真夜中の2分前

時事評論ブログ
「真夜中の5分前」→「3分前」→「2分前」に

70年目の8月6日に思う

2015-08-06 22:21:52 | 政治・経済
 今日は、広島に原子爆弾が投下されてから70年目となる節目の日である。
 しかし残念ながら、またぞろ自民党の議員たちから核に関する信じがたい発言が出てきている。
 安保法案の審議において、中谷防衛相が「核兵器は弾薬だ」といってのけた。銃弾のみならず、手榴弾も核兵器も「弾薬」であって「武器」ではないから、提供、運搬が可能だというのである。「非核三原則があるから実際に運搬はしない」というようなこともいってはいるが、彼らの言葉はあまりに軽すぎ、とても信用できるものではない。現実にそういう局面が訪れたら、「国外で輸送するだけならひっかからない」などと屁理屈を言い出すに違いないのである。
 自民党を中心として、一部の政治家たちは核に対する信仰にも似た情念を持っている。そしてそれが、原発問題にもつながっている。先日、核武装と原発問題を結びつけるのは強引だというようなことを書いているブログを見たが、これは強引でもなんでもない。原発推進論者の一部が、原発から出てくるプルトニウムの保有を核武装の布石と考えているのは、よく知られていることだ。自民党の石破茂氏などは、実際にそういう発言をしている。彼によれば、プルトニウムの保有は「潜在的な核抑止力」なのだ。
 言うまでもなく、これはトチ狂った発想である。核を力のシンボルとみなすその思考回路は、まさに『博士の異常な愛情』の世界であり、そねイカレっぷりは北の将軍さまとなんら変わらない。唯一の被爆国であるこの日本にこんな連中がはびこっているこの現実を私たちは受けとめ、この恥知らずたちを選挙で駆逐していかなければならないのだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。