silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

基礎的スキーとモーグルの滑り方の違い(& HbA1cはNGSP値で)

2012年01月22日 23時16分58秒 | スキーテクニック編
今まではコブの上からの写真+シェーマを使って基礎とモーグルのライン取りの解説をしていましたが滑っている写真がなく分かりづらかったと思います。今回ちょうど祓川貴広先生のレッスンで二種類の滑りを練習する機会があったので、これならその差が顕らかであろうと思い祓川先生をモデルに連続写真を作ってみました。斜面はいずれもさのさかB級公認モーグルコース。
上がバンク的なラインを滑ったもの(B)、下がモーグルのライン(M)。
ええっ?と思われる部分があるかも知れませんが、上下のコマはほぼ完全にターンの同じ場所(タイミング)です。
その差はあきらかで、Bは胴体からスキー板は遠くはなれ身体の長い軸を使ったマニューバが認められ、スキー板の移動距離は大きい。
対してMは常に身体の下にスキー板が存在しています。全ての動作がコンパクトで上体は決してフォールライン方向から外れていません。
なので基礎スキーでモーグルのラインを滑りたいと云う方はラインに合わせた動作が必要で、それが出来なければ数ターンではみ出てしまうことになります。
参考までに時間はB1~B5で約1.4秒、M1~M5で約1.2秒となっていました。
これらより分かることは、じゅうらいの基礎の小回り動作のイメージの10分の1の素早さのイメージで(実際にはそこまで必要ないかも知れません)動作を行うことが必要であり、またフォールラインでニュートラルポジションとなるB1とB2の間に相当するM1とM2の間がちょうどコブの膨らみに来ているため、ここで吸収動作が自然に入るのだとイメージ転換することがよいかも知れません。もちろん脚を伸ばして雪面を捉えにいくなどという動作はすでにしていないという前提ありきです。
それよりあまり『吸収』や『ポーパス(ネズミイルカ)な動き』を意識するより、このM1~M2でいかに重心を下方に保つかということに集中するべきでしょう。
それが可能になれば自ずからモーグルの滑りになります。

今日は日曜日でびわ湖バレイの天気も良かったようですが、このところタイトスケジュールと仕事が余りに多忙だったためちょっとお休み。
ゆっくり朝寝してmia嬢とVIGOREさんまでポタリングして来ました。晴れた真冬の京都市内の自転車日和も悪くないものであります。

ところで日本糖尿病学会から、ついに2012年4月1日からHbA1cの表記をJDS値からNGSP値へ切り替えるよう通達が来ました。
今までから両方併記していたので診療には問題ないですが、えっと。。。5月の総会の発表はどうなるの?アブストラクトはJDSで出してるんですが換算しなくちゃいけないのかなぁ。。。めんどくさい(-.-;)
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スピードは違っても

2012年01月20日 00時49分08秒 | スキーテクニック編
高速で滑っているモーグルスキーヤーを見ても、いったいなにがどうなっているか分からない。
どこが山回りか分からないとか低速でのプレスとは違うんじゃないかと思いがちです。
なので今日は、ほぼ同じタイミングのものを低速と高速(祓川貴広先生的には中速)で並べてみました。
スピード差は約2.5~3倍(Quicktimeで確認)。
■低速■
L-1:左ターンの山回り(即ちコブ裏側)の開始です。
L-2:ずらしでスピードコントロール。
L-3:コブの溝に到着して、次の右ターンに既に入りかけています。
L-4:コブの一番高い部分。既に左ターンコブ裏側へアプローチ開始(ニュートラルポジション)。
L-5:L-2と同様。
■高速■
上記と同じです。では何故L-4とH-4では同じタイミングでニュートラルポジションなのに姿勢の高さが違うのか?
それがスピード差です。同じコブの深さでもスピードを上げていくとスキー板の進む軌跡はよりフォールライン方向に対してまっすぐになる故に、低速では高いポジションでも高速ではこれが高いポジションとなるわけです。

というわけで低速で練習することは高速で滑ることの出来るモーグルスキーヤーへ直結しています。
もちろんそれには筋力トレーニングを含めた練習を飽くまで繰り返さなければならないのは自明です。
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ようやく変更された薬剤名(&モーグルニュートラルポジション)

2012年01月18日 23時57分33秒 | スキーテクニック編
昔からあるβ-ブロッカーの『アルマール(アロチノロール):大日本住友』の名称が変更されることになりました。
業界では有名ですがSU剤の『アマリール(グリメピリド):サノフィ』と余りに音が似ているので、以前からハイリスクなsignifiantだと感じていました。
まだアルマールをアマリールと間違えて処方するのはマシですが、その逆は極めて危険なのは知れ渡っています。それでもミスの起りやすいものは変えるべきで、先に15年も前に薬価収載されており、商品名も一般名に近いアルマールの方が譲ったのは英断?それとも余りの流通の差を考慮してか。
いずれにせよサノフィさんは感謝すべきかなと思いますが、私の知らない上の方では既に大人の決着があったのでしょう。もちろん大人の決着というのは悪い意味ではありません。
めでたしめでたし。
で、グリメピリドの話でもしましょう。これは軽症2型糖尿病の方には悪くないと思いますけど、インスリン又はGLP-1アナログを導入する必要性が高くなる中程度以上の2型糖尿病の日本人にはグリベンクラミドの方がやはりいい。
グリクラジドもいいですが、効力はグリベンクラミドが上でありSU基への親和性も日本人にあっているように思います。現在1.25mg錠と2.5mg錠しかないですが0.625mg錠を渇望します。
インクレチン、、、DPP-4阻害薬の時代であるからこそSU剤の再評価が必要なのではないでしょうか。
私はDPP-4阻害薬を第一選択に使った場合、次の一手はグリニドかαGIだと思っていますけれども、どうしても自己注射に踏み切れない方には(時代逆行的ではありますが)SU剤も選択の余地があります。
海外エビデンスを元にメトホルミンを連呼するだけでなく(とは云えワタシも2,250mg/day使ってますけど(^^;)地味ですが日本人エビデンスが蓄積されている(がアップデートは少ない)グリベンクラミドも考慮するべきかな?と思います。

堅い話はこれくらいにして、モーグルにおけるニュートラルポジションの話。
先日も書きましたが、いったんニュートラルポジションに戻して板をまっすぐプレスしてからでないと有効なエッジングが得られません。
板を振り回して(横にして)エッジを立ててからプレスして撓ますとカービングではなく“止める”動きになってしまいます。基礎スキーに喩えれば山回りだけのエッジングが板の走りを阻害するように。
あれこれ云わずにH川先生の滑りをみてみましょう。スピードは私たちが理解出来るよう低速。
A:は整地で、B:はコブ斜面前から、C:はコブ斜面後ろから。
プレス→ニュートラル→プレスの連続です。でも本当にニュートラルポジションを作るのは難しい。
整地でじゅうぶん練習してから易しいコブ、急なコブで試すべきです。
非常に理解の助けとなるので是非幾度も連続写真を見て下さい。


あ、おまけおまけ。
先日、京都のホテルフジタが歴史を閉じました。なんとその跡地には『リッツカールトン』が入るらしいです。
すでにフジタの建物はなくなっていますね(2012年1月17日撮影)。
リッツカールトンが出来たらどうなるかな?その前の記念に写真をとってみました。
ホテルフジタは小さいながら良きホテルでしたが、近所にリッツカールトンが出来たらそりゃあ楽しみです。
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今シーズン初デュアル

2012年01月15日 23時08分23秒 | スキーテクニック編
今日は先週の日曜日に引き続きびわ湖バレイに行ってきました。もちろんモーグルゲレンデが出来たというニュースを聞いて!
また濃霧のコンディションに悩まれましたが、まあこのスキー場ですから。
写真はEbi氏と今期初デュアルの図。
スピードアップのためには良い練習です。
危険がなければ皆さんも是非!
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神のラインを低速で(&2012年競輪手帳)

2012年01月14日 23時56分49秒 | スキーテクニック編
H川先生の後ろを滑らせて貰うというのは毎回の企画(?)です。
上が祓川貴広先生と私、下が先生とmia嬢。
まずは上から。
前を滑る祓川先生の右肩、右足及び後ろの私の左肩、左足の位置関係に注目して下さい。
まっすぐスキー板に上からプレスされている祓川先生に比し、後ろの私は未だに体軸が内側に倒れているのが見て取れます。出来の悪い生徒ですみません。
この低速での先生のフォームは多くの示唆に富みます。トルソー(胴体)が真下に保たれることによる強力な足首のビッサージュ(ひねり)。これがあるからこそ素早いスキー板のスピンが可能になり、余裕を持ってコブの上からどのようにでも動くことが可能になる。
対して私のように脚部を伸ばしてしまうと(胴体からスキーまでの距離が離れると)すぐコブの溝部分に落ちてしまい余裕がなくなります。
では下は如何でしょう。
後ろのmia嬢は私よりも内倒しているかのように見えますがこれは比較的女性特有なもので、祓川先生によれば女性は筋力の関係で少々内倒しても構わないのでしっかり両膝を曲げて外足一本に依存しない滑りをしましょうとのことです。
実際mia嬢のスピン(ピボット)スピードは早く、コブの裏側を非常に早い時点で捉えてコントローラブルに降りてきます。ただターンの支点が足首ではなく膝~腰になるのでスピードを上げるためにはもう少しポジションを落とした方が良いと指摘されています。


さて今度は素人三人衆参りましょう。
まだコブが深くなる前の状態で左から私、mia嬢、長官殿。
素人の滑りをただ見ても面白くないでしょうからこの三人のスキーバックグラウンドを述べてみましょう。
私は古いスキーヤーで大学時代は競技スキーヤー。しばらく基礎スキー(SAJ一級、SIAゴールド)。その後モーグルの楽しさに目覚め練習中。。。って人生の時間が足りん(-.-;)ホンダ乗り。
mia嬢はごく一般的なスキーからモーグルを指向しています(SAJ一級)。ホンダ乗り。
長官殿は基礎スキーのコブ好きで、時々モーグルスクールに入って一緒に遊んでいます(SIAゴールド)。カワサキ乗り。
バイク関係ないか。。。
なんとなくそのバックグラウンドが滑りに出ているようです。全員重心をもっと前に投射(プロジェクシオン・アバン)すべきですが、モーグルと云うのであれば右の長官殿の滑りは少々リスクが高い。重心を後ろに残したまま脚部を伸ばして雪面を捉えにゆく方法は破綻を来した時に回復しにくい可能性が高いのではないでしょうか。
尤も私のトルソーも歪んでいますけど。


当選しました!ウイニングラン2012競輪手帳。
メモやスケジュールは最近、iPadか使い勝手のいいノボ・ノルディスクファーマ社製のものを使っていますが今年はこれを活用しようと思います。
ノボ・ノルディスクファーマで思い浮かびましたが、先日ノボのS氏との話。
私『ほらなんでしたっけあれ、あの中間型のほれ、ブタの中間型。それと持続型のあれ。あれ?名前忘れちゃった』
Novoさん「ああ、それは…あれ?急に言われたから忘れちゃったじゃないですか~。あれ?うわー」
なんてことがありまして、モノタードとかウルトラレンテとか忘れてました。実はそんな昔じゃないんですけどねえ。。
今やインスリンはデテミル、アスパルト又はグラルギン、グルリジン。あとGLP-1アナログ関係ばかりですしねえ。ああデグレデックが待ち遠しい(また云ってる)。
にしても今更な話ですがACCORD試験の細かいインスリン使用法および使用インスリンを再検討してもいいんじゃないかなと思います。そういうサブ解析を探してもなかなかないのですがご存知の方は是非お教え下さい。てかノボさんかサノフィさん、リリーさんに訊ねればよいか。
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コブ斜面におけるモーグルスキーヤーの通るべきライン

2012年01月09日 23時55分06秒 | スキーテクニック編
お手本である祓川貴広先生と、下の反面教師な私の滑りをご覧ください。
この写真では分かりにくいかも知れませんが、ちょうどコブの膨らみから裏側へ切り替わる部分です。
祓川先生がコブの裏側でもスキーをプレスし続けているのに対し、私は既に膨らみの部分でプレスが抜けかけている。弱い!
でもちょっとこの際フォームのことは置いといて通るラインだけを検討します。
以前、モーグルスタイルと基礎スタイルではコブのライン取りが違うと2008年1月30日のエントリーで述べていますが、より細かく以下に示してみました。


さのさかA級公認バーンを上から撮影。
もちろん赤いマーカーが祓川先生の重心が落ちてゆくライン。ブーツが通るラインと言い換えても良いでしょう。
緑のマーカーが私が通っているであろうライン。いやもしかしたらもっと外側かも知れません。
あっとそういえば先シーズンラスト、GW五竜でもライン取りのことを書いていました。
とにかくスピードはどうであれ、ほんらいモーグルスキーヤーの通るべきポイントはこの赤いマーカーですよということです。
あれ?うまく行かないなと思ったら、コブの底は見ないようにして赤いマーカーだけを先々に目で追ってゆくだけで、ラインはタイトになり左右への無用な体軸の振れは顕著に減少すると思います。

今回のチェックポイント

*ライン取りはタイトか?
*目線は十分に上がっているか?
*腕はワイドに広げられ上に構えられているか?
*ニュートラルポジションを作り出せているか?
 ↓
ニュートラルポジションからスキーをプレス(荷重)して板を撓ませてからエッジを立てれば自然なカービングが生まれる。
逆にエッジを立ててからプレスしてもブレーキング要素のみとなり円滑な滑りとはなり得ない。
整地では理解してある程度は実践出来てもコブではなかなか難しい課題ではあります。
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謹賀新年スキーはじめ

2012年01月05日 11時16分24秒 | スキーテクニック編
あけましておめでとうございます。
このブログを見て頂いている方もそうでないスキーヤーにも幸ありますように。
今年も年末年始KGBモーグルキャンプをしました。参加は私、mia嬢、長官殿と少し人数的に少ないですが年末年始は出席率が悪く毎年そんなものとは云え勿体ないですねー。
鼓楓雲嬢が現在臺灣留学中というのは仕方ないですけど。
もちろん今回も白馬さのさかFreestyleski School

12月30日に現地入りして31日のみポジションチェックのため基礎スキースクール。元日~3日までモーグル。毎年恒例にしているこの方法(基礎スクール→モーグルスクール)は余り意味がないんではないかと思い始めています。
滑りの根本の原理は同じだとしても最初にプルークや斜滑降等で重心を確認した後は極端に練習法が異なるからです。ストックのポジションにしても今やモーグルの方が相当ワイドかつ高く構えますしmia嬢も先シーズンSAJ一級を取ってしまっており、恐らくそれ以上基礎スキー方向に進むこともないので。
寧ろターン後半に重心を後ろ気味にして板を走らせる技術等は現在の私たちのレベルではモーグルに活かせないと云うより弊害になります。
スクールトップクラスのSAJ基礎の先生方は非常にうまいので、気が向いた時にプライベートでレッスンを受けるというのが良いのかも知れません。そうすればマニュアル通りではない面白いコツを丁寧に教えてもらえます。一般の学校と優秀な専属の家庭教師の差と考えれば当たり前のことでしょう。
それはともかくモーグルの話です。私は右ターン(左谷足)の時の荷重が甘いので、つい早めに外向傾ポジションを取って脚を伸ばして斜面を捉えにいきがちです。
結果、板が流され谷足で踏ん張ることになり脚が割れてしまう欠点が取れません。
今回も整地で徹底的にニュートラルポジションからの踏み伸ばし練習をします。その際に左腰も前方に投げて重心を進行方向に落とし込むように注意点も受けます。
こういう練習をまとめてやると最低二日間は必要です。

連続写真をどうぞ。
Aがレッスンが始まった時のもの。Bの最終日のものと比較して下さい。コブの深さは断然Bの方が深くなっています(さのさかB級公認バーン、正面から撮影)。
A-1では重心が後ろ気味かつスキートップがターン外側に向き、またA-2では脚が割れてクローズドスタンスが維持出来ていません。腕の位置も低いですね。
B-1ではA-1に比較して直線的に降りて来れており(実際スピードも上がっています)B-2でも左腰が前に出て来ているので脚を伸ばすことなく谷足の流れも認められません。やや上体が遅れがちなのはまだまだな証拠ですが。
普段はびわ湖バレイでコブの練習となるので上記の注意点を守りながら練習しつつ遊べば少しは上達するのではないかなあと淡い期待をしています。
他にもコブの通過場所等興味深い指摘がたくさんありますのでぼちぼち書いてゆければと思います。


年始に私の写真だけでは困るので、下にH川先生のお手本滑りを示しておきます。
C-1での重心の斜面への落とし込み方とコブを通る場所、C-2で曲げが維持されたままのリラックスしたニュートラルポジションなどとくとご覧下さい。
国内トップクラスとアマチュアモーグル好きの差が余りに大きいので写真を離してみました(笑)。

※ラグビー大学選手権は天理vs帝京になりました。非常に面白い試合が期待出来そうで楽しみです。
※年末の競輪グランプリは史上最高齢43才ヤマコー選手の優勝、本当におめでとうございます。
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