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北軽井沢番外編・5~イワカガミ

 イワウメ科イワウチワ属の「イワカガミ(岩鏡)」。日本各地の低山~高山帯に生育する常緑多年草で、岩場に多く生え葉が鏡のように艶があることから名付けられている。ここは浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩が固まってできた奇勝の“鬼押出し園”で、ゴツゴツとした岩場だが、そのあちこちでこの花の群生を見ることができる。
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軽井沢番外編・6~ユキザサ

 純白の花を雪に見立てた「ユキザサ(雪笹)」。キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)マイヅルソウ属(←ユキザサ属)の多年草で、北海道から九州の山地に生育する。花被片は6枚で花径は7~8ミリ。果実は液果で秋に赤く熟す。これは軽井沢町植物園のもので、かなり多くの花を見ることができる。私はここには数年前から訪れており5月にも来ているが、この花を見るのはこの日が初めて。きっと開花期とずれていたのだろう。できれば秋の果実も観察してみたい。
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ハナガサシャグナゲ・2~開花

 南大沢5丁目の遊歩道脇に植栽されている「ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)」。ツツジ科ハナガサシャクナゲ属の常緑低木で北アメリカ原産。金平糖やアポロチョコのような蕾と、パラソルのような花がとても可愛らしい。しかしハナガサシャクナゲには有毒なグラヤノトキシン(Grayanotoxin)が含まれているので、チョコと間違えて食べてはいけない。「カルミア(kalmia)」の名が一般的に浸透しているが、これは、18世紀に北アメリカの植物調査を行ったリンネの弟子のスウェーデンのペール・カルム(Pehr Kalm)に因んでいる。また原産地から「アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)」とも呼ばれている。
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ユリノキ・4~蜜

 柳沢の池公園の丘の上に数本並んで立っている「ユリノキ(百合の木)」。モクレン科ユリノキ属の落葉高木で初夏にチューリップのような花を咲かせる。ユリノキは高木になり花が高い枝に付くことが多いが、ここの樹は低い位置の枝が長く伸び花を目の高さで見ることができる。写真の右下の苞葉の先端に“雫”が見えるが、これは花から流れてきた甘い蜜。手前の苞葉にもたっぷり溜まっている。今年もしっかり味わせてもらった。
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