今日のひとネタ

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石川ひとみ「ハート通信」の謎

2020年07月11日 | 石川ひとみ
 

 よい子のための「謎・ひみつ」シリーズです(?)。「ハート通信」は石川ひとみさんの5枚目のシングル曲。私がテレビで聞いて「ハッ!」と心がじかに感じ、初めて彼女のレコードを買ったという作品です。イントロのギターはついついコピーしたくなりますが、全体としては難易度は高くないものの出だしの「テケッ」という引っ掛けが難しくて、あれが上手く弾けたときは快感でもあります。

 そうやって、レコードを買って以来フレーズのコピーをしてたのですが、困ったのはピッチが合わない事。普通のチューニングだと合わないのでレコードに合わせることになります。私はこれをKey=Cとして、レコードの音がやや高いと思ってました。3コーラスまであるので、収録時間を短縮するために回転をやや速めてピッチが上がったのだろうと。

 が、動画サイトで歌番組での演奏を見ると、これがKey=D♭でバッチリ合います。当時の歌番組の生演奏のためには事務所がバンド用の譜面を用意していたと思われ、それがD♭なのであれば元々この曲はそのキーであったのだろうと思います。

 ということは、レコードは回転が速かったのではなくやや遅かったのか、あるいは元々のピッチがやや下げてあったのか、そこは今も謎であります。

 なお、世間ではレコードでの演奏と発売後のライブでキーが変わっていることがたまにありまして、まず思い出すのは甲斐バンドの「裏切りの街角」。レコードではKey=C#mなのですが、翌年のニューミュージックスペシャルや他の動画を見るとKey=Dmになっており、この時点で半音上がってます。

 あとは洋楽ではRainbowの「I Surrender」。レコードではどうもGmのようですが、ライブアルバムではF#mになってます。多分レコードのKeyだと歌うのがきつくて下げたのではないでしょうか。ま、GmをF#mにするのは別に弾く方としては大勢に影響はなく、Rainbowの場合はダン池田とニューブリードとかゲイスターズの皆さんに譜面も配らなくていいので、その辺は自由にできるのでしょう。甲斐バンドもそうでしょうが。

 それで「ハート通信」にはもう一つ謎があって、明星の歌本のこと。発売当時の歌本には当然掲載があるのですが、これが今度はKeyt=Dでさらに半音上がってます。ただ、この曲はアグネスチャンのカバーであり、某動画サイトで確認するとアグネスはDで歌ってるんですね。

 昔は何も考えなかったのですが、あの歌本に出てるコードはどこから来たの?と今となっては謎です。ただ、歌詞の下には「1979 by Watanabe Music Pub」とあるので、そのデータは渡辺音楽出版から提供されたものでしょう。

 が、アグネスはこの曲をシングルでは発売しておらずアルバム曲だったわけですが、わざわざその歌詞とコードのデータが用意されていたということになるわけで、そこも謎ですね。

 とはいえ、今回これを調べるにあたって「ハート通信」を何度も聞いたり、動画サイトで何回も見たりしているうちに幸せな気分になりました。ということで、「ハート通信」の謎は解明されませんが、あの曲を聞くと幸せになれます。今日もいい夢見られそう。