アレクサンダーテクニーク:頭と首の使い方
アレクサンダーパワーヨガの講座を初めてから、ずいぶん経ちますが、今回は純粋にアレクサンダーテクニックの説明をします。頭と首の使い方です。すると「ああ、アレクサンダーテクニークっていうのは、首の調整法か何かなんですね?」と思い込む人が多いのです。まあ普通の人にとってみれば、それくらいしか思い浮かばないでしょうから、それもそのはずかもしれません。
でもアレクサンダーテクニークとは体まるごとを扱った自己コントロールの学習です。その最初のきっかけになるのが、頭と首のバランスという話です。そこで完結してはいけません。でもなかなかこの辺りは気づきがないので、多くの場合は首の使い方を理解するのに時間を要するのです。一番厄介なのは、自分自身で悪いことをやっている自覚がないことです。
【悪い使い方】
その1)
何か力仕事をするときに、よくこんな具合に首を固めて縮こませている人がいます。背中で風船がパンッ!と割れたりビックリ反応でも、こうなります。
パソコン使用中にもこういう感じでやっている人が多いです。食事でご飯を口に入れるときにも案外やっていますよ。あとはペットボトルでドリンク飲むときとか、とにかく日常生活でこういうのがクセになっている人が多いのです。これが習慣になると頸椎が押し潰されてしまって、体の身動きが低下します。これは老化現象の代表なのです。
その2)
すると首を縮めるのが悪いのだからといって、今度はストレッチする人がいます。アレクサンダーテクニークでは、ストレッチしろなどとは一言も言っていないのですが、こういうことしてしまう人も中にはいます。ストレートネックになるのでいけませんよ。
その3)
あと良くある間違いが、首を脱力して頭をグラングランさせてしまう。アレクサンダーテクニークでユルめたいのは、第1頸椎のトップジョイントです。その他はしっかり支えていなくてはいけません!脱力すると変なとこが緩んで、肝心のトップジョイントは、残念ながらますます固まってしまいます。いけませんね。
【良い使い方】
その1)
「伸ばすのもダメ、脱力もダメ!それじゃあ一体どうすればよいのかね?」と思うのです。答えは「何もしない」です。筋肉の緊張バランス(トーヌス)が均衡していると、頭と首は自然に前に上に向かい、動きが自由になります。これをフリーネックといいます。
つまり逆に言うと、首と頭のバランスが悪い人というのは、変なことを体で思いっきりやってしまっているのです。これが本当の骨折り損のくたびれ儲けというわけです。
その2)
上を向くときには目線を上に先行します。するとトップジョイントから頭は動いて、頸椎の押し潰しは起こりません。ちなみにトップジョイントの位置は、およそですが耳の後ろにある左右の乳様突起の中間付近です。
その3)
目の動きを先行させると、フリーネックを維持して、頭はうまく動いてくれます。これが頭頂からつま先まで、体の連続性を作る最初のきっかけなのです。こうしたことをしっかり頭に入れて、パワーヨガをやりましょう。
【アレクサンダーテクニークでやるパワーヨガ Part-14】攻略ニワトリ
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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headneckup★gmail.com(星を@に変えてね)
吉田篤司
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