翡翠色に輝く「ヒスイカズラ(翡翠葛)」。マメ科ヒスイカズラ属のつる性常緑木本でフィリピン原産。図鑑や他の方のブログで見たことはあったが、実物を見たのは初めて。終わった花が地面にいくつか落ちていたので、その雌蕊と雄蕊の構造を観察した。花が咲いている状態では蘂は隠れているが、オオコウモリが蜜をもらうために花にぶら下がると雄蕊が現れオオコウモリの頭に花粉を付けて、他の花に移った時に雌蕊に受粉させる。日本の植物園などではコウモリがいないために結実しないので人工授粉を行うようだ。
一見するとナス科の花のように思えたが、これはワスレグサ科(←ユリ科)キキョウラン属の「キキョウラン(桔梗蘭)」。ランの名前が付くがラン科でもない。花がキキョウ色でランのような細い葉ということで名付けられたようだ。果実は直径1センチほどの球形でまだ緑色をしているが、熟すと青紫色になる。
アカネ科サンタンカ属の「サンタンカ(三丹花)」。こちらは花弁の先端が丸くなるタイプで「イソクラ・キネンシス(Ixora chinensis)」と呼ばれている。沖縄では国際通りなどでも普通に見られる。
海洋博公園を散歩していて見つけた「ホルトノキ」。ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木で、落ちる前の古い葉が紅葉しているのがいつも見られる。“ホルト”とはポルトガルの意味で、江戸時代に薬用に利用されていたポルトガル油(=オリーブ油)が採れる樹だと誤解されたという説がある。平賀源内が名付けたとも言われているようだ。花径は7~8ミリで5枚ある花弁の先端が糸状になっている。
上柚木の住宅地をランニング中に見掛けたピンク色の花。これはバラ科シャリンバイ属の「ベニバナシャリンバイ(紅花車輪梅)」で、シャリンバイの園芸品種。花径は2センチほどで枝先にたくさん咲いている。