今日11月1日に、福岡では「天神ジャック」と題して安保法廃止などを訴えるアピールが行われた。
その様子を、画像とともに報告したい。
このアピールは大まかに四つのエリアに分かれて行われたが、まずは、「ママパパエリア」。こちらでは、「ママの会」などが中心にスピーチを行った。
前日がハロウィンということで、仮装している人の姿も多い。そのなかには、「マツコ・スタンダード」も。もちろん(といっていいかどうかわかりませんが)中身は男性。「ママの会」は、「ママから生まれた方なら誰でも歓迎」なので、男子部もあるのだ。
この天神ジャックには、国会議員も駆けつけた。
共産党の田村貴昭氏(左)と、民主党の野田国義氏(右)。二人は、各エリアをまわってスピーチしていたようだ。上の画像は、「フリーアピールエリア」でのスピーチ。二人が続けてスピーチを行った後には、「野党は共闘」コールが起こった。
こちらは、「ハロウィンエリア」。クリスマスも近いということで、サンタクロースの姿もみえる。
「民主主義ってパンダ!」のパンダは、シール投票担当。
このボードを見ると賛否が拮抗しているように見えるかもしれないが、これは、賛成のところに一枚飛びぬけて大きいサイズのシールが貼られているだけである。実際には「安保法制に賛成」は3票ぐらい。
そして、学生・高校生エリア。
ここには、「政治をかえる」のカエルの姿が。
その左には、学ラン姿の少年も。主催者によれば、この催しには中学生も参加してくれたそうだ。
さて、この天神ジャックにあわせて、安保賛成派の街宣車もやってきていた。
ただし、画像はない。画像を撮らなかったのは、撮ったら何か文句をつけられるかもしれないと思ったからということもあるが、それ以上に、注目している人が一人でもいると思われたくなかったため。スタンディングアピールには足を止めて写真を撮ったりする人がいる一方、街宣車の周りでその主張に耳を傾けている人は一人もいなかったので、彼らには「黙殺されてる感」をたっぷり味わってもらいたかった。
そんな彼らの主張は、「集団的自衛権は世界の常識」ということなのだが、このブログを読んでくれている方はご存知のとおり、集団的自衛権は世界の常識などではまったくない。世界のほとんどの国は、集団的自衛権など行使したことがないし、おそらくは、行使しようと考えたこともないし、それ以前に、そういうものが存在するということを意識してもいない。自分が直接関係ないのによその国がケンカしているところへ武器を手にして首をつっこめば、事態を悪化させるだけなのは明白だからだ。実際、集団的自衛権が行使された事例は、ほとんどすべてが不幸な結果に終わっている。こんなものに賛成するのは、まったくばかげているとしかいいようがない。合理的に考えれば反対するのが当たり前であり、だからこそ多くの人たちがこうして反対しているのである。
以前、佐賀で若者の団体ができたということを書いたが、九州での動きはまだとまらない。最近、福岡と熊本で、さらに新たな団体が一つずつ作られたということである。また、熊本での憲法カフェの試みを以前紹介したが、今度は長崎でも11月14日に同種の催しが行われるという。
もちろん、九州だけではなく、全国にもさまざまな動きがある。今日は、長野や石川などでもアピールが行われていたらしい。こうした動きをさらに大きくしていって、来年の参院選までつなげていこう。