初めてギターを触ったのは小学5年で、兄が近所に住むいとこから借りてきたのですがそのどちらも弾けなかったので、私に基本的な事を教えてくれる人は誰もおらず、カポタストは1年以上知りませんでした。おまけに町内に楽器屋はなく、弦も電器屋で買って来てたくらいだったし。
それで、カポタストが何か知らない人は今回はスルーして下さい。写真の物ですが、上のシルバーのはカイザーというやつ。バネが仕込んであって弦を押さえるのですが、売りは片手で脱着できるということ。ただ、私は怖いので片手ではやりません。結構バネが強いので、持ち損ねるとすっ飛んでいってしまいますし。ちなみにこれはフォークギター用でメーカーはDunlop。
下の右側は一番手軽なゴムのタイプで、こちらもフォークギター用。ゴムなので長年使ってると当然伸びてきてしまいます。ギター弾く人はこのタイプはいくつか持ってると思います。
そして下の左側の黒いのは今回入手したクラシックギター用。方式は「トグルカポ」とパッケージに書いてあります。これもメーカーはDunlopなので、カポでは有名なのでしょう。この方式のフォークギター用のも持ってますが、締め付けが5段階に調整できるので、私は一番使いやすいです。(一番奥まで締めることはまずありません。)
フォークギターの指板は、表面にアールといって若干丸みがついてて、いわばゆるやかな円柱状のようなものですから、カポタストもそれに合わせて少し湾曲してます。もちろんギターによってその度合いが違いますから、あんまり合わないカポだと3弦や4弦がミョーンと言ったりするわけで。
対してクラシックギターは指板がまっすぐなので、カポタストもまっすぐでなければなりません。クラシックギターでカポを使うケースは弾き語りの時以外はそんなに多くないので、クラシックギター用の物は小さい楽器屋さんでは売ってなかったりします。私はというと、最近は夜な夜なガットギターを持って明星の歌本を見ながら弾き語りするのが楽しいので、青いゴム製ので代用してたのですがやはりクラシックギター用が欲しかったと。
思えば、初めてカポタストというものを入手した時は「お~、これは便利なものだ」と感動し、陽水の「東へ西へ」はAmで弾けるし、「俺たちの旅」はGで弾けるし、「シクラメンのかほり」もEmで弾けるし、それはそれは嬉しかったものです。
カポは普通はFmだったりB♭とかE♭の曲を弾くのによく使うのですが、珍しいのはアリスの「今はもうだれも」。あれはキーがCなのですが、昔の歌番組の映像を見るとカポ3でAから始めてます。あのイントロのフレーズを弾くにはああしなければならないのですが、当時のヤングフォークとかにはその弾き方出てなかったなぁと。「なんか普通にCで弾くとあの感じが出ない」と当時は悩んでました。ま、単に無知だっただけですが。
ということで、今日も明星の歌本に取り掛かります。手元にあるのは1979年11月号で表紙はゴダイゴ。