる位の下方への荷重移動がないと内足は動いてくれません。というよりターンの邪魔になるだけです。
上記を抑えた上で、今度はMZ嬢に重心を前に出して滑る練習を再度やってもらうことにしました。
微速で両ストックを身体の下方に突いて、それを支えにしてその場でターンをするという古典的な方法のほか、内向傾!とでも呼ぶべき荒技?も練習メニューに加えました。
このバカげた名前の練習法はこちらをどうぞ。
高速でなければ、MZ嬢は時々うまく内足を使うことが出来ます。
比較的体力のない女性スキーヤーなので、スピード→後傾→回し込めず暴走、というパターンにはまってしまって失敗するパターンだと感じました。
SIAシルバーやSAJ二級は、さほどスピードを要求されないので、まずは内足を使えるためにスピード領域を落として後傾にならないよう練習してもらうよう伝えました。
検定が近いそうなので、是非じぶんの感覚にあった練習法をみつけて合格して欲しいものです。
頑張れ!
今シーズン一度も一緒に滑っていないので是非短時間でもと言うことで、春休み中のmia嬢にも付き合ってもらって今日は整地練習の日となりました。たった2時間弱ですがスキー場が空いているのでムービーを撮りながら濃い内容のひとときを過ごせました。
さてではMZ嬢に何が欠けているか、またどう克服すれば良いかを考えたいと思います。
ざっと滑りを見ていると、体軸の倒し方の角度はいっけん良いように見えるのですが、脚がシュテム状に開くことが多く、またターンの切り替え時に内側のスキーを上げてしまう癖があります。
で、内足を使えるようになればいいだろうと思い、内足主体の斜滑降、横滑りなどをやってみましたがなかなか安定しない。ならばと外足、内足:50%、50%でやって貰いました。
次にプルークスタンスで内足からのターン始動を試してもらいましたが、少しスピードが出ると、内足から荷重が抜けてしまいます。
つまり後傾ゆえ、重心を斜面下方に落とし込むことが出来ず、切り替えの際に上へ立ち上がり且つ重心を斜面山側に倒すことによって次のターンを始動せざるを得なくなっているのです。
連続写真で検証してみます。
左:mia嬢(先日、SAJ一級とったところですね)、写真右:MZ嬢の中回りの様子です。
2コマ目で後傾が明らかです。ターンのきっかけに伸び上がり抜重を使うための準備動作となってしまっていますが、ここまで腰を落とす必要はなく、また何よりもスキーの方向を変える時には抜重という概念は頭から消して、重心の入れ替えだけを念頭におけば改善するかも知れません。
3コマ目は谷回りからフォールラインを過ぎようという場面です。
左のmia嬢は谷回りから内足(この場合は右足)にも荷重がかかっているので素直な丸いターン弧を描くことに成功しています。MZ嬢は内足の回旋動作が認められず、谷足一本でスピードに耐えようとしています。
その結果、4コマ目でmia嬢はスキー板を走らせることが出来ていますが、MZ嬢は下に落とされて足がシュテム状に開いてしまいました。
こうなるとますます次のターン導入が困難になります。
大回りの場合、外力に耐える必要が出てくるため外向傾のみでは処理できません。身体の軸を長めに使って両足で対処する必要があります。
では両足を使うにはどうすれば良いか?外足は耐えることに慣れているので内足を使うしかない。いかに内足の小指側に荷重出来るかが中級者脱出のカギになります。
しかしながら内足を使うためには後傾では不可能です。
前へつんのめる位の下方への荷重移動がないと内足は動いてくれません。というよりターンの邪魔になるだけです。
上記を抑えた上で、今度はMZ嬢に重心を前に出して滑る練習を再度やってもらうことにしました。
微速で両ストックを身体の下方に突いて、それを支えにしてその場でターンをするという古典的な方法のほか、内向傾!とでも呼ぶべき荒技?も練習メニューに加えました。
このバカげた名前の練習法はこちらをどうぞ。
高速でなければ、MZ嬢は時々うまく内足を使うことが出来ます。
比較的体力のない女性スキーヤーなので、スピード→後傾→回し込めず暴走、というパターンにはまってしまって失敗するパターンだと感じました。
SIAシルバーやSAJ二級は、さほどスピードを要求されないので、まずは内足を使えるためにスピード領域を落として後傾にならないよう練習してもらうよう伝えました。
検定が近いそうなので、是非じぶんの感覚にあった練習法をみつけて合格して欲しいものです。
頑張れ!