1970年代にモーグ博士が作った、MOOGというアナログのシンセサイザーが登場しました。今のデジタル・シンセはボタンを押すだけで、ピアノやホルン、パーッカションなど好きな音を選べますが、MOOGの場合は波形を変えて合成して音を作ります。
当時、MOOGの値段は日本円で一千万円もしましたが、今日ではだいたい同様の音のお遊びが、PCのフリーソフトでできてしまうんです。
PCだからデジタルですが、ちゃんとアナログをシュミレートしています。
そこで私もちょっと興味を持って検索すると「クリエイターが教えるシンセサイザーテクニック」というのがありました。フリーソフトをダウンロードして音で遊ぶ本です。さっそく買いました。
ところがこれ、インストールに戸惑いました。DAWという言葉が出てきたんです。何ですか?それ?
今日のミュージシャンじゃ、まったく当たり前の知識なんですけど、PCでの音楽創作なんかやったことのない私には、まるで意味不明。それで調べると、PC上で録音して編集作業するソフトなんだそうです。
私が学生のころは、MTRといって4チャンネルのカセットレコーダーでダビングを繰り返していましたが、DAWはそれのPC版ですね。しかも無料です。インストール成功しました。今日は未知のもので頭がいっぱいになったので、また明日に続けてみます。
それでこの本を買う時に、富田勲の本を偶然、見つけてしまいました。これすんごく面白いです。この先生、世界でMOOGを二番目に買った人なんです。(ちなみに1番目はウォルターカルロスという人でS・キューブリック監督の映画、あの「シャイニング」と「時計仕掛けのオレンジ」のサントラを作った人です。)
それで購入から音作りするまでの、果てしなき苦労話がふんだんに書かれていました。それを読んで私も凄くインスパイアされちゃいました。
冨田勲というとシンセサイザーの音楽がもちろん有名ですが、かの有名なNHKのお料理のテーマを作ったのも、実はこの先生、これにも驚かされました。東京の愛宕神社の裏のNHK博物館に冨田氏の使用したMOOGが展示されているそうです。さっそく行きですよね。
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